「自民党二輪車問題対策プロジェクトチーム」バイク乗りには頼りになる組織だと思う!

新座長は黄川田仁志(きかわだひとし)元内閣府副大臣

2025年3月18日、自民党二輪車問題対策PT(プロジェクトチーム)が党本部で開催されました。

新座長は元内閣府副大臣の黄川田仁志(きかわだひとし・埼玉3区/当選5回)氏です。

顧問に逢沢一郎党選挙制度調査会長、古屋圭司党憲法改正実現本部長、幹事長に赤池誠章党政調副会長が就任しました。

自民党部会の下、二輪車の「問題」の政策を議論する

二輪車問題対策PTは、2016年3月に設立されました。

政策調査会の下にあり、党のオートバイ議員連盟の会長である逢沢一郎氏が座長を兼任。

その後を三原じゅん子氏が引き継ぎました。

三原氏が石破政権で閣僚入りしたことから、新しい政調会長のもとで黄川田体制に移行しました。

座長就任について、黄川田氏はこう抱負を語りました。

「世界の4大メーカーがある日本で、国民がオートバイを便利快適に、そしてかっこよく乗ってもらう、そして経済を支える産業としてあるために、これからもしっかりがんばっていく所存でござます」

ツーリングエピソードを披露

さらに、ツーリングエピソードも披露し、出席した国会議員からの指摘に苦笑いする一幕もありました。

「私が大学生のときは、高速道路を2人乗りできなくてですね。北海道行くまでに、下の道で6号線をずっと上がっていって、そして帰りはフェリーで帰ってきたと覚えております。その後ですね、議連で頑張っていただきまして、高速道路を乗れるようになって、そして女の子と2人乗りして、高速道路をかっこよく走った結果ですね、女の子と付き合うことができたと思ったというふうに、とにかくですね、はい? そういう思い出があるこのに二輪、オートバイを今後とも……。実はこの時は奥さんではないです。すいません、ちょっと脱線しまして(笑)」

高速道路料金問題と駐車問題、どちらも長過ぎる先送り感

二輪車問題対策PTの役割について、同日の同会に出席した逢沢一郎元座長は、次のような意義があると説明します。

「新しい二輪車、オートバイの新時代を築いていこう。そのために必要な政策的な案件を整えていく、処理をしていく、前に進めていく、大きな役割と責任がこのPTにはあるわけでございます」

そして、政策提言を行う課題についても明言します。

「二輪車の高速道路料金の適正化の問題。また、二輪車の駐車場問題。いまだに四輪車に比べて、特に都市部でありますけれども、充分ではないということは確か昨日か一昨日の参議院の予算委員会でも、これはどの政党の野党の先生でありましたでしょうか。そういった質問が出ておりました。国交大臣からの答弁もありましたが、こういった問題に真剣に取り組み事態を解決していかなければならないかと思います」

高速道路料金問題もバイク駐車場問題も、2025年の新年度が大きな転換点です。

バイクを含めた13車種別に算出したデータで、現行とは違った新たな料金区分の議論を国土交通省の「国土幹線道路部会」で議論を開始。高速道路会社のインフラ運営側の説明を経て、新年度は利用者側のヒアリングを行います。

また、駐車場問題は「まちづくりにおける駐車場政策のあり方検討会」で得られた方向性に沿って、新年度に付置義務駐車場の調査を実施。現状義務付けられた駐車場台数を見直し、四輪車駐車以外の用途に転用を促します。

逢沢一郎氏(当選13回/岡山1区)は党オートバイ議員連盟の会長も務めます。

同日はPT後に議連の新役員体制も決定しました。主な役員は以下の通りです(敬称略)。

会長=逢沢一郎

副会長=高市早苗、金子恭之、坂本哲志、山際大志郎、黄川田仁志

幹事長=三原じゅん子

事務局長=鈴木英敬

ネットの声

「趣味の乗り物だからっていつも法案は後回しか先送り…そんな状況を打開してほしい。少しずつは進んでるけど遅すぎる。私は30年以上待ってますよ。」

「自民党の組織が一番発信力がある。他党にこんな組織はないし、超党派でどんどん仲間を引き入れてもいいけど、足引っ張られそうで気をつけてほしい。」

「バイクの未来像が見えない…ガソリンエンジンでずっと在り続けてほしいけど、ちょっとした舵取りで一気にEV化しそうで怖いんだよね」

「いつものことだけど、今度こそ…という思いがあります。今回はけっこう本気度が伝わってきます。ガンバレ!」

おすすめの記事