三島食品の看板娘「ゆかり」が発売50周年です。

息の長いふりかけの陰にはある営業マンのひらめきがあったようですよ。

広島の老舗食品会社

“ご飯のお供”として日本の食卓を彩ってきたふりかけ「ゆかり」が、発売50周年を迎えました。

製造元の三島食品(広島市)は「多くのお客さまが支持してくれたおかげ」と語り、インターネット上でプレゼントキャンペーンに乗り出しています。

テレビCMなどの広告を出していないのに同社の売り上げの約3割を占める“看板商品”になった背景には、驚きのサクセスストーリーがあったのです。

古今和歌集から命名

広島市中区南吉島の三島食品本社を訪ねる人を、シソのにおいが出迎えてくれます。

また、本社前には、赤シソの葉をモチーフにしたデザインマンホールのふたも置かれています。

小学校の社会科見学などで同社を訪れた児童らに、工場から出た排水を浄化する下水道施設について興味を持ってもらおうと、同社が市に寄贈したものです。

「ゆかりは昭和45年に販売しましたが、販売に至るまでには約2年もの歳月を要しています」

同社の広報担当、佐伯俊彦さんがゆかり誕生の経緯を語ってくれました。

昭和43年頃、名古屋市で勤務していた営業マンが梅干しの色付けに使われていた赤シソの葉を刻んだものが売れていることを目撃。

「赤シソを使ったふりかけは売れる」と社員提案してきました。

創業者で当時の社長、三島哲男氏は「うちはつけ物屋ではない。ふりかけ屋だ」などと却下したのですが、営業マンの説得は約1年間におよびました。

結果、「赤シソを乾燥できたらいい」との条件付きで、ようやく商品開発に。

色や香りを保つため、赤シソを乾燥する温度や時間など約1年間の試行錯誤を重ねた結果、新商品が完成したのです。

「ゆかり」の由来は、古今和歌集に載っていた「紫の ひともとゆゑに 武蔵野の 草はみながら あはれとぞ見る」という詠み人知らずの和歌から来ています。

「むらさき草が一本咲いているという(縁)だけで、武蔵野の草花が、皆いとおしく(身近に)感じてしまう」

という意味で、むらさき草が「縁」のあるもの=「ゆかり」のあるものとして詠まれています。

そこで、「人との縁を大切にしたい」との思いから命名されたということです。

年商の3割占める

発売開始当初はまったく売れなかったそうです。

「当時のふりかけは魚粉が中心でした。植物由来の『ゆかり』はふりかけとして認識されておらず、返品の嵐だったと聞いています」

と佐伯さん。

しかし、間もなく大きな転機が訪れました。

ゆかりが東海地方で学校給食に採用されたのです。

ゆかりをかけたご飯を食べた児童たちが「赤いご飯が食べたい」「シソのご飯を作ってほしい」などと家族にねだるようになったそうです。

そこから、学校に問い合わせが殺到するようになりました。

ゆかりの名前は口コミで広がっていき、一気に全国各地の家庭へ普及していったのです。

「テレビCMは一切流していません。口コミだけで、競合他社が動きだす前に圧倒的なシェアを獲得できました」(佐伯さん)

同社では、ふりかけ「瀬戸風味」もロングセラー商品となっていますが、ゆかりは、関連商品も含めると年商約145億円のうち3割を占めるということです。

ネットの反応

「特に気にしていませんでしたが、昔からウチの食卓にありましたね。ずーっと飽きのこない味です。これからも宜しくお願いします」

「ゆかりにも、ソフトふりかけタイプ、梅入り、胡麻入り、生姜入り、青葉入りなどいろいろ派生型があるのは実は知らない人も結構いるらしい。そして、3姉妹の長女だったゆかりだが、妹のあかり、かおりに続き2月には、末っ子のうめこが新たに誕生。長女と50歳の年の差!!」

「ゆかりはご飯のお供としてだけではなく、キャベツに揉みこんだり、料理の味付けにも使えて便利ですよね~。なんでも、最近は海外の方にも人気なんたとか聞いたことがあります。パスタに混ぜるとおいしいんだとか。おいしそうだから、試してみようかな。」

三島姉妹のふりかけの袋そのもののポーチも人気ですよ。

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