
古くなったPCでも快適に動作する軽量「Linux」ディストリビューション5選
読者の自宅に使っていない古いPCはないだろうか。
「Windows 11」をサポートしない「Windows 10」搭載PCを使用しているが、新しいマシンを購入することに興味はない、という人もいるかもしれない。
そういう人はどうすればいいのだろうか。
目次
「Linux」ディストリビューションの導入がオススメ!
軽量の「Linux」ディストリビューションを導入するといいだろう。
このタイプのOSは通常、システム要件が非常に低く、古いマシンを新品のように生まれ変わらせることができる。
軽量をうたうディストリビューションはいくつかあるが、ここででは、1GHz以下のCPU、2GB以下のRAM、10GB以下のストレージがシステム要件となっているものだけを紹介する。
これらのディストリビューションはすべて、機能を犠牲にすることなく高速性を実現している。
それでは、どのディストリビューションを選択すればいいのだろうか。
ここでは、適切なディストリビューションの選定に役立つ情報も紹介するので、心配は無用だ。
1. 「Linux Lite」
Linux Liteはおそらく最も優れた軽量Linuxディストリビューションだろう。長期サポート版の「Ubuntu LTS」をベースとし、使いやすさを念頭に置いて設計されている。
「Xfce」デスクトップを採用しており、機能を犠牲にすることなく、すっきりとしたシンプルなUIを実現している。
インストールを完了すると、Linux Liteには、「Google Chrome」や「LibreOffice」「GIMP」「Photo Manager」「Deja Dup Backups」「VLC」、USBイメージライター、オンスクリーンキーボード、「Timeshift」(復元ポイントを作成)など、使用を開始するのに必要なアプリが多数含まれていることに気づくはずだ。
必要なアプリが含まれていない場合は、いつでも「Synaptic Package Manager」のGUIを使って、探しているものを簡単に見つけることができる。
Linux Liteのシステム要件:
CPU:1GHz以上
1GBのRAM
8GBのドライブ容量
2. 「AntiX」
AntiXも軽量のディストリビューションだが、Linux初心者にはお薦めしない。AntiXは、少なくともある程度はLinuxを使用した経験のあるユーザー向けである。
なぜなら、AntiXでは、「zzzFM-IceWM」ウィンドウマネージャーが採用されているからだ。
開発元はこのウィンドウマネージャーをかなり親しみのある外観に設定しているが、ユーザーがルック&フィールを変更するのは「KDE Plasma」や「GNOME」ほど簡単ではない。
AntiXには、「Firefox」やLibreOffice、「Firejail」、さまざまなメディアプレーヤーなど、多くのアプリがプリインストールされている。
しかし、AntiXの最大の特徴は超高速であることだ。
つまり、古いコンピューターでも購入したばかりの新品を使っているように感じる。
AntiXのシステム要件:
CPU:Intelの「Core 2 Duo」、または、AMDの「Athlon 64 X2」
1GB以上のRAM
10GB以上のドライブ容量
グラフィックス:3Dアクセラレーションに対応したグラフィックスカード
3. 「Bodhi Linux」
「Moksha Desktop」は「Enlightenment」のフォークで、美しい外観を備えている。
軽量ディストリビューションの中で、Bodhiは群を抜いて最もユニークな存在だ。
しかし、そのユニークさ故にBodhi Linuxは使いにくいのではないか、とは思わないでほしい。
実際に使用してみれば、このディストリビューションの使いやすさに驚くはずだ。
Bodhi Linuxで気に入っている機能の1つは、マウスの右クリックメニューだ。
デスクトップ上の任意の場所を右クリックするとメニューが表示され、そこからアプリケーションを起動したり、そのほかの多くの機能を実行したりできる。
右クリックメニューはデスクトップメニューと同じなので、非常に効率的だ。
Bodhi Linuxには、視覚的に魅力的な要素はそれほど多くないが、美しいテーマが豊富に用意されている。
Bodhi Linuxのシステム要件:
CPU:1.0GHz以上
768MBのRAM
10GBのドライブ容量
4. 「BunsenLabs Linux」
BunsenLabs Linuxを使用した人は、優れた機能性と使いやすさに驚くはずだ。
その上、外観も美しい。
このディストリビューションは、かつて高い人気を誇った「CrunchBang Linux」の後継である。
「Debian」をベースとしており、「Openbox」ウィンドウマネージャーや「tint2」パネル、「conky」「jgmenu」を採用している。
これらすべての相乗効果により、非常に優れたパフォーマンスを提供するだけでなく、非常にモダンな外観も備えた軽量Linuxディストリビューションに仕上がっている。
ディストリビューションの動作に慣れるのにも時間はかからないはずだ。
さらに素晴らしいことに、BunsenLabs Linuxには、Bodhi Linuxと同様のデスクトップマウスメニューも含まれている。
BunsenLabs Linuxのシステム要件:
CPU:1GHz以上
2GBのRAM
20GBのドライブ容量
5. 「Lubuntu」
LubuntuもUbuntu LTSをベースとするディストリビューションだが、「LXQt」デスクトップを採用している。
LXQtは軽量デスクトップ環境の中で最も機能が充実したものの1つだ。
LXQtは極めて高速で使いやすい。
何らかのバージョンの「Windows」を使用したことのある人なら、LXQtに親しみを覚えるはずだ。
LubuntuはUbuntuの公式スピンであり、「Snap」パッケージのサポート、安定したカーネル、Ubuntuと同様のプリインストールソフトウェア群、Ubuntuの標準リポジトリーへのアクセスなどの機能を受け継いでいる。
Lubuntuデスクトップには2000年代初頭のような雰囲気があるが、だからといって使い物にならないほど保守的なわけではない。
Lubuntuには、KDE Plasmaの「Discover」アプリストアも含まれているため、必要なアプリをすべて問題なくインストールできる。
ただし、Lubuntuの最大の長所は動作速度の速さである。
この軽量Linuxディストリビューションを使用すれば、その速さに驚愕するはずだ。それは古いハードウェアにインストールした場合でも同じである。
Lubuntuのシステム要件:
CPU:1GHz以上
1GBのRAM
5GBのドライブ容量
古いPCが蘇る!
上記のLinuxディストリビューションのどれを導入しても、古くなったPCを蘇らせることができるだろう。
したがって、Windows 10のサポート終了が目前に迫った今も、Windows 11をサポートしないコンピューターを使っている人は、これらのディストリビューションの1つをインストールして、そのコンピューターをあと数年活用してほしい。
ネットの声
「Debian12なら、ミニマム(netiso)で入れて、リポジトリを標準設定したうえで、デスクトップ環境としてMATE を導入する。ディスプレイマネージャーも入れる必要があり、少しばかりの仕組みを理解する必要はあるが、最低限のものを導入できる。アプリケーションは、LibreOffice、ThunderBird、Chrome、Firefoxも入れよう。Googleの日本語入力システムMozcも入れる。フリーの、IPAフォント、GoogleのNOTOフォントを日本語フォントとして入れておくと良い。ブラウザでそれらのフォントを指定すると綺麗に表示される。最初に学ぶのは敷居があるが、いずれもコマンド一つでインストールできる。簡単。頑張って。」
「その昔、Ubuntuや vineなど試したことがあるけど、ここにもあるようにディストリビューションがいくつもあって、そこからいくつも試して選び出す、という労力というか根性が無かった。
選択肢が多すぎるのは難しい。
PCが趣味ならどう使えるようにするか?に楽しみも見出せるが、単に道具を求めるにはLinuxのハードルは依然として高い。」「windowsがシステム要件どんどん厳しくなってるので、自宅で個人で使うPCには無料で使えるOSをって考えヤフオクで数千円のPC買ってLinuxを入れて練習してます。
Zorin、Q4、elementaryとか色々入れてみて自分的に使いやすいので今はQ4OSを使ってます。
Linux初心者でも普通に使う分にはほとんど問題は無いですね。
文章作成や表作成もLibreやWPS使えばそんなに変わらないし、chrome OS flex入れてweb上でGoogle Workspace 使う方法もあるし、もう高い金払うのが嫌になるほど普通に使っていけますよ。」