川内がペースメーカーでフルマラソン

ペースメーカーがフルマラソンを最後まで走り抜くという珍しい光景がありました。

1月31に行われた大阪国際女子マラソン。

先頭集団のペースメークをした川内優輝(33=あいおいニッセイ同和損保)も、ひそかに42・195キロを完走したのです。

記録も残るそうです。

40キロまでのペースメークの予定

40キロまでの予定だったそうです。

ただ、一山麻緒(23=ワコール)が少しでもいいタイムを出せるように、先導を続けたのです。

結局、ゴールのヤンマースタジアム長居に入る直前まで、一山を引っ張り、ラストスパートを手助け。

予定の距離を過ぎて先導しても、ルール上は何も問題はないそうです。

記録を狙うレースならではのシーンでした。

そしてゴールの競技場に入ると、ペースを落として、一山から離れたのです。

もちろん主役は2時間21分11秒の大会記録で走った一山。

その後、川内はできるだけテレビにも映らないように気づかったのか、

トラックの外側を走り、目立たないようフィニッシュラインを超えた。一山がゴールした45秒後のことでした。

声かけで励ます

過去に107回のフルマラソン完走をしている川内。

そんな幾多の経験を持つ男も、ペースメーカーとしてのフルマラソンを走り抜いたのは、さすがに初めてだったそうです。

レースでは、ペースメーカーとして、中盤まで機械のように正確にラップを刻み、日本記録を目指していた一山をアシストしました。

一山のペースが落ちると、設定タイムよりも下げて、臨機応変に対応したのです。

「行けるよ」「頑張れ」などと、言葉をかけ続け、励ましていた。

一般的にペースメーカーは30キロや中間点までで、そこで走り終わります。

大会関係者は「ペースメーカーが完走するのは異例なことだが、あそこまで走ったから最後まで走ろうと思ったのではないかと想像している」と話していました。

今大会は新型コロナウイルスの感染防止のため、大阪市の長居公園内を約15周し、ヤンマースタジアム長居にゴールするコースに変更されました。

従来はヤンマースタジアム長居が発着点で、市内を巡るコース。

しかし、沿道の密を防ぎ、ボランティアの人数の削減を図るため、公園内に限定する形での開催に至ったのです。

ペースメーカーとは

ペースメーカーは、前半の無用な選手間の争いを防ぎ、記録が出やすいように走る先導役。

タイム設定は主催者側が決めます。

一般的には30キロや中間点で外れることが多いようです。

選手にとっては、風よけにもなり、空気抵抗を減らせるメリットがあります。

高橋尚子さん、野口みずきさんが日本記録を塗り替えたベルリンも含め、国際的にも、多くのマラソンで採用されています。

昨年のこの大会では新谷仁美が務めました。

ネットの声

「川内選手は一山選手の事をしっかり考えてペースも良く一山選手がペースが落ちそうな時にしっかりと声をかけてあげる。ペースメーカーとして最高の役目をしたと思う。一山選手も初の周回コースで大会新記録は凄いと思う。今後,日本新記録を出せる選手だと思う。」

「女子大会のペースメーカー役なのでだいぶ手加減(脚加減!?)してのことだろうけど、それでも結構な体力は消費するはずだから、自分自身のレース計画にも影響はしてしまいます。それでも役を買って出たのは、器量の大きさでしょう。」

「ペースメーカーって早いと30km辺りから抜けるけど、やっぱり川内さんは走りきりましたね。一山選手にとっては最高のペースメーカーだったでしょうし、川内さんにとっても男女違うとはいえ記録と勝負する選手からいい刺激を貰ったのではないでしょうか。」

周回コースで沿道の声援がない中で、ペースメーカーのサポートは絶大でした。



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