
ホモ・サピエンスとネアンデルタール人、めちゃくちゃ仲良しだったらしい
最新の研究により、ホモ・サピエンス(現生人類)とネアンデルタール人が、これまで考えられていた以上に密接に関わり合っていたことが明らかになりました。
これらの発見は、人類の進化史を再評価する重要な手がかりとなっています。
目次
ティンシェメット洞窟で見つけた文化的交流の証拠
イスラエルのティンシェメット洞窟で行なわれた古代人の埋葬調査で、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人が共存し、日常生活や習慣を共有していた証拠が見つかりました。
石器の製作技術や狩猟戦略、社会的側面の分析から、両者が深く結びついていたことが示唆されています。
Wikipediaでネアンデルタール人の項目読んでたけど、ここ好き。 pic.twitter.com/SdWGaJzPpI
— みやさとけいすけ??ゆしばX (@miyasa) February 2, 2025
しかも交配していた
ちなみに、交流は文化などの共有にとどまりません。
両者は交配していたんです。こう断言できてしまうのは、現代人のDNAを解析したら、非アフリカ系の人々のゲノムに約1~2%のネアンデルタール人由来の遺伝子が含まれているのがわかっているから。
これは、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人が交配していた直接的な証拠。遺伝学的な交流があったことを示しています。
ただ、この発見が「へーそうなんだー」で終わらないのが悲しいところ。
これらの遺伝子は、現代人の体質や病気のリスクに影響を及ぼしている可能性が指摘されているんです。
たとえば、ネアンデルタール人由来の遺伝子が、骨粗鬆症や血液凝固異常、ニコチン依存症、うつ病、肥満、皮膚障害などのリスクをわずかに高めることが報告されているんです(厄介なもののオンパレードだ…)。
次に読むのは、九段理江さんの『しをかくうま』
”かつてホモサピエンスは、ネアンデルタール人と交配していた“という衝撃的な事実、そしてそれを実際に研究しノーベル生理学・医学賞を受賞した研究者の著書にインスパイアされて書いた作品なんだそう。どんなお話かな。わくわく。 pic.twitter.com/DsECchEfjb
— 花玉子@読書用 (@FlowerEgg_books) August 19, 2024
ホモ・サピエンスはフレンドリーだったっぽい
さらに、両者が枝分かれした後も交配を続けていたことが判明。
ほかの絶滅した人類とも交雑していた可能性が指摘されています。
こうした発見は、人類の進化がこれまで考えられていたよりもはるかに複雑で多様な関わりがあったことを示しています。
私たちの祖先は、異なる人類とどのように関わり合い、影響を受けてきたのでしょうね。
今後の研究によって、さらなる詳細が明らかになることを期待したいです。
「一般にネアンデルタール人は動物の遺骸に行ったあらゆることを、同胞の遺骸にも行った」。「だが意外なことに、ネアンデルタール人が同胞の遺骸を”食べた”という直接的な証拠はほとんどない」。「これは、さまざまな時期のホモ・サピエンスに人喰いの習慣が見られることに比べて、注目に値する」。 pic.twitter.com/FY4xVwljt0
— TOMITA_Akio (@Prokoptas) February 5, 2025
ネットの声
「ネアンデルタール人の絶滅は、単純に「生存競争に敗れた」からではなく、長い時間をかけてホモ・サピエンスの生活圏に入り込み、融合していったということなのでしょうか。そう考えるとネアンデルタール人が絶滅したのは可哀想な運命ではなく、むしろ彼らが望んだことだったのかも知れませんね。
その証拠に今生きている私たちの身体に彼らの遺伝子が少し混ざっているという事は、そうやって自らの種族をそのような形で残していくという目的は達成されているのかも知れませんね。」「ネアンデルタール人は、クロマニヨン人より早くヨーロッパで暮らしていた。金髪碧眼は、ネアンデルタール人の特徴という学者もいる。現代の白色人種の容姿は、ネアンデルタール人から受け継いだものかもしれない。」
「でも滅びましたね。色々生存性が低かったらしい。」