『ONODA』カンヌ国際映画祭で総立ちの大反響
LUBANG, PHILIPPINES - MARCH 10: Former Japanese Imperial Army intelligent officer Hiroo Onoda (C) salutes after his surrender on March 10, 1974 in Lubang, Philippines. Lieutenant Onoda, who spent almost 30-years holding out in the jungle on the Philippine island of Lubang, had refused to surrender until he received direct orders from his commanding officer until 1974.(Photo by The Asahi Shimbun via Getty Images)

過酷な運命を背負った旧陸軍少尉の実話映画「ONODA」にカンヌで総立ちの反響

太平洋戦争後、約30年ぶりに生還した小野田旧陸軍少尉のジャングルでの壮絶な日々を描いた国際共同製作映画「ONODA」が現地時間7月7日、フランスで開催されている第74回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門のオープニング作品として上映されました。

小野田少尉の自伝を映画化

同作は、フランスで出版された小野田少尉の自伝を原案に映画化。

実在の人物である小野田寛郎(おのだ・ひろお)少尉が、太平洋戦争の終わりを迎えた後も任務解除の命令を受けられないまま、フィリピン・ルバング島で約30年間の孤独な日々を過ごした実話を元に、ジャングルでの壮絶な日々と孤独に対峙(たいじ)する一人の男の人間ドラマです。

ほぼ日本語のセリフで描かれています。

小野田少尉の青年期を俳優の遠藤雄弥(34)が、壮年期を津田寛治(55)が演じました。

約1000人を収容する上映会会場前には、メガホンをとったアルチュール・アラリ監督やスタッフがレッドカーペットに登場。

日本から唯一現地入りした出演俳優・森岡龍(33)が、スケジュールの都合で来られなかった主演・遠藤の“顔面”をつけて参加しました。

上映されると、緊張感あふれるシーンの合間に、浮世離れした“小野田さん”の全てをさらけ出したシーンで笑い声が漏れるなど好評。

上映後には約15分にも及ぶスタンディング・オベーションが起こったのです。

日本では今秋公開。

30年の孤独な日々

映画『ONODA(原題)』は、フランスで出版された元陸軍少尉の故・小野田寛郎(おのだ ひろお)さんによる自伝『ONODA 30 ans seul en guerre(原題)』(Bernard Cendoron 著)を原案とした、人間ドラマ。

小野田さんは、太平洋戦争終戦後も任務解除の命令を受けられないまま、フィリピン・ルバング島のジャングルで約30年もの間、壮絶で孤独な日々を過ごした人物です。

本編はほぼ日本語のセリフのみで、出演俳優も全員日本人。

カンボジアのジャングルにて2018年12月から19年3月まで撮影されました。

遠藤雄弥×津田寛治W主演 映画『ONODA』は2021年秋公開

好評な上映スタートを切った映画『ONODA』は、遠藤雄弥と津田寛治のW主演。

小野田さんの青年期を映画『シャカリキ!』(2008年)の遠藤が演じ、壮年期を映画『シン・ゴジラ』(2016年)などへの出演で知られる津田が演じます。

ほか、小野田と最後まで生き残った小塚金七を松浦祐也(青年期)と千葉哲也(成年期)が演じ、小野田に戦争の終わりを告げる冒険家の鈴木紀夫を仲野太賀が務めています。

さらに脇を固めるのは、カトウシンスケ、井之脇海、イッセー尾形、吉岡睦雄、足立智充、嶋田久作、伊島空、森岡龍といった、精鋭の役者陣です。

ネットの声

「そういえば昔は小野田さんの名前や話をたまに聞くことがあったけど、最近じゃ全く忘れていました。
若い人たちは知っているのかな。終戦を知らずにずっとお国のために1人で行動されて、何度も説得を試みた若者を信用するようになるまでの想像もできない人生をこうやって再度知ることができる。ぜひとも見たい映画です。」

「今の人には、想像もできない生き様の帝国軍人なんだよね。三十年以上も戦い続ける意思がどんなものかは、当時の小野田少尉の眼光だけでわかると思うよ。外国人からの視点で映画化されたのはいいけど、日本での公開はいつになるのだろう。場合によったら劇場未公開なんてことにはしてほしくはないな。」

「小野田さん、その前に横井さんが発見されたニュースは、当時小学生だった私も衝撃だった。特に横井さんの帰国時の発言「恥ずかしながら帰ってまいりました」はよく覚えている。二人は帰国できたけど、終戦を知らないまま、そして異国のジャングルで死んでいった人も少なからず居たことだろうと思う。」



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