
いまどき10年10万kmは「高齢車」じゃない! 長生きのために点検すべき点7つ
その昔、10年10万kmという言葉をよく耳にしました。
これはクルマの寿命を表していて、これを越えるのはけっこう大変というニュアンスが背景にはあったのです。
ただこれも過去のことで、現在はメンテナンスさえキチンとしていれば20年20万kmをクリアするのも可能になっています。
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10万kmは愛車の健康診断をするひとつの目安
厳密に言うと消耗品が限界を迎えるサイクルというのが別にあって、以前であれば6万kmぐらいがその周期とされていました。
具体的にはショックアブソーバーやブレーキまわりなど、大物パーツの状態に注意が必要になったのですが、これ現在は10万kmぐらいに伸びているのは確かです。
つまり、10万kmで一度リフレッシュや点検をしっかりとしておきたいということになります。
今回は重要ポイントをまとめてみました。
1)タイミングベルト
タイミングベルトは切れる前に交換しておくのが良いでしょう。
ボンネットを開けてみると、エンジンやボンネットの裏などにタイミングベルトは10万kmで交換という指示があります。
実際に外してみると、まだ大丈夫そうと思えるかもしれませんが、気にしながら乗るのも精神的によろしくありません。
もし切れたら惨事になるだけに、指示どおり交換しておきましょう。
2)ブレーキ
中古車の場合はとくに注意してチェックしたいもの。
車検ごとにブレーキは分解整備が行われているとはいえ、10万kmまでいくと、トータルでのリフレッシュが必要になることもあります。
ローターやドラムの研磨、シリンダー内部のカップの状態、パッドやシューのアタリ具合などいろいろとあるのですが、交換しないまでもすべてチェックしておくと安心です。

Hands of young professional mechanic in uniform writing on clipboard against car in open hood at the repair garage. Maintenance service concept.
また中古車の場合、メンテ前歴がわからないこともあり、なおさら慎重にチェックしたいところです。
ちなみに車検でキッチリとやってもらっていると思っても、最近はただ見ただけとか、
ブレーキクリーナーをかけてきれいにしただけという手抜きも問題になっているので注意しましょう。
3)足まわり
快適性や走りにこだわる場合には交換を検討するべき部分。
いきなり壊れて走行不能になることはないのですが、ショックアプソーバーの抜けなどは確実に進み、快適性も損なわれるのは避けられません。
昔のように一気に抜けて跳ねまくるということないとはいえ、走りにこだわるなら交換を検討するのもいいでしょう。
また、ブッシュ類は点検だけでもして、亀裂などがひどいところがあれば交換したほうが、後々を考えると得策です。
4)ゴム類
車検になるまで気がつかないことも多いためよくチェックしておきたいところ。
ブッシュもゴム類の一種ですが、そのほかでは、ドライブシャフトのブーツは10万kmが消耗期限で裂けが発生していることもあります。
破れていると車検に通らないとはいえ、逆に車検になるまで気が付かないで、足まわりやホイールの裏などが飛び散ったグリースでベタベタになっていることもあるのです。
またエンジンマウントも10万kmでかなりヘタリがくるので、要チェックです。
5)下まわりの点検
ウイークポイントに腐食が発生していることもあります。
最近のボディは腐ることはないというのは正しいのでうsが、まったく腐らないかというと、そんなことはありません。
雪道にまかれる融雪剤によってボロボロになっていることもありますし、ウイークポイントに腐食が発生していることもあるのです。
最近は軽量化が進んだことで、ウイークポイントとして腐食しやすい部分が発生してしまう車種があるのです。
そもそも、改めて下まわりを見るというのはあまりないだけに、リフトアップして全体をチェックしてもらうといいでしょう。
6)車内清掃
徐々に着実に汚れているため徹底的にクリーニングしたいところです。
ルームクリーニングのプロに聞くと、ほとんどのお客さんは「あまり汚れていないけど」と前置きをするといいます。
徐々に汚れるのでそう思うだけで、実際はもちろん汚かったり、ホコリが溜まっていたりするのです。
10万kmというのは車内のリフレッシュの節目としても最適で、DIYもしくはプロにお願いして徹底的にクリーニングしておきたいところです。
7)エアコン
抜けや漏れなどのトラブルが起こっていることもあります。
エアコンも車内の一部ではあるが、機能面も含めて一度見直しておきましょう。
基本的に今どきのシステムではガスが抜けにくいとはいえ、わずかながら抜けていることもあります。
また、漏れなどのトラブルが知らない間に起こっていることもあるのです。
ガスまわりの点検ついでに、添加剤を入れてもらうのもいいでしょう。
また、フィルターを点検・交換するとともに、吹き出し口などのクリーニングもしておきたいところです。
ネットの声
「13年目以降の重課税というふざけた悪法があるので日本ではクルマを長く大事にすることは推奨されてないようですよ(笑)いつになったら改正されるんですかね。
こういうところですよ、ドイツとの違い。あっちは適用のハードルは高いけど、30年目から減税ですよ。もちろん13年目で増税なんていう意味不明なこともしません。
クルマを大事にするという意味では日本はドイツに完敗です。
本来、もったいないというモノを大切にする文化は日本の美点ではないのか。情けない。クソ法。」「プラスチックのヘッドライトのレンズって10年もすると黄色く変色してしまう。
それが、古臭さを助長している。(あと、13年で税金が上がること!)」「しっかりメンテナンスして、もう少しで20万㎞です。来年から税金が上がりますが、現行型は高いし、愛着があるので乗り続けます。」
ユーザーの節約志向も高くなっているので、クルマの寿命はそういった面でも伸びそうです。