第19回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉作品は、読売新聞記者が描く記者vs.カラス。
日本新聞社会部・環境班の権執印(ごんしゅういん)は、カラスが人を襲う件数が増加していることに気づいた。
取材を重ねると、カラスの変異はウィルスによるものだと説く学者もいる。
権執印が、動物学者が狂暴化したカラスを目撃したという公園に赴くと、突如カラスの群れが襲い掛かってきて……。
新聞社勤務の著者が圧倒的リアリティで描く、読み出したら止まらないバイオ・サスペンス。
「マイケル・クライトンの『ジュラシック・パーク』(1990)を思い出した。スケールはそれより小さいが、新聞記者の主人公を取り巻く環境の描写にリアリティがあり楽しめた。」
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