日本人がアメリカ人よりも痩せている理由とは

海外から見た「日本人が痩せている」理由

日本は世界的に見ると、肥満率が非常に低いことで知られています。

なぜこのような差が出るのかについて、海外YouTubeチャンネル「What I’ve Learned」が解説しています。

日本とアメリカの食生活の違いとは?

アメリカの成人の肥満率(BMI30.0以上)は平均で30%ほどですが、日本はたったの3.5%です。なぜこのような差が出るのでしょうか?

まず日本人は、お茶や発酵食品を多く摂取しています。発酵食品であるキムチや納豆は、腸にいい食べ物です。

日本の食生活はアメリカと比べると大きく違います。2017年時点で、アメリカ全土には243,000店以上のファストフード店があります。

一方、日本にはたったの6,169店しかありません。これはアメリカの1/15の店舗数です。

日本でもファストフードやフライドポテト、チョコレート、キャンディ、ソーダなどのあまり健康的ではない食べ物を、どこでも買うことができます。

しかし、それと同じくらい手頃に比較的ヘルシーな食べ物も買うことができます。

アメリカ人が、料理をする暇が無かった場合、朝食に何を食べるでしょうか。

多くのアメリカ人は、ハンバーガーにハッシュドポテト、それにコーヒーをつけるでしょう。

あるいは、卵とチーズが入ったサンドイッチ、そして時間があればパンケーキも食べるかもしれません。

当然、もう少し健康的な選択ができる人もいるはずですが、少数派なはずです。

日本のほうが種類が豊富

では、日本の朝食はどうでしょう。

日本には6,000店あまりのファストフード店がありますが、同じく5,000店ほどの牛丼チェーン店もあります。

すき家で500円ほどを払えば並盛の米にわかめの味噌汁、そして卵に焼き魚、ポテトサラダがついてきます。

すごくお腹が空いているのであればキムチや納豆、牛小鉢などを400円程度で追加注文することができます。

あるいはコンビニで、おにぎり、サラダ、寿司、味噌汁などを買うこともできます。

食材は、野菜、肉、魚などで栄養のバランスがいいです。日本にはこのような食べ物が数多くあり1,000円も出せば購入出来ます。

一方、アメリカのコンビニでは、揚げ物やトランス脂肪酸・砂糖、 防腐剤などが多く含まれた不健康な食品が並んでいます。

なにも加えられていないナッツの袋があればいい方です。

日本のコンビニで売られている食べ物が最高品質の健康食品かというとそうではないですが、アメリカに比べると健康的です。

そして、日本にはコンビニが5,000店以上あり、誰でも歩いて行くことができます。

これはアメリカの10倍の店舗数です。

もちろんアメリカにも健康的な食事を出すレストランはありますし、スーパーで買った食材で健康食を作ることもできます。

しかし、安くてお手軽にパパッと食べられるものだと、ほとんどの場合、健康的ではありません。

日本では手軽な食事をしたいなら、ハンバーガー屋に行ってもいいし、寿司屋に行ってもいいし、牛丼屋に行くこともできます。

全てが健康的な店ではありませんが、この種類の豊富さはすごく重要なことです。

多くの店があるため、飽きるまで同じ店に行く必要がなく、いつでも健康的な店を選択することができます。

日本とアメリカの食生活には、さらに大きな違いがあります。

日本の食生活の特徴とは?

日本には、居酒屋が10,000店ほどあります。これは、ファストフードチェーン店の2倍の数です。

しかし日本人は毎日、居酒屋で食事をすることはありません。

なぜなら、ほとんどの日本人は居酒屋などの食事が健康的ではないということを知っているからです。

日本には、居酒屋よりも健康的なお店も多数あり、日々どこに行くか選択することができます。

健康をあまり意識していない人でも、便利な場所で簡単に健康的な食べ物が買えることが日本の特徴です。

アメリカ人が食事をする際、大抵の場合はソーダ類を飲みます。

80カ国を対象にした調査でアメリカ人は、2011年に1人あたり170リットルも消費していることが分かりました。その量は世界一です。

一方、日本は56位で一人あたり32リットルを消費しています。

日本の飲食店ではほとんどの場所で無料でお茶が飲めます。

また、アメリカのような大容量のソーダ類を買うことも難しいです。

コンビニでも販売されていません。

実は、マクドナルドのLサイズは日本のものが一番小さく、アメリカのMサイズよりも小さいのです。

日本人がソーダ類をあまり飲まない、もう1つの理由は またしても商品のバラエティです。

日本人はアメリカ人の1/5しかソーダ類を飲まないにもかかわらず、自動販売機でどこでも買うことができます。

日本には552万台もの自動販売機があります。

これは日本人の23人につき1台ある計算になり、1人あたりの数は世界一です。

その自動販売機には、ソーダ類も販売されていますが、ブラックコーヒーや、お茶や、水などもあります。

典型的なアメリカの自動販売機では13種類が販売されていますが、水以外の飲み物は全て甘い飲み物です。

このように、日本とアメリカの自動販売機にも大きな違いがあります。

日本のように、ヘルシーな食べ物が不健康なものと同じくらい簡単に手に入れば健康的な選択をしやすいかもしれません。

日本人が痩せている要因は、食の選択肢、店の多さが関係しているのでしょう。



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