第19回『このミステリーがすごい! 』大賞・文庫グランプリ受賞作。
隣国に併合され、〈太洋省〉〈東海省〉〈直轄市〉〈和族自治区〉そして〈国連暫定統治区〉に分かれて統治される日本列島で、〈拉致チーム〉の一員にスカウトされた由佳は、旧東京で中央政府高官の拉致作戦に参加して失敗、警察に身柄を拘束されてしまう。
ところが、神奈川公安局から国連警察への護送中、由佳を乗せた車両は高速道路で何者かに襲撃された。
亀野仁さん第19回このミステリーがすごい!大賞・文庫グランプリ受賞作『暗黒自治区』読了✨日本の未来よ!と叫びたくる暗黒自治区の衝撃的な世界に放り込まれ、怒涛の展開から予想外に泣いてしまいました。ディストピアの中に愛がある。とんでもない疾走感に頭の中で鮮やかな映画になっていました! pic.twitter.com/kfOB5CyuZw
— 書店員きらり3888 (@kirari3888) March 7, 2021
果たして、犯人グループの目的は何なのか。
護送を担当していた神奈川公安局の雑賀は、由佳を逃がすべく決死の逃避行を開始する――。
「タブーを落ち破る着想と展開で楽しめました。大賞に匹敵する読み応えがありました。続編を期待します」
「受け入れられないようなルールの世界であっても、大切なものに変わりはないことを感じるのではないだろうか。本作がデビュー作ということで、次の作品にも期待したい。」
「キャラクターの細かな個性設定や、五感で表現する様々な描写を見ると、解説にもあったように、おそらく作者は相当な海外ミステリーやアクション小説ファンで、映画もかなりの本数を観てきた人だと思う。」
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