こまめに「オイル交換」すればエンジンは壊れない!? 都市伝説レベルの噂の真相を解明します。
クルマのメンテナンスフリー化が進み、ユーザーが管理できる部分は数えるほどしかありません。
そのほとんどは点検で、油脂類などの量や状態を確認する程度です。
交換するにしても車検ごとなので、一般的にはプロに頼むことが多いでしょう。
そのなかで、唯一と言っていいメンテナンスがエンジンオイルの交換です。
目次
メンテナンスフリーの拡大解釈は言い訳に過ぎない!?
最近のクルマでの交換指定は、1年もしくは1万kmごと。
距離に関しては1万2000kmごとという例もあります。
いずれにしてもユーザーとしては、オイル交換を自分で管理してやらなくてはいけません。
それは前提として、よく聞くのが「オイル交換をしているから壊れない」というもの。
「指定よりも早めに交換している」という言葉も加えられることが多いでしょう。
資源や費用の問題は別にして、短いサイクルで新油に交換するのはいいことはあっても悪いことはないのですが、オイルの劣化というのはそれほどエンジンの故障に影響はあるのでしょうか。
オイル交換はマメにしなきゃ pic.twitter.com/GZp0H3e8P5
— Ricky’s (@Rickys20220728) August 24, 2022
オイル交換を怠ると確実にエンジン各部の消耗は進む
オイル交換をしないというのは、潤滑不良による摩耗が発生するというイメージで、それは間違っていません。
それによる影響での故障というと、ピストンのかじり、ロッカーアームの異常摩耗、コンロッドやクランクの曲がりなどとなるのですが、チューニングエンジンでないとなかなか発生しないレベルではあります。
純正で普通に使っているレベルでは、オイル交換を早めにしていたから故障知らずというのはいい過ぎのような気もします。
もちろんオイルが劣化してくるといいことはなくて、基本は各部の摩耗が進んで、クリアランスが広くなります。
そうなると振動や騒音が大きくなって、最終的にはオイルを吹いたりして、寿命を迎えることとなるのです。
これは消耗(摩耗)というのが正しくて、故障とはニュアンスが少し違うでしょう。
お早うございます?
今日は、妻の愛車のオイル&オイルフィルター交換からスタートです??もう10万キロ以上走行した年代物の車ですが、妻がキャッシュで購入し大切に乗って来た車なんで、マメにオイル交換してます。お陰様で故障知らずのお利口さんな車です??
本日も皆様宜しくお願い致します??? pic.twitter.com/K9JCBnBs2P
— 天草の人、風土が好き?? (@kantoku5asamitu) August 23, 2022
定石通りオイル交換をマメに行えば寿命は確実に延ばせる
復活させるにはオーバーホールを行う必要があって、費用や手間もかかるし、そもそも最近はオーバーホールに必要なオーバーサイズのピストンが用意されないことも多いので、新品もしくは中古エンジンへの載せ替えなどで対応するしかなくなってしまうのです。
こうなると悲惨で、オイル交換をマメにしておけば良かった……ということになるのですが、故障とはちょっと違う気もします。
オイル交換を小まめに、ちゃんと行っていたから好調が長く維持できたというのが正解でしょう。
楽しかった遠足終了??
高速の深夜料金狙いでこの時間??
ナガシマスパーランド寄ったのもあって1090km走行。
順調に過走行車になってます??
早めにオイル交換しに行かねば!AMC Racingの為に過走行車になり、あかでみっくモーターカレッジのお陰でマメなメンテナンスを行っております?? pic.twitter.com/P3BmmIC9aj
— Sora-tan (@sorawan214) August 29, 2022
距離が延びたエンジンのオイル選びと交換スパンのコツとは?
いずれにしてもオイル交換は少なくともメーカーの指定通りに行い、クルマを大切に末永く乗りたい場合は、指定の7割ぐらいのスパンで交換するといいでしょう。
また粘度については、最近のエンジンだと0W-20位が当たり前となり、0W-16といった超低粘度へと移行しつつあります。
もちろんそれで問題はないのですが、走行距離が嵩んできたら、右の数字が16なら20。20なら30といったように粘度を少し上げてやるといいでしょう。
いくらオイル交換を定期的にやっていても内部の摩耗は止めようがなく、ごく微量とは言え広がったクリアランス分を油膜で補ってやるのです。
そして低粘度オイルの場合、量の点検も定期的に行うこと。
とくに高速道路を長時間移動することが多い人は注意が必要で、粘度が低い分、ピストンとシリンダーの間から燃焼室にオイルが入り込みやすく、燃えてなくなる量が増える傾向にあります。
また、オイルフィルターの交換にも目を向けてやることが大切。
今までであればオイル交換2回にフィルター1回の指定だったのが、オイル交換の指定期間が延びるに従って、オイルと同時の毎回交換に変わっています。
つまり、フィルター交換の重要性が上がっているともいえ、エンジンオイルを1万km近くで交換する場合はフィルターも同時に交換したほうが良いでしょう。
オイル、そしてフィルターと、基本を守っていれば潤滑不良による不具合が起こることはなく、いつまでも調子よく乗ることができるでしょう。
結果として故障知らずにもつながることになります。
#地球4周以上走った車集まれ
エンジンより先にATが今朝死んだオイル交換は多分マメにしてたはず
ATF交換はたぶんそんなにしてなかった個体 pic.twitter.com/HukZQgLLTc— ヘルニアにしだマン (@ZR650H) August 27, 2022
ネットの声
「私はかつて持っていたシビックSirやMR-Sはともに30万キロを超えるところまで乗りました。どちらも月に2000キロ以上乗っていたので、ディーラーでの整備も割と頻繁に行っていたと思います。
オイルも含めて消耗品は問題が発生する前に交換したいとディーラーに伝えており、なんでも早期に交換していました。その結果、両方とも30万キロを超えた時点での平均燃費は購入当時と5%も変わらなかったです。
確かになんでも早めに変えていくのが良いのかなという気がします。あとは丁寧に乗ること。乗る時の簡単な点検を欠かさないこととかかな。」「こまめというか、定期交換がいい。自分の乗り方、走行距離から決めておくと走り過ぎる事を防げるのでいいと思う。もし毎日のように乗って走行距離が伸びる車は、交換までたまにオイル量をチェックして、必要ならオイル補給をしないといけない。オイルメンテナンスは大切ですよね。」
「オイルの管理も大切ですが、エアエレメントの点検やメンテナンスも同じ位に大切ですよ。
短距離短時間走行の繰り返しをしていると、ブローバイガスで結構汚れます。
機能的な部分がメンテナンスフリーになっても車体の耐久性ってほとんど変わっていないから、錆び対策は必須だと思います。」