コロナあるある…若者たちがホテルをラブホ代わりに

「若者たちがラブホ代わりに」コロナ禍で値下げしたホテルの誤算。0

客による迷惑行為が世間を騒がせているそうです。

都内ホテルの“苦肉の策”が「悪夢の始まり」

新型コロナウイルスの影響でインバウンド業界は大打撃を受けた。ホテルもそのひとつ。

坂本さん(仮名)は、東京都内のホテルに勤務して約6年になります。

以前は客の9割が外国人で、90%以上の稼働率を誇るホテルでしたが、2020年の2月頃から客足が遠のきました。

上層部の判断で4月から8月まで丸々5か月間に渡って休業になったというのです。

そして現在、再起をはかるべく“苦肉の策”で奮闘していたそうですが、予想以上に困ったことになってしまったのだとか…。

「少しずつ客足が戻ってきていたのですが、コロナ禍のマイナスは大きい。空いている部屋にだれも客が入らないよりはマシということで、通常1万円の部屋を苦肉の策で3500円に下げました。でも、それが悪夢の始まりでしたね……」

数ヶ月前より宿泊料を半額以下まで安くしたのです。

その結果、とんでもない現象が起こります。

若いカップルがラブホ代わりに

「まずは、若いカップルがラブホテル代わりに使い始めました。リーズナブルだし、出入りも自由だし、そうなりますね。挙げ句の果てに、若者たちのグループがパーティーをするようになって。部屋で大騒ぎするんです。注意しても聞き入れてもらえず、出て行ってもらいました」

坂本さんは「値段を安くすると、客層が悪くなる」と説明。

たしかに、某高級ホテルはコロナ禍で大打撃を受けても決して値段を下げませんでした。

悪夢はこれだけでで終わりません。

値下げ以降、逮捕者が続出

「それだけじゃなく、ここ数ヶ月で逮捕者が続出、変死者まで出ました。今までは1年に一人、逮捕者が出るぐらいだったので、本当に異常ですね」

大まかにエピソードを紹介していきましょう。

よくロビーで電話をしていた中年男性。「飛ばし」「オンナ」などの言葉から怪しいと思っていたのですが、案の定、外で捕まりました。

部屋に置いてあった荷物は預かったまま。

警察から「宿泊者の身柄を預かっている」

あるときは警察が突然ホテルにやってきて、若い男が連行されたこともあったそう。

また、あるときは生活安全課から電話が入り、「宿泊者の身柄を預かっている」と言われたこともありました。

その男は長期滞在しており、料金は先に支払ってもらっていたので部屋はそのままになっているとか。

ホテルの備品が盗まれる

ホテルが実害を被ることもあるそうです。

60代の男がチェックアウトした後、シャンプーのボトルやコップなど、部屋の備品が盗まれていることに気づいたのです。

なぜかドライヤーだけはそのままだったというのですが、坂本さんは男の行動を防犯カメラでチェックしました。
すると、フロントにスタッフがいないときを狙って、パソコンや備品などを持っていこうとしているのです。

結局、パソコンは固定されていたことから諦めたようですが、後日、警察から「ホテルで物を盗まれていませんか?」と連絡が入ります。

どうやら窃盗で捕まったらしいのです。

もちろん、男の不審な行動や備品の盗難について報告。

つい先日、その男から謝罪文が届いたそうです。

そんな苦難続きのホテル。

「あ、変死者が出た部屋についてですが、供養してクリーニングを完了した後、今は普通に使っていますよ」

現在は値上げ「客層を良くしたい」

宿泊料金を安くすると客層が悪くなることはわかったのですが、坂本さんの表情は少し明るい。

「悪い出来事が続きましたが、ようやく緊急事態宣言が解除され、お客様が戻ってきました。宿泊料を1万円弱まで値上げして、客層を良くしたいですね。これまでのマイナスぶんを取り返さなければならないので一刻も早く本来の外国人客が来るようになってくれたらうれしいのですが、もう少しの辛抱でしょうか」

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