非常時にトイレットペーパーを買いだめしやすい人の「性格」が明らかになりました。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行。

世界各地でトイレットペーパーの買いだめが起こりました。

このような買いだめ行動に消費者が走る理由について、専門家はこれまで「非常時に自分のコントロールを取り戻すため」「ストレス反応」を理由に挙げてきました。

そして新たに行われた調査によると、買いだめをしやすい人の性格にはある傾向が存在することが明らかになっています。

心理的要因も

トイレットペーパーの買いだめには人間の心理的要因が関係しているという考えがある一方、

「トイレットペーパーは他の物資に比べてサイズが大きく、なくなった時に空になった棚が目立つためにニュースとして取り上げられただけ」という指摘もあります。

しかし、実際には地域によって、その需要が700%も上昇していたことがわかっています。

米国のほうが買いだめ傾向が強い

ドイツの研究チームはソーシャルメディアを通じて、世界22カ国の成人996人を対象として、アンケート調査を実施。

この調査は人の性格に関するもので、「情緒」「誠実性」「正直さ・謙虚さ」「外向性」「協調性」「経験への開放性」という6つのカテゴリについての質問から構成されています。

また同時に、被験者の属性や、隔離中の行動、COVID-19をどれほど脅威と受け取ったかといった情報や、調査時におけるトイレットペーパーのストック量と通常時の量といった情報も収集されました。

この結果、性格アンケートで「誠実性」を高く自己評価した人は、よりトイレットペーパーをストックしやすいことが判明したのです。

また、感染リスクが高く自己隔離の必要性も高い高齢者は、若年層よりもトイレットペーパーをストックしやすい傾向にあることが判明しています。

加えて、ヨーロッパよりも米国の方が買いだめ傾向が高いことが示されました。

怯えている人が買いだめをする

トイレットペーパーの買い占めを行っている人は「自己中心的な悪人」というイメージを持たれがち。

実際にはただ「怯えている人」だと研究チームは述べています。

「非常に謙虚で道徳的な人であっても、パンデミックによって大きな脅威を感じていれば、トイレットペーパーを備蓄します」

「トイレットペーパーは健康上の危機にある中で仕事や救命に客観的には関係しませんが、この研究によって、トイレットペーパーが『主観的な安全の象徴』として機能していたことが示されました」とのこと。

また分析に含んだ変数の変動性は12%にすぎず、

「この事実は、人々がCOVID-19に脅威を感じるかどうかは、研究に含まれていない心理学要因、あるいは地域当局のリスクマネージメントとその信頼性いった外的要因にも左右されることを意味します」

と研究チームは示しました。

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