公道デビューライダーが気をつけたいこと

【教習所では教えてくれない】ベテランライダーが公道デビューライダーに伝えたいこと

晴れて教習所を卒業して、憧れの愛車を手に入れたら、いよいよ「公道デビュー」の時です!

誰もが一度は経験する、期待と不安が入り混じる公道デビューですが、実際に走り出すと「あれ?これってどうなの?」と思うことが多々出てきます。

実は公道では教習所では教えてくれない様々な注意点や心構えがあるので、公道デビューの前にぜひチェックしてみてください。

スピードの出し過ぎには注意

初めて愛車で公道を走ると、どうしても気持ちが昂ってしまうので、アクセルをガバッ!と開けてしまうかもしれません。

しかし、まだ公道に慣れない時にスピードを出すのはとても危険なので、自制心を持って穏やかな運転を心がけましょう。

仮に慣れてきてもあくまで法定速度内で「かもしれない運転」で制御できるスピードで走りましょう。

道路の左側はゴミや砂に注意
日本の道路は中央が盛り上がっている「カマボコ型」になっているので、必然的に左側にはゴミや砂が溜まりやすくなっています。

しかも春だと散った桜の花、秋は落ち葉が溜まっていることもあり、これらはとても滑りやすいので極力避けましょう。

教習所では「キープレフト」を習いますが、バイクの場合は極端なキープレフトは危険なので注意が必要です。

信号待ちや一時停止は道路の傾きに注意
市街地を走ると頻繁に信号待ちを経験することになりますが、その際は「道路の傾き」に要注意です。

足を着こうと思ったら地面が遠い、、、なんてことはザラにあるので、停車する際は必ず傾きをチェックしましょう。

同様に一時停止をする時も、停止線付近の路面の傾きをチェックする癖をつけましょう。

ニュートラルは停車直前に入れる・入りにくい時は車体を前後に動かす

ニュートラルの入りやすさは同じ車両でも個体差がありますが、停車直前に入れると比較的どの車両でも入りやすい傾向があります。

しかし、公道を走っていると入りにくい状況は多々出てくるので、その時は車体を前後に動かすと入りやすくなります。

可能であれば家の駐輪場などで、車体を前後に動かしながらニュートラルに入れる練習をしておくと安心です。

山道は暗くなる前に出る
公道デビューしたての頃は、とにかく走ることが楽しくて、ついつい陽が落ちるまで走ってしまった、、、なんてことがあります。

それが日常の範囲内の道であれば、夜間走行も一つの経験となりますが、しかし山道は暗くなる前に出ることを意識しましょう!

山道は道幅が狭かったり、コーナーがキツい箇所があるので、ベテランでも見通しが悪くなる夜間走行は避けるのが基本です。

駐車時は愛車の向きに注意
目的地に到着して駐車をする際は、愛車を「停める向き」に注意しましょう。

軽量な車体であればそれほど気にする必要はないですが、ある程度の車重がある場合は「出る時」を考えた向きで駐車することをおすすめします。

具体的には「バッグで停めて前進で出る」のが理想的ですが、周りの車両とのクリアランスなども考慮した上で駐車しましょう。

サイドスタンドを出す場所に注意

基本的にサイドスタンドは「平坦な場所で使う前提」で設計されています。

そのため路面の傾斜具合によっては、車体の傾きが危険なレベルになることがあるので、サイドスタンドを出す場所には注意が必要です。

また、路面にサイドスタンドの跡が残っている場合は、その場所の舗装が緩い証拠なので、避けるかサイドスタンドプレート(空き缶でも可)を併用しましょう。

坂道駐車は必ずローギアに入れる
まずは大前提として、坂道駐車は極力避けるこをおすすめします。

どうしても駐車をする場合は、必ずローギアに入れた状態で停めないと、愛車が勝手に動く可能性があるので要注意です。

また、ギアがないスクーターやDCT車両の場合は「パーキングブレーキ」が必須で、ない場合は諦めて平坦な場所を探しましょう。

ちなみに坂道でエンジンをかける際は、必ずブレーキをかけた状態で、ギアをニュートラルに戻してからセルスイッチを押しましょう。

工事中の表示・看板が見えたら砂利道に注意
公道を走っていると工事中の表示や看板が目に入るケースが多々ありますが、その際は突然砂利道になる可能性があるのでスピードを落としましょう。

基本的に係員がいる場合はスピードを落とすように促されますが、無人の場合、特に夜間は要注意です。

ちなみに道路工事の砂利道は、バイクで走ることをあまり想定されていないので、オンロードバイクの場合は迂回することも検討しましょう。

必ず任意保険に加入する
バイクで公道を走る場合は、例外なく任意保険に加入することが鉄則です!

残念ながら公道を走るという行為は「常に事故のリスクがある」という状況に身を置くことなので、万が一の備えは必ず必要です。

不幸にも事故に遭ってしまった場合は、いわゆる強制保険と呼ばれている「自賠責保険」だけでは不十分なので、必ず任意保険にも加入しましょう。

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