
【MotoGP】マルケス「ドゥカティ天下の楽観視は危険」アプリリア&KTMの接近をバニャイヤも警戒
2025年からドゥカティのファクトリーチームへ加わったマルク・マルケス。
しかし彼は近年のようなドゥカティの支配が続くと楽観視はしていないようだ。
目次
近年はドゥカティの独壇場
ドゥカティは2010年代後半にかけて戦闘力を上げ優勝を争うようになり、2022年に15年ぶりのタイトルを獲得。
そして近年はドゥカティがMotoGPを席巻する強さを見せていて、2024年には全20戦中19勝という圧倒的な結果を残すに至った。
そうしたドゥカティの優位性は、現行のレギュレーションで争われる2026年までは続くだろうと言われている。
さらに6度のMotoGPクラス王者であるマルケスのようなライダーがフランチェスコ・バニャイヤのチームメイトになったことも加味すると、それ以上に権勢は続くのではないかと考える向きもある。
しかしマルケスはそうした楽観視は危険だとする。
なにより彼は2010年代に共に最強を誇ったホンダが戦闘力を下げていく時期を経験してきたこともあり、油断は禁物だと考えているのだ。
いいですか、落ち着いて聞いて下さい。あなたが眠っていたこの10年の間に、マルク・マルケスはホンダを辞めてドゥカティのファクトリーライダーになりました。しかもチームメイトはロッシの愛弟子であるペッコ・バグナイアです…。!!!ナース!ナース!… pic.twitter.com/agk90DhHEO
— MMGP (@motto_motogp) January 21, 2025
2025年もドゥカティは盤石??
「ドゥカティが毎年チャンピオンを制するだろうと考えるのは、危険な雰囲気を作り出すかもしれない」と、マルケスは言う。
「僕らはMotoGPで競っているんだ。その開発要素は、全て同レベルにあると考えられる」
「ヤマハは昨年、一歩前進してきた。彼らはマレーシアテストに新しいバイクで参加できるようだし、ファビオ・クアルタラロのような非常に優れたライダーもいる。KTMもそうだし、アプリリアやホンダも同様だ」
「MotoGPで競っているんだ。2017年にアンドレア・ドヴィツィオーゾと競っていた時に学んだのは、全てに気を配らなくてはならないということだった。ある時から別の時にかけて、状況は変えることができるんだからね」
なおドゥカティについては2025年に少し勢いが陰る可能性もある。
長年ジュニアチーム枠として関係を維持してきたプラマックが離脱したためだ。
また、陣営のホルヘ・マルティンとマルコ・ベッツェッキ、エネア・バスティアニーニといった優勝経験のあるライダー達も流出してしまった。
MotoGP 2025シーズンにむけた、ドゥカティ・レノボチームのチーム・プレゼンテーションを公開。
頂点を目指してレッド・ビジョンを共有する、”ペッコ”・バニャイアとマルク・マルケス。
新たなドリームチームの誕生です!今年も、皆さんの応援をよろしくお願いします! pic.twitter.com/VkFwQhGoHK
— ドゥカティジャパン株式会社 (@ducati_japan) January 21, 2025
過信は禁物だが日本勢も苦しい
さらにファクトリーマシンの供給も、昨年の4台から3台へ減少。
ファクトリーチーム以外ではVR46のファビオ・ディ・ジャンアントニオのみが最新型を使用できる。
こうした状況から、バニャイヤは2024年のようにチャンピオンをドゥカティが席巻したり、表彰台を独占する可能性は低くなると予想している。
「ドゥカティのチームで、昨年やったように表彰台やレースを独占して行くのは難しくなってくると思う」
バニャイヤはそう語った。
「KTMのライダーはすごく競争力がある。特に(ペドロ)アコスタなんかはそうだ。でも僕らはKTMについては(経営)状況を見ていく必要もある」
「アプリリアもついに世界チャンピオンを獲得(マルティン)したし、ベッツェッキも加わった。このふたりは強力だ。ベッツェッキは2024年からさらに改善していきたいと思っているし、ホルヘは王座を守りたいと思っている。だからアプリリアは強いだろうね」
「ホンダとヤマハに関しては難しい。ヤマハは昨年良いステップを踏み出していたし、終盤戦では接近してきていた。だから改善してくるだろうね」
「ホンダも同じような(苦しい)状況を続けるのは難しいはずだ。だから彼らも前進してくると予想している。だけど現時点では、ドゥカティ、アプリリア、KTMが主な面子になってくる。どうなるか様子を見てみよう」
マルク・マルケスが新旧パニガーレV2に乗ってみた!そらもうこんなの見たらあなたはパニガーレが欲しくなーる欲しくなーる?マルケス本人も新型のV2パニにはやられてしまったようで「自分用にいますぐこれ1台欲しい!」と最大限の褒め言葉。これでもうV2パニ馬鹿売れ確定!pic.twitter.com/JzdJlerOJT
— MMGP (@motto_motogp) January 19, 2025
ネットの声
「アプリリアは初戦次第。24で開発リーダーがミスったから初戦でどれだけ取り返せるかで期待値変わるかと。KTMは無いなぁ。社内のゴタゴタが落ち着かないと前に進めないだろうし。ワンチャンYAMAHAが盛り上げてくれるのを期待している。HONDAはザルコ何処まで頑張れるか。」
「KTMは今年で撤退するのは間違いないだろうし、ホンダもF1新チームでかなり予算が必要、日産との合併問題もあるから、このままモトGPで費用対効果が出ないと規模縮小か撤退も現実的になると思う。もしKTMともうワンメーカーが撤退したらモトGPはオワコンになる。かなりヤバい状況だと思う。」
「ホンダに関してはトンネルは長くて暗いがヤマハは光が射してきたしV4エンジンの始動とテストも今年の中盤以降には出来るのでは。KTMは経営がねぇ・・・アプリリアはまだ中盤だよ それを追いかけるヤマハ ヤマハを追うホンダでしょドカティの一強は変わらないよ。」