知っておきたい年金の基礎「受給額は?」「何歳からいつまで払う?」…5つの質問に答えられますか

知らないと後々損をするかも!?

年金の基本知っていますか?

「えっ、そのぐらいのことは常識として知っている」と言う人も、まず次の質問は○か×か考えてみてください。

  • 問1:大学を卒業すると年金の支払えと言われるが義務ではない
  • 問2:年金の受給資格を得るには25年間、年金を納める必要がある
  • 問3:年金の支給開始は65歳からである
  • 問4:年金は、支払った分が戻ってくる
  • 問5:フリーターは収入が少ないので、支払わなくてもよい

この問題に全部答えられますか?

問1~5の答えは、すべて×です。

国民年金は20歳から60歳まで、厚生年金は70歳まで

問1.大学を卒業すると年金の支払えと言われるが義務ではない→答えは×

20歳になると年金保険料の支払い義務が発生します。

国民年金は、すべての国民が20歳になったときから被保険者となり、保険料の納付が義務づけられています。

保険料を納める期間は、20歳から60歳まで40年間。

ただし学生は、「学生納付特例制度」があり、保険料の納付が猶予されています。

猶予されているだけなのです。

もちろん、学生であっても保険料を支払うと、年金受給額はその分増えます。

厚生年金の場合は、70歳まで加入できます。

加入の下限年齢は設定されていなくて、就職をした時からなので、高卒で就職をすると18歳です。

中卒で就職した場合には15歳で厚生年金に加入になります。

会社を退職すると、厚生年金からは脱退となり、再就職をすると再び厚生年金の加入になります。

年金の受給資格は10年

問2.年金の受給資格を得るには25年間、年金を納める必要がある→答えは×

年金の受給資格を得るための、納付期間は25年以上ではなく10年以上です。

以前は年金の受給資格の納付期間が25年以上でしたが、2017年8月1日からに10年以上に短縮になりました。

年金の納付期間が短い人でも受け取れるようになりました。

しかも納付期間が10年に満たない人でも、60歳以上70歳未満まで任意加入することができます。

また、過去5年以内に国民年金の納め忘れがある人は、後納制度を利用することができます。

これらの制度を利用すれば、年金の要件を満たして受け取ることができるようになるのです。

60歳から70歳の間ならばいつでも年金を受け取ることができる

問3.年金の支給開始は65歳からである→答えは×

よく間違える人が多いのですが、60歳から70歳の間であればいつでも年金を受け取りことができます。

一般的には、年金の受給は65歳からです。

65歳以前に受け取ることを「繰上げ受給」といいって、65歳以降に受け取ることを「繰下げ受給」と言います。

繰上げ受給をすると年金受給額は年6%の減額になり、60歳で受け取ると30%の減額になります。

この金額が一生涯続きます。

繰下げ受給をすると年8.4%の増額になり、70歳で受け取ると42%の増額になります。

この金額が一生涯続きます。

支払った保険料は高齢者の仕送りになっている!

問4.年金は、支払った分が戻ってくる→答えは×

年金制度とは、自分の支払った分が戻ってくる…という制度ではありません。

現役で働いている人が支払った年金保険料は、現在の高齢者が受け取っています。

そして、自分が高齢者になって年金を受け取るようになれば、そのお金は、その下の世代の年金保険料が原資になるという仕組みです。

つまり、現役で働いている人が、高齢者に仕送りをしている感じですね。

これを賦課(ふか)方式といいます。

それに対して企業年金とか、iDeCo(イデコ)などは、自分で積み立てたお金を自分で受け取るので積立方式と呼んでいます。

年金保険料を支払うのは義務?

問5.フリーターは収入が少ないので、支払わなくてもよい→答えは×

すべての国民が年金保険料を納めるのは義務になっています。

収入が少ないので年金保険料を支払わなくてもいいというのは間違いです。

企業で働いている人は、厚生年金に加入しているので全員年金を支払っています。

しかしフリーターの場合には、第1号被保険者なので国民年金に加入する必要があります。

基本的にはすべての国民が年金に加入しています(皆年金制度)。

ただ収入が少ない場合には免除制度・納付猶予制度があります。

この免除の申請をすることで、受給資格期間に参入することができます。

手続きをしないままですと未納になってしまい受給資格に満たないと、年金が受け取れないことになります。

年金は、老後生活においてもっとも重要な老後資金

「年金はあてにならないから、年金を払わない」と考える人もいるかもしれません。

それでは、年金がないとどうなるのか?想像してみましょう。

老後生活において年金というのは、じつは大きな収入です。

この年金がないと、老後破綻の可能性が高まります。

おそらく、「年金はあてにならない」と考える人は、自分が高齢者になった時に年金を受け取れないと考えているのではありませんか?

これも間違いです。

年金がゼロと言うことはあり得ません。

なぜなら年金がなくなると、老後の生活ができない人が多く出てきて、生活保護者が増えてしまいます。

そのような事態になったら、税金の投入額が逆に増大してしまいます。

国としても、それだけは避けなければなりません。

ですから、年金がゼロになることはありません。

その代わり年金の受給時期が遅くなったり、年金の受給額が減ってしまうと言うことはあるかも知れません。

また、自分が支払った額より少ない金額ではないかと心配している人も多いでしょう。

しかし、これは何歳まで生きるかということになってしまいます。

つまり、長生きをすれば自分で支払った額よりも多く受け取ることができるはずです。

しかし、早死にをしてしまうと支払った金額よりも少ないかも知れません。

年金制度は長生きのリスクに対応した保険?

つまり年金とは長生きのリスクに対応した保険なのです。

長生きをすればするほどお金は必要になります。

しかし、早死にをすると、お金はそれほど必要ではありません。

保険の制度とは相互扶助の考えでできています。

早死にする人は長生きする人の手助けをすることになります。

長生きする人はそのおかげでリスクに対応できます。これが年金の正体なのです。

人の寿命は誰にもわかりません。

いまは「人生100年時代」と言われています。

長生きの時代ですので年金をしっかり受け取れる準備は必須だと感じています。

ぜひ、年金の未納をなくして年金をフルで受け取れるように考えてみましょう。

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