不審者 伊岡瞬(著) 集英社 (2021/9/17) 836円

長年行方不明だった義兄の登場。

崩れ始める、平穏だった家族関係。

ある一つの悲劇をきっかけに、すべての景色は一転する。

会社員の夫・秀嗣、五歳の息子・洸太、義母の治子と都内に暮らす折尾里佳子は、主婦業のかたわら、フリーの校閲者として仕事をこなす日々を送っていた。

ある日、秀嗣がサプライズで一人の客を家に招く。

その人物は、二十年間以上行方知れずだった、秀嗣の兄・優平だという。

現在は起業家で独身だと語る優平に対し、息子本人だと信用しない治子の態度もあり、里佳子は不信感を募らせる。

しかし、秀嗣の一存で優平を居候させることに。それ以降、里佳子の周囲では不可解な出来事が多発する。

『代償』『悪寒』の著者が贈る、渾身のサスペンス&ミステリ。

「なにを説明してもネタバレにつながりそうなので、なにも書きませんが、とにかくネットリとイヤな小説、という印象でした。ただ、ある一定レベルのおもしろさは確かにありました。あとは好みの問題です。明るく楽しい気分になれる小説を求める方は、読まない方がよいです。」

「私の予想とは全然違う結末でした。そっちかぁ…!途中までは自分なりに推理しながら、結末を2通り考えていました。が、見事に騙されました。」

「さりげない日常の中で人の感情の動きや、疑心暗鬼が深まっていくようすがとても面白かったです…読んだ後は妹にゆずりました。」


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