Netflixが「広告つき低価格プラン」導入の意向。これまでの姿勢を転換
Netflixは、ここ数年うわさになっていた “広告を導入する” という計画を実行に移すことを認めました。
広告を表示するのは低価格プランが対象で、Netflixは今後も価格を維持しつつ成長を続けるためには、広告つきプランの導入が不可欠だと述べています。
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初めて加入者数が減少に転じた
同社最高製品責任者(CPO)のグレッグ・ピーターズ氏は、第1四半期決算発表の際のインタビューで「私が広告の複雑さに反対し、サブスクリプションのシンプルさを重視してきたことを知っているはずだ」と前置き。
そのうえで、一方で「消費者に選択肢を与えることも重要だ」と述べ、「価格を低くするためなら、広告表示にも寛容な人たちが望むならそれを提供することは理にかなっている」としました。
ピーターズ氏は、具体的にいつからそれを導入するかまでは述べていません。
とはいえ、このタイミングでこのようなことを言い出したのは、Netflixの加入者数が2011年以来初めて減少に転じたことと無関係ではなさそうだ。
Netflixの株が大暴落して今日だけで540億ドル(約6兆9000億円)が失った。
「大丈夫かなぁ」と言う不安と広告は、やはり付けて欲しくない。
損失額も凄いけど現時点で時価総額が1004億ドルもあるのが凄い。これがアメリカドリームか。— めいぼく (@meiboku0) April 21, 2022
成長を維持するために
Netflixは2億2,160万人もの加入者を誇る動画ストリーミングのトップランナーですが、その加速ペースは非常に緩やかになってきています。
加入者数の増加のためにNetflixはオリジナル作品を大量に生産し、そのための支出も大きく増えました。
そしてそれを補うため、サービスの価格は毎年のように引き上げられているのです。
特に米国およびカナダでは、最近行われた価格改定により、月額料金が最も高いストリーミングサービスになりました。
それでも成長を維持し続けようとすれば、この広告つきプランの提供は非常にNetflixにとって魅力的に違いありません。
Netflix の広告ありプラン、「トゥルーマン・ショー』みたいに劇中で俳優が狂ったように商品の宣伝を始めるとかだったら契約する
— . (@ponkts) April 21, 2022
1~2年の間には提供できない
月額料金が安価な広告つきプランを提供すれば、それによって価格に敏感な消費者層をサービスにつなぎ留めておくことができ、さらに広告からの収入も期待できます。
「米Huluはそれを実行し、HBOなどもそうしてきている。それがうまくいくことに疑いの余地はないだろう」と、Netflixの共同CEOであるリード・ヘイスティングス氏は述べています。
ただヘイスティングス氏は、「広告つきプランはおそらく1~2年の間には提供できないだろう」と述べ、「短期的な解決策ではない」としました。
ひとたび広告つきプランを導入すれば、そこで満足するユーザー層が必ず出てくることになりますが、同氏は「われわれは、おそらく今のままでもかなり満足している大きなインストールベースを持っており、広告導入のボリュームについては数年かけて段階的に増やしていくことになるだろう」と述べています。
Netflixに料金を払ってるのに広告を付けようと検討してるのは論外だと思う。
— めいぼく (@meiboku0) April 21, 2022
ネットの声
「いくら払うかによるが、払った上でYouTubeみたいなスキップ可能広告かテレビみたいな飛ばせない広告かにもよるな。まぁそのやり方よりも広告主からいくらもらえるかがある程度目処がつかないとだろうし、それをするためにも広告いれるかもよと周知する狙いはあるだろうな」
「うちの娘が入ってるのでサブアカウントを貰って見てますがお金を払ってまで入りたいかって言われるとちょっと考えちゃいますね。でも愛の不時着はとってもよかったです。」
「丁度昨日そういうプランあればいいのになって考えたとこだったwまた始めませんか?ってメール来たんで。」