愉楽にて 林真理子(著) 新潮社 (2020/12/23)

日経新聞連載中から「新聞史上最高のエロス」と話題の作品が文庫化!

家柄、資産、知性。すべてに恵まれた上流階級の男たちの、優雅にして淫蕩な恋愛遊戯。

シンガポールと東京を行き来する富豪、久坂隆之の密かな愉しみは、人妻やCA、キャリアウーマンなど多種多彩な女たちとの情事だ。

彼の友人、田口も亡き妻の莫大な遺産を持て余す資産家。

田口は京都の芸妓を愛人にした矢先、知的な中国人女性ファリンに恋をする。久坂もまた彼女に心惹かれて――。

家柄、富、教養。すべて兼ね備えた五十代の男たちによる、優雅かつ淫蕩な恋愛遊戯を描く傑作長編。

「日本経済新聞に掲載されている時から、かなり気に掛かっており、連日の掲載では話がなかなか進まずその先が知りたくて…、けっこうイライラして読み続けるのを断念しました。偶然Amazonで発売前の予約に出会い、即購入予約をし、到着後すぐに一揆読みしてすっきりしました。
高級な銀座の遊びだけでなく、今時の新興IT企業経営者達の考え方や遊び方で、短時間で効率的に必要な物をスマホで手に入れる手法は、手に取るように現代的で臨場感が溢れる内容でした。
また、富裕層の方の考え方や行動そして悩み、お金の使い方など、大人の遊び以外にも、母からのいらいらっと来るような息子への発言と行動。共感する場面が多々あり親子は経済力に関係なくどこでも同じ…。いや、富裕層の方が家柄や伝統などもっと重荷があり大変なのかもしれないと感じました。私は一般庶民で良かった安堵してます。
グローバルなこの世の中を股にかけた内容の小説で、非常に読みごたえがある作品でした。」

「発売前から話題になっていた本で、林真理子さんファンとしてはワクワク購入。東京、京都、シンガポールを舞台に、富と名声と知性や教養も備えた富裕層が登場するストーリーが繰り広げられ、どうなるの!?と面白く一気に読んでしまいました。富も名声も知性も備わったら何が見えるのか、お金で買える幸せと買えない幸せ、富も名声も知性や教養を全て持っていても、思うようになること、ならないこと、どこにでも潜む人間のずるさ、計算高さ、そして、傲慢さも運命には裏切られること…ちょっとそんなことを深く考えさせられた素敵なお話です。

「最近読了した小説の中でも群を抜いて吸い込まれるような小説です。著者の教養の奥深さに脱帽です。」


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