
三原じゅん子議員が「愚か者は恥を知れ!」発言で話題となりました。参院本会議の問責決議案の反対討論での一コマです。非難の声が殺到する中にも、賞賛する声も…。
どんな状況だった?
野党が参院本会議で提出した問責決議案の反対討論が6月24日、参院本会議で与党(自民党・公明党)を代表して三原じゅん子議員が反対討論を行ったのです。
野党が問責決議案を提出した理由は、「老後資産2千万円必要という報告書に対する安倍政権の対応が不誠実極まりない」というものでした。
それに対する、三原じゅん子議員の反対討論。内容はもちろん「断固反対」の立場から、切り口鋭い口調で語りはじめました。
「野党の皆さんは年金を増やす具体策を持っているのでしょうか?」と発言。さらに民主党政権時を引き合いに出し
「かつてマニフェストで華々しくブチ上げた、できもしない最低保障年金。あれは一体、何だったのでしょうか」
「はっきり言って無為無策だった」と語ったのです。
元々歌手であり女優でしたから、声も良く通ります。元ヤンですから、するどい野次が飛び交う中、ある意味堂々と最後まで絶叫調で発言していました。
自己陶酔の極みに達すると、全能感から「支離滅裂」を「理路整然」と誤認して雄弁に語ってしまう人がごく稀に存在します。これを立法府において議員の資格で行うことができるのは、認知の歪みが引き返し可能地点を越えたことを意味します。#三原じゅん子 よ #恥を知りなさい pic.twitter.com/BITlWzteJL
— 💫T.Katsumi🎸 (@tkatsumi06j) 2019年6月24日
さらに、安倍政権下で今年の年金支給額がプラスになったといい、こう続けたのです。
「民主党政権の『負の遺産』の尻拭いをしてきた安倍首相に感謝こそすれ、問責決議案を提出するなど全くの常識はずれ。『愚か者の所業』とのそしりは免れません!野党のみなさん、もう一度改めて申し上げます。恥を知りなさい」
「恥を知れ」発言は今回が初めてではない
一部では胸のすくような発言と賞賛されている三原じゅん子議員ですが、「恥を知れ」発言は今回が初めてではなく、過去にも何度か(一度かもしれない)言っています。
答弁の趣旨は事務方があらかじめ作ったものを読むだけという議員もいれば、多少言い回しを脚色する議員もいます。三原じゅん子議員はもちろん後者であり、女優でもあるので抑揚をつけた演説調の答弁はお手のものですね。
実際に良く通る声で、野党の野次もなんのそので最後まで迫力のある答弁でした。
突っ込みどころはあるが…
三原じゅん子の答弁にも突っ込みどころがあるのです。
*【逆効果】「三原じゅん子議員の安倍擁護スピーチが大炎上!」
… 特に年金問題に〝火に油〟を注ぎ、怒りのツイートが非難が殺到し、収拾のつかないカオス状態に。
https://t.co/iAUMC39C6d— Hiroshi Matsuura (@HiroshiMatsuur2) 2019年6月24日
というのも、現在の年金の大元のシステムは長年政権を担ってきた、自民党が作ったものです。野党である「民主党」が政権を担ったのは3年でしかありません。
鳩山→管→野田といった最低最悪な首相だったので、民主党政権時代にめちゃくちゃになったという三原じゅん子議員の発言に胸のすく思いの人もいたことでしょう。野田さんは先の2人よりはずいぶんまともでしたが、ほぼ尻ぬぐいで終わった悲劇の首相でしたね。
「安倍首相に感謝こそすれ…」というのは言い過ぎだったかも。案の定ネットでは炎上してますが、どちらかというとネットはネトウヨと言われるように右翼(与党系)が強いので、好意的な意見も多いようですよ。
ネットの反応
「野党がもう少ししっかりしてたら、こんな発言したら 一気に自民離れが進むと思うけどね…それでも まだ 自民の方がましって人が多い現状に泣けてくる。」
「三原じゅん子議員は女優として演じきっただけ。そう考えると見事な答弁だった」
「いつまでも前政権と比較しているのかな…今の安倍政権は6年めですよ。前の政権の倍になってるんですけど」
辛辣な意見が多いです。今回の発言で与党に逆風が吹くような事態にはなっていませんし、逆に波風立たなければ、老後2千万円問題も収束に向かいそうな勢いですけどね。