運動してもへこまない下腹ぽっこりは内臓下垂が原因…

運動して凹まない下腹は「内臓下垂」が主な原因だった!?

食事や運動によりダイエットは順調なはずなのに、下腹だけがへこまない…。

こんな〝症状〟に悩んでいる人はいないでしょうか。

この下腹ぽっこり問題は女性が多いと言われているが、もちろん男性も無関係ではありません。

なぜ内臓が下垂してしまうのか

内臓下垂になる理由は主に、

(1)姿勢が悪い
(2)呼吸が浅い
(3)骨盤底筋が弱い

3つだと指摘されています。

そして、このような状況になってしまうのは、筋肉の使い方に悪いクセがついているためなんだそう。

例えば、

・反り腰(腰が正しい位置よりも反っている)
・猫背で腹筋や背筋が使われていない
・立っている時は片側に体重がかかっている
・座る時は脚を組む、背もたれにもたれる

といった崩れた姿勢になっていると、筋肉が正しく使えていません。

すると内臓を支えている骨盤は前に傾き、同じく内臓を支える骨盤底筋群は弱くなり、呼吸は浅くなって横隔膜の上下運動が弱くなっていくのです。

これらによって内臓の位置が下がってしまうということです。

内臓下垂を正しい位置に戻すには?

自力で正しい位置に戻すためのアプローチとして、姿勢、呼吸、骨盤底筋の改善をご紹介します。

姿勢/立ち方
多くの人が「反り腰」「猫背」「巻き肩」に該当するといわれています。

反り腰はその名のとおり、腰が反り過ぎた状態のこと。

骨盤が前に倒れて、お尻とお腹の力が抜けた状態です。

腰痛の原因にもなります。

反り腰から骨盤を起こすためには、立ち姿勢の時につま先を内側に向けず、やや外側に向けます。

これだけでも腰の反りは改善され、お尻にキュッと力を入れるとさらに効果的です。

巻き肩の特徴は、肩甲骨の間が広がって肩関節が内側に入っていること。

一方猫背は、背中が丸まってあごが前に出ている状態。

このどちらも立ち方のポイントは同じで、背中よりも首と頭の位置を意識します。

座り方や呼吸にも注意

座り方や呼吸にも注意しましょう。

姿勢/座り方
基本の座り方は、深く椅子に腰掛けずに真ん中あたりに骨盤を立てて座る「坐骨座り」をします。

その時に背もたれに寄りかからないように注意しましょう。

脚を組んでしまうクセがある人は、意識的に改善していきます。

足を組んで座ると、背骨をまっすぐに保つことができず、股関節や骨盤周りの筋肉に左右で歪みが生じ内臓下垂になるほか、血流悪化、O脚・X脚の原因になる等、多くのデメリットが指摘されているからです。

呼吸
呼吸には腹式呼吸と胸式呼吸があり、多くの人は胸式呼吸となっています。

胸式呼吸で浅い呼吸をしていると、横隔膜を動かすことはできません。

そこで意識をして横隔膜を使った深い呼吸(腹式呼吸)を行うようにしたいところ。

腹式呼吸を行うと横隔膜は上下運動をすることになり、内臓が収まっている部分の圧力が変わり、内臓がマッサージされるような状態になります。

横隔膜が上がると、お腹の中の圧力が下がって内臓が引き上げられるのです。



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