生命の謎 ドーキンス『盲目の時計職人』への反論 中川豪(著) アートヴィレッジ (2020/2/1)

ドーキンスを論破し、ダーウィン進化論を覆す!

「生命の複雑な仕組みが、本当にダーウィン進化論で説明できるのか」
「やはり、何らかの知性によってデザインされたのではないのか」

このような疑問に答えるために、リチャード・ドーキンスは『盲目の時計職人』を書いた。

「生命の全てはダーウィン進化論で説明できる。知性の関与など必要ない。」

これがドーキンスの主張だ。そして、本書はそれに真っ向から反論するものだ。

本書は、生命をその自己複製システムによって定義する。生命は、コード化された設計図と万能組み立て機を利用する自己複製機械だ。

数学者ジョン・フォン・ノイマンが最初に定式化したため、それを「ノイマン型の自己複製機械」と呼ぶ。その特徴は、複製過程に高度な情報処理を伴うことだ。

本書は、生命の情報処理・自己複製システムを中心に議論を展開する。そして、以下を示す。

1「生命は進化の産物ではない。」
2「生命はデザインの産物である。」

生命の情報処理・自己複製システムの起源は、ダーウィン進化論では絶対に説明できない。それを生み出すことができるのは知性だけだ。

これらの事実を示すことによって、ダーウィン進化論を根底から否定し、デザイン論を証明する。

「進化論を疑うならドーキンスを読め。」

これがダーウィニストの常套句だった。本書は、そのドーキンスを完全に論破し、ダーウィニストを黙らせる。

また、ダーウィン進化論の代替理論である「自己組織化」の欠陥も指摘している。

スチュアート・カウフマンが『自己組織化と進化の論理』で紹介したネットワークモデルなど、自己組織化論者の主張を一刀両断している。

本書は、生命に初めて完全な定義を与えるものだ。

それによって、生命の起源について初めて意味のある議論が可能になる。

生命は進化したのか? それとも、知性によってデザインされたのか?

本書は、ダーウィン以来150年以上続いた論争に完全な決着をつけるものだ。

「本書は非常に分かりやすく、進化論の現状の問題点を指摘し、その論説を否定されており、多くの方の生命に対する視点を変えると期待できます。」

「実際のいのちを扱う日々の医療の現場では、仮説でしかない進化論を教え込まれてしまったことで葛藤が生じます。医師をはじめとする理系の専門職が人に接するときいのちをどう見るかという視点が問われます。進化論では人のいのちの最終的な価値のよりどころが見つけられなくなってしまうからです。そのような問いかけをする学び会で使いたいと思います。」

「論点は新しいが、デザイン論で進化論を論破したとは到底認められない。最初と最後を読んで,大体の論法を理解したが、進化論が仮に間違いとしても、デザイン論がこれに替わる論理とは認めがたい。論法も、同じ文書が何度も出てきて、これを整理すれば論文は半分以下になりそうである。デザイン論も最後は神頼り論になってしまい、これでは新理論とはい言えないのではないか。結局の所、進化論もデザイン論も同じレベルで有り、進化論を超えたとは言えそうも無い。」


(↑クリックするとAmazonのサイトへジャンプします)

 

おすすめの記事