マンアフターマン 未来の人類学 re-edition ドゥーガル・ディクソン (著), 城田安幸 (翻訳) 太田出版 (2025/4/4) 3,850円

太田出版は3月17日、“人類の500万年後の姿”を描いた奇書「マンアフターマン」の復刊版「マンアフターマン 未来の人類学 re-edition」を全国の書店で一般販売すると発表した。

あわせて重版の決定も報じている。

本書は太田出版が1993年に出版した同名書籍を再編集し、復刊させたものとなる。

価格は3850円(税込)で、4月4日よりAmazonなどのオンラインストア、全国書店で販売される。

なお、書泉オンラインでは1月31日より取り扱いを開始している。

初版は1993年

「マンアフターマン」は、スコットランドの地質学者およびサイエンスライターであるドゥーガル・ディクソン氏が手がけ、1993年に初版が発売された書籍だ。本書では城田安幸氏が和訳を担当している。

書籍内ではドゥーガル氏が500万年後の環境が激変した地球でどのように人類が進化していくかを考察・想像し、グロテスクなイラストと共に各人類の解説が行われる。

また、復刊にあたっては可能な限りオリジナル版の復元を行っているが、原著者であるドゥーガル氏の判断により、2025年現在の科学的知見から見て内容が古くなったと思われる箇所の削除がなされているとのこと。

余談だが、ドゥーガル氏は5000万年後の地球の生態系を描いた「アフターマン」6500万年前に絶滅せず、進化を続けた恐竜がいた世界を考察する「新恐竜」といった作品も手がけている。

どちらも独特すぎる作品となっているため、本書に興味を持った人はそちらもチェックされたい。

オリジナルグッズの販売も

さらに「マンアフターマン 未来の人類学 re-edition」の一般発売、重版決定に合わせ、オリジナルグッズの販売も開始。

QJストア限定でステッカーが880円(税込)で販売され、特製アクリルキーホルダーが有償特典付き書籍の付属品として5500円(税込)で販売されている。

また、中に謎の白い何かが浮かんでいる、何万年後の人類が飲むお酒をイメージした「GIN after GIN」が書泉グランデ店頭でのみ、数量限定で発売されているとのこと。

伝説の奇書…遂に再誕

500万年後、環境が激変した地球では、ヒトもまた姿を変えていた――。

極限の予測から幻視される、驚異の未来絵巻!

著者による新序文、訳者による新あとがきも収録。

<2025年版著者まえがきより>
(前略)人間社会と文明は、これをひっくり返しました。人間は環境に適応するのではなく、自分自身に適応させるために、環境側を人間側に適応させます。医学は、自然に生き残るよりもはるかに多くの子孫が生き残ることを保証しました。そして、人類の人口は歴史上増加し続けています。これを未来に投影することは、進化の自然なプロセスを研究する人の想像力を打ち砕いてしまうでしょう。

著者について
ドゥーガル・ディクソン(Dougal Dixon)

1947年スコットランド生。地質学者、古生物学者、サイエンス・ライター。セント・アンドリュース大学で人類学、古生物学を学ぶ。数多くの百科事典や一般向け科学読み物の執筆者として知られる。邦訳された著書に『アフターマン』『新恐竜』『グリーンワールド』、共著に『フューチャー・イズ・ワイルド』などがある。

城田安幸(しろた・やすゆき)
1948年大阪生。弘前大学農学生命科学部元准教授。医果同源りんご機能研究所長。生物の進化を実験的に確かめる方法の確立をライフワークとする。著書に『君は進化をみるか』(岩崎書店)、『仮面性の進化論』(海鳴社)、『絶滅生物が蘇る』(PHP研究所)、『目玉かかしの秘密』(筑摩書房)、訳書に『琥珀: 永遠のタイムカプセル』(文一総合出版)、TV番組の出演・監修に『対談21世紀 城田安幸VSドゥーガル・ディクソン』(中京テレビ)、『ふしぎなふしぎな森の物語』(NHK)など。


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