
「ウインカー」右なの左なの? どちらが「正解」? 判断に迷う「斜め接続道路」での“合図”… 決め手は「自車の動き」か
側道からの合流など、浅い角度の道路から別の道路に出る時、どちらにウインカーを出せばいいのかわからないときがあります。
どのように判断すればいいのでしょうか。
目次
「合流」か「左折」かがポイント
こうした状況での判断ポイントは、進入する自車の動きが「合流」にあたるのか「交差点の左折」にあたるのかという点です。
まず「合流」とはどのようなことを指すのでしょう。
高速道路のSA・PAの出口から本線に入る時や、側道から一時停止をしないで本線に入る時などが合流です。
この合流では、入りたい本線と同じ方向に進んで「車線変更」を行うのと同じことになるため、自車の行きたい方向のウインカーを出します。
右に本線があるなら右です。
停止線があれば「交差点」の判断を
一方、「左折」はどうでしょう。
信号が設置されていたり、「止まれ」の標識や停止線が設置されている場合、その場所は「交差点」といいます。
交差点では、道路が斜めに接続しているといった形状の違いは関係なく、「左に曲がる=左折」の動きということになるので、合図は左に出すのが正解です。
広島県警の警察官への過去の取材では、合図を迷った時の判断方法について次のような回答がありました。
「大通りに合流するような形の道路で合図をどちらに出せばいいか迷ったときには、停止線があるかどうかを確認してください。
停止線であれば交差点なので左に、停止線がなく車線が点線であれば合流になるので右に合図します」
合図は周囲の交通全体に対して行うもの
道路の形状で考えれば、側道からの進入は状況にかかわらず、右に合図を出したくなるかもしれません。
そうした混乱や違和感の要因として、道路の接続する角度が挙げられます。
垂直に合流する一般的な交差点と違い、クルマの進行方向がほぼ同一で浅い角度から進入する動きになるため、「左ウインカーを出しても、合流先のクルマから見えないのではないか」と思ってしまいます。
しかし、そもそも合図とは、合流先の道路を走行するクルマだけに示すものではなく、周囲の交通全体に対して出すものです。
先述の警察官も「不安になるかもしれませんが、停止線がある場合は、左に出してください」と明言しています。
もしここで間違った合図を出すと、後続車や対向車など、ほかの交通を混乱させてしまうこともあるため、周囲をしっかり確認して正しい合図を出すことが大切です。
「斜め接続道路でのウィンカー右か左か」の記事を見て納得したけど、仕事帰りに少し変わった斜め接続があって、そこでは停止線があるので左ウィンカーが正解だろう。けど、私はあえて右だ。なぜなら、歩道も無く状況的に右後方の車に対してだけ知らせる必要があるからです。停止の向きも気遣ってます。
— AK style (@AKstyle86) January 22, 2025
ネットの声
「自分も数年前まで気にしてなかったが同じくヤフーニュースでこの手の記事を見たときなるほどなぁって思ったことがあった。 だから一時停止があるかどうかで交差点か合流かって判断することができるようになったから今では適正なウインカーを出すことができるようになった。」
「自分が住む街に、まさにこのイラストのような交差点があります。
自分は変形の交差点だと認識していたので左にウインカーを出していましたが、以前は右にウインカーを出す車の方が圧倒的に多くて、後続車などからは、自分が間違えていると思われていたかもしれません。
ところが、理由は分かりませんが、最近は正しく左にウインカーを出す車が増えたように思います。
この記事のように情報が発信されるようになったことが理由の一つかもしるません。」「そもそもウィンカーやハザードランプは何のために使うのか、という観点が抜けているドライバーが多過ぎるんですよね。ウィンカーは「これから右車線に入りたいと思ってます」などと周りのドライバーや歩行者に対して、意思表示をする為のツールです。
車線変更が苦手な人にありがちなのが、右車線が混んでいる時にチラチラとサイドミラーを気にしてて、ちょっと車間が開いた時にウィンカーを出した直後にグッと入る人がいます。これは後ろのドライバーからしたら急に入って来られるので怖い。
右車線が混んでいても「車線変更したい」という意思表示としてウィンカーを出していれば、右後方を走るドライバーが普通のドライバーなら車間を開けてくれます。
ウィンカーの使い方に迷ったら、意思表示を受ける側の立場に立つとわかりやすい。」