人気講談師の神田松之丞(36)が11日、真打ち昇進と同時に大名跡「神田伯山」を六代目として襲名、東京・新宿の末広亭で披露興行に臨みました。

現在もっともチケットが取りにくい講談師

高座に登場すると、立ち見も含め満員の客席から拍手がやまず、新伯山さんは「盛り上がりすぎですよ」と苦笑い。

歌舞伎俳優が独自の工夫で成功する演目「中村仲蔵」を約40分熱演、「日本一」などの声が掛かりました。

伯山は江戸後期の初代以来、講談を代表する名前で、五代目死去後、44年ぶりに復活したものです。

新伯山は2007年に神田松鯉(77)=19年に人間国宝認定=に入門しました。

「今チケットを最も取りにくい講談師」といわれています。

襲名披露宴 滝沢カレン爆笑呼ぶ

人気講談師神田松之丞の真打ち昇進・6代目神田伯山襲名の披露宴が9日、都内で行われました。

こちらは12月に放送されたたけしとの共演です。


立川志の輔、スタジオジブリ鈴木敏夫社長、落語協会の林家正蔵副会長、立川談春、高田文夫氏をはじめ落語・講談関係者ら約400人が出席しています。

テレビ番組で共演する滝沢カレン(27)は

「松之丞さんは魅力にあふれていて、私もそこにのめり込まれた1人です。講談の『ら』の字も知らない私が、松之丞さんの講談に吸い込まれました。私の夢は、伯山さんが教科書に載って、私の写真も一緒に掲載されることです。出会えてラッキーな人生でした」

とユニークなあいさつに会場の笑いを誘っていました。

最後に松之丞があいさつに立ち、

「入門した時、師匠神田松鯉と約束したことがあります。『1つはやめてはいけない』。『もう1つは必ず、取って良かったと思うに弟子になってくれ』と。伯山は重い、重い名跡です。20年後、30年後に、松之丞が継いで良かったと思える6代目伯山になりたい」

と決意表明しました。

披露興行は11日から新宿・末広亭で始まり、浅草演芸ホール、池袋演芸場、国立演芸場と続きます。

講談師と落語家は何が違う??

よく聞くのが講談師と落語家は何が違うの?というものです

落語は登場する人物に演者がなりきり会話を中心に物語を進行していきます。

それに対して、講談はあくまでも語り部として物語を進行するのです。

落語家はアクターの要素が強く、講談師はあくまでストリーテラーに徹するといったところでしょうか。

講談は一見、まくし立てるかのようにネタを語ります。

これはただ黙々と語るのでは聴衆が飽きてしまうからです。

また、早口のような語りにも講談独特のテンポとリズムがあります。

それが、心地よく聴衆を物語に引き込んでいくのです。

落語が話の「間」を重要視するのと対照的に、講談はしゃべりの「調子」と呼ばれるリズムを大切にします。

また落語には話しにオチがつきますが、講談は特にこれといったオチがつきません。

講談師の四代目旭堂南陵(きょくどう なんりょう)が、

「講談を聞くとためになる。落語を聞くとだめになる。」

と言っています。

もちろん冗談ですが、講談の話芸と言うのは、人の知的興味を引き出しながら、聞き手を話の世界に引き込みます。

あの偉人の一生はどうだったのだろうか、あの名人はどのようにして、あの作品を作ったのだろうかと、人々が興味を持つテーマをうまくしゃべっていくのです。

ネットの反応

「まだ彼が二ツ目になりたての頃、すごい天才が現れたらしいとマニアに教えてもらい、小さな会に行った。まだ荒削りの芸だったけど、とにかく猛烈な勢いと「すごいものを見た」と納得させられるような迫力に圧倒された。これは絶対、後世語り継がれる大名人になると確信した。真打昇進、名跡襲名おめでとう!あの時、DVDにもらったサインは大事に飾ります。」

「芸を継ぐ者の宿命は名も継ぐ者でもある。大名跡は名人と云われる為には切っても切れない運命。益々の芸の精進と後進者の育成も今後の務めになるだろうが身体を大事にして欲しいね。」

「松之丞で売れたので、襲名はもったいないと言われたけど「伯山」は歌舞伎界で言えば「團十郎」のようなもの。師匠松鯉の後ろ盾がなければ継げない名前だから今継ぐ。とどこかのインタビューで答えてました。同じ時代に生まれたことを感謝してる。もっともっと活躍してください。」

「さすがです。この方の講談は、とても30代とは思えない。というか今までにない素質を持っていますよね。これからも楽しみにしています。」

この人は初めて見た時から面白い。講談がこんなに面白いとは思いませんでした。

おすすめの記事