日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告は日本から逃亡。

一方、金融商品取引法違反で共に起訴されていた元代表取締役のグレッグ・ケリー被告(63)は日本に置き去り。

単身で刑事裁判に直面することになりました。

かつてのボスが姿を消し、自らの裁判は厳しいものになるとケリーは語ります。

ゴーンの逃亡によってケリーはどうなる?

ゴーンの多額の報酬を覆い隠そうとした罪に問われているケリー。

ゴーンが自分を弁護すると期待していました。

そのゴーンがいなくなり、ケリーは自身の公判に悪影響が及ぶとみています。

ゴーンはケリーの主張を裏付けるカギを握る人物だったからです。

ゴーンが12月末に逃亡して以降、ケリーがインタビューに応じるのは初めて。

ケリーは

「どのように公正な裁判ができるのか分からない。主要証人がいなくなったというのに」

と語りました。

ケリーは2018年11月、ゴーンと共に逮捕されました。

後に保釈金を支払い保釈されています。

ここ数カ月は自身の弁護士と公判の準備に時間を費やしてきたのです。

公判の日程はまだ決まっていません。

検察はゴーンとケリーが、ゴーンの退任後に8000万ドル(約88億円)超を支払う計画を隠そうとし、役員報酬の開示を義務付ける法律に違反したとして2人を起訴しました。

両被告はいかなる罪も犯していないと否定しています。

有罪となればケリーは最長で禁錮10年の刑に直面するのです。

ゴーンは、自分を引き留めるために報酬を増やす方法を、ケリーを含めた日産幹部が模索していたと述べています。

両被告によると、規制当局への報告で開示することなくゴーンに追加報酬を支払う方法を議論しました。

しかし、それも仮定の話であって同社を拘束するものではありません。

そのため、金額を公表する必要はなかったと主張しているのです。

ゴーンは日本で追起訴されていますが、その起訴内容も否定しています。

しかし報酬を巡る公判には、両被告が共に出廷するはずだったのです。

ケリーは日本からの出国を禁じられていますが、ゴーンほどの制約に縛られているわけではありません。

ゴーンは妻との接触を制限され、監視なしでインターネットを使うことも禁じられていたのです。

ケリーの一日

ケリーは早朝に自宅近くの皇居の周囲を走るのが公判前の日課だと話しています。

その後は弁護士の事務所で1日8時間を費やします。

事務所では、検察に提供された公判用の膨大な電子書類に一つ一つ目を通しているのです。

たいてい昼には休憩を取り、近所のコンビニで買ったサンドイッチかおにぎりを食べるという質素なもの。

休憩後は再び、書類の精査に戻ります。

米国でケリーの弁護士を務めるジェイミー・ウエアハムは

「無駄骨を折るという例えがどうあれ、それを超えた次元だ」

とし、

「全てを手作業でやらなければならない。このデータを精査するには何百人もの弁護士がいても一生かかる」

と述べています。

ケリーは何を探しているのかさえ正確にはわからないといいます。

「こうした議論の多くは5年、6年、7年前に起こったものだ」

と指摘。

検察と司法取引する機会も与えられましたが、受け入れなかったのです。

「結局のところ、真実を話さなければならなかった。われわれは法的助言を受けながら、カルロス・ゴーンを引き留める適切な措置を試みたというのが私の見解だ。いかなる刑法にも違反しなかった」

ゴーンの日本脱出についてコメントすることは控え、

「カルロス・ゴーンと私の違いは、目下のところ、私はなお制度の中にいるということだ」

と述べています。

妻の献身

横にいた妻のディー・ケリーは、ゴーンが

「彼自身と家族のために正しいことをしなければならなかった。本当は私が言うことではないが、おそらく彼にとって非常に困難な選択だっただろうが、彼はその選択をした」

と話しました。

ケリーは弁護士事務所での作業を午後6時頃に終え、家族の写真が飾られているワンベッドルームの住まいへと帰ります。

部屋には大きなテレビが1台。

妻と一緒に米プロフットボールリーグ(NFL)のプレーオフでひいきのチーム、テネシー・タイタンズが予想外の快進撃を遂げるのを観戦したり、米国の家族とビデオチャットをしているのです。

ゴーンが今月8日、レバノンでの記者会見で逃亡を決断したことを釈明する様子もケリーは見ていました。

ゴーンはケリーが司法取引を拒んだことを褒めたたえ、尊敬に値する男だと呼んています。

さらに、ケリーのことを忘れるべきではないと世界に訴えたのです。

ケリーは

「誰かがあのように認めてくれれば、かなり気持ちよく感じるものだ」

と語ります。

会計士を引退した妻のディーは日本語のクラスに登録することで学生ビザを取得。

日本で夫と住めるようになりました。

孫がいる同夫人は、周りは20代の学生ばかりだと笑いながら語りながらも、夫のそばにいるためにはこれしか方法がなかったと考えています。

ビザの保有は成績を維持できるかどうかにかかっているのです。

ケリーは逮捕当時、脊髄が圧迫される脊柱管狭窄(きょうさく)症の治療のため、脊椎固定術の施術を待つ段階でした。

症状が進むと手足の感覚がまひし、しびれや鋭い痛みが走るのです。

ケリーは2018年11月、米国で手術を控えていたため、日本で行われる日産の取締役会を欠席する予定でした。

しかし、日産幹部は12月7日の手術日までに家に帰れると約束したのです。

しかしそれどころか、ケリーは逮捕され、拘留されることになりました。

後になって日本で手術を受けたケリーは 、日本の医師に満足しているということです。

手足のしびれは残り、そのために朝のランニングで幾度かつまずき、転んだこともあったようです。

年を取る中で避けては通れない副作用だとケリーは語ります。

「私は起き上がって走り続ける。不満を漏らしているように思われたくはない。折り合いを付けているのだ」

ネットの反応

「ボスから物のように捨てられて可哀相だね。でも、裁判で無実を勝ち取らない限り同情してくれる人は少ないのでは?裁判で真実を語ってくれることを願ってます。」

「この人が一番の被害者かも、自分を守るためにはゴーンを守らなければならないがそのゴーン本人はケリーを見捨てて逃げちゃった。罪に問えるかどうかと言われる報酬の記載云々にはかかわりが有るだろうが、日産資金の迂回横領には関わっては無さそうなのに貧乏くじを引いた。」

「最後にやられた感じかな?、恨みも無いでしよ、ゴーンさんいない方が弁護士も対処し易いでしょうね、本人も自らの保身に走るだけ、身体を健康に、裁判を乗り切って下さい。」

ケリーはゴーン氏が連れてきたわけではないですからね。真実を話してほしいです。

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