心臓は”切らない手術”で治しなさい 大塚俊哉 (著) 青志社 (2021/2/22)

高齢化に伴い日本で〝心房細動(しんぼうさいどう)〟の患者が急増、現在100万人以上といわれています。

致死的な恐ろしい「脳梗塞」を知らぬ間に引き起こす〝心房細動〟を画期的な内視鏡手術で治す。

それをぜひ、多くの人に読んでほしいのです。

心房細動の患者さんは、高齢化にともなってどんどん増加しており、日本で100万人以上ともいわれています。心房細動の最大の問題は、頻脈や徐脈(速すぎる脈や遅すぎる脈)など心臓の脈の不調もさることながら、致死的な、あるいは非常に重症化することの多い「血栓性脳梗塞」を引き起こしてしまう恐ろしい“脳の病気”であることです。血栓性脳梗塞では、血液を固めにくくする抗擬固剤という薬を一生飲み続けることが一般的な予防法です。ところが、高齢者が多い心房細動の患者さんのなかには、抗擬固剤服用による出血性副作用で悩む方やクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)が著しく低下してしまう方が、少なからずいらっしゃいます。
そんな患者さんたちに、わたしは、日本初の画期的な“内視鏡手術”「ウルフ・オオツカ低侵襲心房細動手術」(ウルフ・オオツカ法)を2008年からおこない、非常によい成績を上げています。手術数は1500例以上で、100歳を超えた方も含まれますが、死亡例はありません。
ウルフ・オオツカ法は、わたしが米国留学時代に師事した心臓外科医ランドール・ウルフ氏(現テキサス大学心臓外科教授)が2003年に開発した「ウルフ法」なくしては誕生しませんでした。わたしはウルフ法をさらに短時間で患者さんに優しい方法に改良したのです。
この手術のことを、心房細動の患者さんをはじめ、心臓の調子がよくないようだと不安にお思いの多くの人びとに知っていただきたく、私はこの本を書きました。そのために、図解を多く入れて、わかりやすく読んでいただくようにしました。(著者より)

出版社からのコメント
私の周りの60代から70代の友人やその家族に、「心臓の具合がちょっと・・」という悩みを持つ人が多くなりました。
一般社会においても「心房細動」は聞き慣れない症状ではなくなりつつありますね。
それはどうしてでしょうか?私たちが長生きするようになったこと、ストレス過多・・慎重な分析が待たれますが、そこへ、「ウルフオオツカ法心房細動内視鏡手術」を受け、「元に戻れた、生活の質が向上した」と心よりしみじみありがたく思っている元患者さんたちに感謝され、信頼され、ゴッドハンドと称されていている大塚俊哉先生に、とにかくわかりやすく、やさしく解説してくださいとお願いしたのです。医学オンチの私でさえも「なるほどよくわかりました、と同時に基礎疾患は治さねば・・」と納得して出来上がったのが本書です。
編集部より

「とても詳しく、わかりやすく読みやすい本でした。これから老年期に入るのですが、とても心強い本に出会えて嬉しく思っています。多くの人に読んで頂きたいお薦めの本です。」

「親戚で最近心臓にペースメーカーを入れた者がおり、心臓の病気に関心を持つようになり購入しました。心臓の病気の種類が本当にわかりやすく説明されており、多くの実例を通して、これまではお医者さんの判断に全て任せて自分には理解できないだろうと思っていたような事柄までスラスラ理解できました。
自分の意思とは関係なく働いている心臓なので、親戚が心臓の病気になるまでは意識しませんでしたが、この本を通して心臓の大切さや、自分の生活習慣など、改めて意識を向けるようになりました。また、患者さんの生活の質を維持することを強く心がけて、患者さんの人生に寄り添ってくれるウルフ-オオツカ法と、このような先生がいることにもとても希望を持ちました。」

「左心耳は,不要なばかりか厄介者な「神様のいたずら」です。そんないたずらに,人間として果敢に挑み,何人もの患者さんを救っているのが著者の大塚先生です。本書では,まず心臓病から心房細動までの病気の概要がわかりやすく解説され,後半に「ウルフーオオツカ法」の方法と結果が,患者さんの体験談とともに詳しく,そして鮮やかに述べられています。本書を読んだあとでは,私たちは心房細動に対する,そして神様のいたずらに対する新たな武器を手にした心強さを覚えると思います。」


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