耳掃除をしないと耳垢が溜まるって本当?正しい知識を身につけよう。

「耳掃除をしないと、耳垢が溜まって耳が聞こえにくくなる」小さい頃にそう教わった人は少なくないはず。

しかし近年の研究で、耳掃除に関する認識が変わってきていることをご存知でしょうか。

耳掃除をしないことが悪いという認識は実は大きな間違いなのです。

今回は耳掃除をしないと耳にどんな影響があるのか、その真実に迫っていきます。

1. 耳掃除をしないとどうなる?耳垢がたまり聞こえにくい状態になる?

耳掃除をしないと、耳垢が溜まって耳が聞こえにくくなると思っている人もいますが、実際にそんなことが起こることはほとんどないそうです。

耳垢は肌のターンオーバー(生まれ変わり)と同じ仕組みで、時間が経つと身体の外へ排出されるといわれています。

耳掃除をしないまま過ごしても、耳垢はあごの動きや外耳道の中にある毛の流れに沿って、大抵自然と外に押し出されていくのです。

そのため耳の状態が健康であれば、基本的に耳掃除をする必要性はないとされています。

一方、湿性耳垢や外耳道(耳穴から鼓膜までの道)が狭い場合は耳垢が溜まりやすいため、

定期的に耳掃除をしたほうがいいこともあります。

しかし、間違った方法で耳掃除をすると、耳垢が耳の奥に溜まって耳が聞こえにくくなってしまうことがあるのです。

湿性耳垢や外耳道が狭いことで耳垢栓塞(じこうせんそく)が気になる場合は、自己流で耳掃除をしないで、一度耳鼻科を受診するようにしましょう。

2. 耳掃除しないと「かゆい」と感じるというのは本当?

耳にかゆみを感じる時は、耳の中で炎症が起こっている可能性があります。

しかし、耳掃除をしないことが原因で耳の炎症が起こることはほとんどありません。

逆に耳の炎症は耳掃除のしすぎで起こることが多く、とくに綿棒や耳かきを耳の奥まで入れたり、強い刺激を与えたりすると、外耳道が傷ついて炎症が起こりやすくなってしまうのです。

また、イヤホンや補聴器を頻繁に使っていると、耳垢が外耳道に溜まってしまい、炎症を起こしてかゆみを感じやすくなるようです。

3. 耳掃除しないままで気になる場合はこうしよう

前述の通り、耳掃除をしないまま過ごしても、耳の健康に悪影響が出ることはほとんどありません。

ただ、エチケットの一環で耳掃除をしておきたいのであれば、2週間~1ヵ月に1回を目途に耳のお手入れを行うのがおすすめです。

お手入れといっても、耳かきで耳の奥の汚れをかき出すのではなく、綿棒で軽く耳の入り口を拭き取るだけでよいでしょう。

ケア方法を間違えると炎症を引き起こしてしまうので、十分注意しながら行ってください。

また、耳の奥の汚れがどうしても気になる場合は、耳鼻科で耳垢を取ることも選択肢のひとつです。

耳鼻科で耳垢を取るのは決して珍しいことではありません。

実際に耳掃除目的だけで耳鼻科に通う人もも大勢います。

自分で耳掃除をしない人は耳鼻科を利用するのもいいでしょう。

4. 「耳垢」の役割

耳垢は目やにや鼻くそと同じ「老廃物」です。

そのため、身嗜みとして除去しなければと思い込んでいる人が多いのですが、耳垢は耳の健康を守るうえで、実は非常に欠かせないものです。

具体的にいえば、耳垢はウイルスや雑菌の侵入を防いだり、耳の中が乾燥しないように保護したり、虫を寄せ付けない役割を果たしているのです。

そのため外耳道の耳垢は、役割を終えて自然と出てくるまで待つのが正解なのです。

耳の入り口に溜まっている耳垢ならともかく、外耳道にある耳垢はきちんと役割があることを認識しておきましょう。

耳垢が取れる、スッキリとした爽快感があるなど、メリットが多いように感じる耳掃除。

しかし、やりすぎには注意をしたいところです。

とはいえ、耳垢が見えることで、周囲に不潔な印象を与えてしまうのではないかと不安を抱えている人もきっと多いはず。

自己流での耳掃除に自信のない人は、耳鼻科での耳掃除を検討してもいいかもしれません。

 

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