
大型バイクの技能教習が教習所で行われるようになっても、試験場一発で合格するのは今でもバイク乗りにとって誉れといえます。
しかし、10回受けてやっと技能試験突破という狭き門。それでもバイク乗りは一発を目指す…。
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バイク乗りなら一発試験を目指したい(但し狭き門)
普通二輪の免許を持っていて、いつも中型バイクに乗っている…そんな人だったら、教習所に通わなくても試験場で取るのもそれほど難しくはないかも…。
とはいっても、それでも狭き門。
つま先の向きまで細かくチェックされる世界だから熟練者でも難しい。
まれに数回でパスした人、中には一度でパスした人もいる。
そうなると運不運があるような感じもしてくる。
そこには試験場なりの細かなルールがあるのだ。
バイク乗りなら試験場での一発試験を目指したい(強く推奨はしないが…)
あの漢がやってきた。
府中運転免許試験場に嵐が吹き荒れる。
大型バイク一発試験8回目。
もう落とせない。 pic.twitter.com/X7QI9J1S7Q— ナイスてっぺー (@nice_teppee) October 2, 2018
以下、こうしたら通る(かも)といった覚え書き
乗車と停車…試験場でのルール
・乗り降りの際の後方確認(大げさなほど視線を送る)
・両手でハンドルを握ってバイクを立て、右足でスタンドを払い、そのまま流れるような動作で乗車する。
・フロントブレーキは終始かけておく。
・乗ったらすぐに2つのバックミラーを調節する(手を触れて調節をアピールすることを忘れない)。
・停車中は右足でリアブレーキをかける(リアブレーキをかけているときはフロントブレーキは解除)。
・停車中は右足を地面につけてはいけない(右足をつけていいのはスタート時にギアをローに入れるときだけ)。
・ギアはニュートラルに入れない(つまり、信号待ちや一時停止などの際、ギアは常にローであり、クラッチは握ったまま)。
発進と加速・ブレーキング…試験場でのルール
・発進の際の後方確認(これも大げさに)。
・交差点での左右の確認(確認作業はとにかく傍目で見てもはっきりわかるように大げさに行う)。
・クラッチレバーとブレーキレバーの操作は必ず4本指で行うこと(これ大事)。
・加速とブレーキのメリハリをつける。スピードが出せるところではきちんとスピードを出し、カーブ手前でブレーキングしてスピードを落とし、徐行でカーブを曲がる。
・ブレーキングは必ず前後ブレーキを同時に使用する。厳密にはリアブレーキを先に軽くかけ、荷重移動が始まる瞬間にフロントブレーキをかける(逆でもスムーズに減速できればいいのだがフロントブレーキ優先だとカクンとなることも…)。
・コースによって決められた最高速度からの減速は、二段階ブレーキを行う。減速時にいったんブレーキングを解除して、すぐにまたブレーキングを行う(後続車に注意を促すため)。
・エンジンブレーキは使用しない(惰性になってしまうため、メリハリの良い加減速が大事)。
・速度を落としたときに、その速度に合ったシフトダウンをするのが免許取得のための大切なテクニック。
・走行は左寄り…キープレフトが原則。
曲がるときはどうする?
・小さく曲がる際はクラッチを切り、惰性で曲がる(こうするとギクシャクしない)。
・右左折の際は30m手前でウィンカーを出す。右折の場合は、その前にセンターライン寄りに車線変更をしなければならない。
・進路変更は3秒前にウィンカーを出す(これは早めに出しても問題ない。つまり4秒前でも5秒前でも可)。
・右折の際は(センターラインに寄ることから)交差点の手前のずいぶん前からウィンカーを出すことになる。
・ウィンカーを出して後方確認(逆の場合は減点対象になる)。
・後方確認は確実に顔を後ろに向けること。
・右折の際は、交差点の中心に近い内側を通過する。90度(直角)に曲がるイメージを持つ。くれぐれも斜めにショートカットしてはいけない。
課題について
・スラローム、一本橋、波状路の基本は目線だ。目の前の地面を見ず、遠くに視線を送ること。当然、速度などメーターを気にする必要はない。
・一本橋のコツは、最初は勢いよく一本橋に乗る。ゆっくりと発進してしまうと、一本橋の段差でふらついて上手く乗れずに脱輪してしまうことが多い。
・一本橋ではアクセルをふかし気味でリアブレーキをかけてひきずるようなイメージ。30センチ幅を有効に活用してジグザグにステアリングを切る。
・一本橋の目標タイムは10秒だが、無理に粘って脱輪するくらいなら減点覚悟で駆け抜けるほうがいい。
【らくがき】若い頃、大型バイク乗るには練習場に通い、運転免許センター試験場での『限定解除試験』に臨む以外ありませんでした。みっちり練習し、試験官の心証も考え、あざとい格好で受験した甲斐あって初回で合格しました。
尚、当日の試験車両はFZXでした。相性が良かったので今でも乗ってます。 pic.twitter.com/EUgsG87LcB— うさふー (@Grahoo) February 26, 2019
技能試験のまとめ
正しい服装で臨むこと。
服装もしっかりと見られている。ヘルメットのシールドは透明なものにすること。
コースは事前に発表される。
技能試験中のミスコースは失格や減点にならないので、コースが分からなくなった時点でやり直せる。
ただし、再スタート地点に戻る場合も試験と見なされるので、試験ルールに従って走行すること。
以上のことを確実に行えば1回は無理でも10回以内には合格できる(断言はできない)。
20年中型に乗っていた人が一発試験に挑んだ。
結果は3回目で合格…本人は一回で合格する気満々だったので、さすがに2回落ちたときは意気消沈した。
ベテランゆえの油断があったのかもしれない。
20年間大きな事故も違反もないベテランライダーだ。
それなのに「つま先が開いてるね」なんて言って失格させる試験制度も間違っているような気がしてならない。
所詮はお役所仕事なのだ。
理不尽に満ち非合理かつ不条理な世界なのだけど、それでも合わせないと合格できない。
試験にパスして免許をもらえばこっちのもの。
それは、教習所でも試験場でも結果は同じ事。
過程を大事にしたいのなら一発に行けばいいのだ。