やすこーんが教えてくれる!大人のひとり旅は思いたったが吉日よりも「事前準備」が大切だよ!

大人のひとり旅を楽しむコツは「事前準備」。

鉄道旅の達人が出発の1か月前に必ずやっていること

自由気ままに行きたい場所を旅する「ひとり旅」。

憧れたことがある人も多いのではないでしょうか?

ひとり旅初心者であれば、最初のうちは旅行の準備と計画をしっかりして行ったほうが無難、と「ひとり鉄道旅」をこよなく愛する、漫画家&文筆家のやすこーんさんは言います。

今回、ひとり旅をする1か月前に必ずやっておきたいことを教えてもらいました。

ひとり鉄道旅を始めたきっかけ

もともと旅行は大好きで、友達や妹と、海外含めあちらこちらに行っていました。

たいていの目的は観光。初めて行く場所なら、有名な観光地はもちろん、美術館や博物館へ足を運び、名物の食べ歩きもたくさんしました。

最初にちゃんと「ひとり」で「鉄道旅」をしたのは、じつはしかたなく、でした。

その頃描いていた、『たまごっち』漫画のサイン会で、博多にひとりで行かなくてはならなくなったのです。

その頃、飛行機が苦手で(今は平気)、できれば飛行機は使いたくないなあ…と思いながらコンビニの雑誌棚をながめ、目に止まったのが「寝台列車の旅」という本でした。

ブルートレインってなに? というくらい、鉄道にはまったく興味がなかったのですが、ホテル好きだった私は、列車に泊まれるなんておもしろそう!と、俄然興味をもちました。

しかも「寝台特急はやぶさ」に乗れば、博多駅まで1本で行けます。

どうせなら終点の熊本まで乗ってみたい。

でもひとりで17時間半も列車で過ごせるかな…?

結局、好奇心のほうが勝ちました。

車内販売がないから駅弁とお酒を大量に買い込んで、「寝台特急はやぶさ」のB寝台個室にこもりました。

お酒を飲みながら街の灯りをながめ、駅弁を食べながら過ぎていく景色をかみしめる…。

この時間がものすごく楽しくて、充実しまくりでした。

列車の揺れと音で全然寝られませんでしたが、それでも楽しかったのです。

その上、ひとりなのにまったく寂しくない!

これは意外でした。

そして帰りはA寝台個室で帰りました。

それが16年ほど前のこと。

いつの間にか鉄道は、ただの交通手段ではなく、乗ること自体が目的のひとつとなりました。

今回、私がたくさんの「ひとり鉄道旅」をしてきたなかで、経験から学んだ、ひとり鉄道旅に欠かせない計画と準備について紹介します。

旅の計画を立てたら、まずは「行程表」づくりから

行きたい場所や目的が決まったら、行程表をつくりましょう。

乗りたい観光列車などがある場合は、少なくとも1か月ちょっと前には計画を立てておいたほうがいいです。

なぜならそれらの指定券きっぷの発売が、1か月前の午前10時からだからです。

泊まる場所が決まったら、宿の予約。

自分の旅の目的によって、ビジネスホテルにするか、旅館にするのかも決めます。

もし宿そのものが目的の1つだったら、まずいちばんに希望日の宿の予約をします。

そしてそれぞれの目的地をつなげていきます。

鉄道を中心とした交通機関や徒歩で、実際にどういう順番で行動するか、また、時間は何時にするかを決めていくのです。

まずはメインの列車の時刻を調べます。

たとえば観光列車に乗る予定だったら、観光列車が出発する時間までに、そこに到着する列車の時刻を調べます。

そこから逆算していって、新幹線の時間や、地元の駅の出発時間などを決めていきます。

乗り換えが多い場合、「時刻表」があると役立つ

目的地までそんなに乗り換えのない旅であれば、スマホの乗り換えアプリで調べるのもあり。

ただ、アプリだと乗り換え時間に余裕がありません。

もし乗り換えの間に駅弁を買いたいとか、お手洗いに行く可能性があるのなら、その時間の余裕をもって考えないとなりません。

こういうときに、時刻表が役に立ちます。

乗り換えアプリだと、乗り換え時間に余裕をもたせたいときは1つ1つ調べ直さないとなりませんが、時刻表だと列車の1日の時刻が一覧で掲載されているので、1本後、2本後が何時なのかがすぐにわかるのです。

ちなみに私の場合、旅先に「小さい時刻表」を持って行くこともありましたが、最近は大判の時刻表を、使うところだけ切り取ってクリアファイルに入れ持ち歩いています。

その際は、巻頭の地図も切り取って持っていくのを忘れずに。もし時刻表を持って行かなかったとしても、地図はあったほうが便利です。

行程表には自分が乗る「列車名」と「どこ行き」かも必ず書く

列車の時刻を調べたら、それらをすべてメモして行きます。列車の「出発時刻」と「到着時刻」以外にも、「列車名」と、「どこ行き」なのかも書いておきます。

知らない土地では、「◯◯行きの列車が参ります」というアナウンスを聞いても、果たしてそれが自分の行きたい駅に向かうものかどうか、わからないからです。

私も今までに何回か、これを書き留めておくのを忘れて、反対方向の列車に乗ってしまったことがあります。

駅弁情報や行きたい場所の営業日は事前に確認

行程と時間が決まったら、駅弁などの予約をします。駅弁屋さんのHPに「◯日前までにご予約ください」と書いてあることも。

行程表にも、駅弁名と金額、念のため駅弁屋さんの連絡先もメモしておきます。

列車まで届けてくれる駅弁屋さんの場合は、列車名や到着時間がわからないと予約ができません。

このほか、予約なしで行ける場所も、その日営業しているかどうか確かめるに越したことはありません。

私は行きたかった日帰り温泉の臨時休業日に当たってしまい、がっかりしたことがあります。

行程表が完成したら、プリントアウトして旅に持って行きます。

ちょこちょこ取り出すことが多いので、手元に持っておきましょう。

もちろんスマホにも同じものは入れておくと安心です。

食べて飲んで ひとりで楽しむ鉄道旅 やすこーん (著) 玄光社 (2024/6/11) 1,980円

駅弁や駅そばの愛好家としてメディアへの出演も多いやすこーん氏が、鉄道で行くひとり旅の楽しさと魅力を紹介するエッセイです。

いくつかのテーマ・目的別に、自身が経験したひとり旅の紀行文をセレクト。

ひとり旅に魅力を感じつつも一人で行動する自信がない人のために、目的地やコースの設定から時刻表の見方、便利でお得なきっぷの買い方・使い方、目的に応じた宿泊地選びなど、役立ち情報を紹介。

さらに、持ち物チェックや行動しやすい服装、あると便利なグッズ紹介、安全対策など、女性目線からの細やかなアドバイスも。

食や列車に関するマニアックな情報もあり、ひとり旅初心者から中上級者まで、年齢性別を問わずお楽しみいただける内容です。

ひとり旅に出かけよう(旅のプランを立てる、

きっぷの買い方・使い方、時刻表の見方・読み方、

持ち物点検ほか)/ひとり旅の魅力(乗車ルポ:寝台特急サンライズに乗ろう、

フリーきっぷで日光の老舗ホテルへ、青春18きっぷで駅弁三昧、

人気観光列車で食を楽しむ、ローカル列車で絶景へ、

東北の雪景色と温泉を楽しむ、ほか)/ひとり旅の困りごと解決策

著者について
やすこーん

漫画家/文筆家。小学館の児童誌で漫画家デビュー、『ちゃお』や学年誌で数多くの作品を発表。15年前より鉄道に関する漫画やエッセイ・紀行文などの執筆を行っている。駅弁・駅そば・温泉・お酒を嗜みつつの鉄道旅が好きで、食べた駅弁は2200食以上。温泉ソムリエマスター、旅行地理検定3級。主な著書「おんな鉄道ひとり旅」(小学館/全2巻)「メシ鉄!!!」(集英社/全3巻)「GOGOたまごっち!」シリーズ(小学館/全15巻)「やすこーんの鉄道イロハ」(天夢人)他。

ネットの声

「六角精児の番組を視て、ローカル線の電車に乗り駅弁を食べてみたいと思いました。本書により、目的地を探そうと思います。」

「きっぷの買い方がよくわからなくて、誰にも聞けなかったので、この本がすごく役に立ちました。実用だけでなく、旅行記も楽しくて、ぜひ参考にさせていただきたいです。イラストや写真も素敵で、十分、満足できる本です!」

「絵も文章も丁寧で、読み応えのある本です。写真もたっぷりでとても楽しく読むことができます。買ってよかったです。」


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