そういえばパソコンがない時代ってどうやって仕事してた?

パソコンがない時代はどうやって仕事をしていた?

現代との違いを徹底解説!

いまでこそ、当たり前のように使っているパソコンやスマートフォン。

昔はこれら便利な機器は存在せず、すべて手動で仕事をしていました。

現代ではあまり考えられませんが、パソコンが存在しない当時はかなり非効率な仕事をしていたのです。

「こんなに大変だったの?」というように、現代との違いにアッと驚く人も多いはず。

取引先には直接会いに行く

パソコンが存在しない当時は、取引先に直接会いに行って交渉していました。

北海道や沖縄、各種地方など、どんなに遠い場所であっても実際に足を運んでいたのです。

もちろん、電話やFAXで連絡を取り合うという手もありましたが、より確実に交渉を進めるためには、実際に会って話すことが最も適したやり方だったのです。

現代ではZOOMやビジネスチャットといった便利ツールを使用すれば、実際に合わなくても顔を合わせて会話ができます。

より効率的に仕事を進めることが可能となっているのです。

しかし、実際に取引先の人と会う機会が多かった当時に比べ、信頼関係を構築しづらくなったように感じられます。

仕事の効率が悪かったのは事実ですが、会話の勢いだけで大きな契約が決まることも時にはあったのです。

パソコンや便利ツールによって効率化されたのは非常に良いことですが、当時の良き文化が失われているのも事実です。

書類は基本的に手書きで作成する

「パソコンで文字を打ち込んで、その文章を印刷する」という行為そのものができなかったため、書類は基本的に手書きで作成していました。

もちろん、パソコンがない時代にもFAXやコピー機はあるので、印刷をすること自体は可能です。

しかし、印刷の元となる原書は基本手書きであるほか、契約書や郵便物は手書きで作成します。

そのため文字を書く頻度は、現在とは比べ物にならないほど高かったのです。

また、当時は計算ソフトなどが存在しないことから、計算・集計の業務では「ペン・紙・電卓」を使用していました。

集計表を作成する際には、定規で線を引いて一つひとつ数字を記載するのが基本でした。

現在と比較すると、当時はかなり非効率であったと言えます。

しかし、現在でもFAXや手書きで書類を作成している企業も存在しています。

まだ当時の感覚が抜けきれていないのかもしれません。

外出の際は地図帳を持ち歩く

パソコンやスマートフォンがない当時は、外出する際に地図帳を持ち歩くのが基本でした。

現在のように「GoogleMap」を使って目的地に向かえないため、見知らぬ土地に行くときは一苦労だったのです。

また、応援や出張などで遠出をする場合、「道に迷って目的地にたどり着けない」ということも多々ありました。

人によっては地図帳のほかにも、時刻表やタウンワークを駆使して、遠征を何とか乗り切っていたのです。

途中で連絡する手段も乏しいため、現在のように気軽に遠出することが難しかったのです。

仕事の成果よりもやる気を重視

パソコンがない時代は個人の生産性を把握しづらいため、成果よりも仕事へのやる気が重視されていました。

すべての企業に当てはまるわけではありませんが、その傾向が強かったのは事実です。

仕事へのやる気をアピールする、声を大きく上げる、飲み会のノリが良いなど、当時はこれら手段が効果的であったため、どちらかと言えば体育会系の人が優遇されていました。

また、上下関係の意識が強いことから、先輩に対して礼儀を重んじる人が評価され、出世街道を歩んでいったのです。

当時は飲み会などが頻繁に行われ、人と関わる機会がとても多かったので、コミュニケーションのうまさが出世に直結していたと言えます。

現在ではパソコンやスマートフォンを使って仕事をするのが当たり前です。

しかし、以前まではパソコンや便利ツールがなかったため、非効率ながらも創意工夫をして、何とか仕事を成し遂げていました。

パソコンやスマートフォンを普段何気なく使っている人は、そのありがたみを認識しながら仕事に向き合うようにしたいものですね。

ネットの声

「たぶんパソコンの無い時代の方が効率的であったと思う。パッチを自分で当てろ、インフラが障害で問い合わせ先もFAQとチャットボットだけで問い合わせ先がない。変なメールを開いてしまってセキュリティ部門とやり、情報漏洩かとあたふた。バージョンアップしたら動かずあっち触ったりこっち触ったり。2段階認証でスマホ側は光彩認証と指紋を組み合わせてさらにPCに行ってカード認証。新しいツールを導入したら、また今度は違うツールで置き換えましょう、今度はそれらを連携できるツールを加えましたので各自セットアップして下さいって、もはや業務時間の半分ぐらいをシステム的なことに取られている。」

「私が就職したときはパソコンはあってもMS-DOSの時代でした。パソコンの他に設計や開発業務をするためにワークステーションというパソコンよりも大きなコンピュータも一人1台支給されていました。だからパソコンはほとんど使わずワークステーションを使っていました。ワークステーション上ではX-windowsというソフトがありまして今のMS-WINDOWSのような画面イメージで仕事をできていたわけです。その当時のワークステーションの価格は何百万円もした時代でしたからそれよりも高い性能のパソコンが数万円で購入できてしまう今の時代はすごい時代になったなあと思います。」

「某電機メーカーに新入社員として入社した当時(80年代半ば)70人程の部内にワードプロッセッサーが2台だけあり、使う時は予約制(基本早い者勝ち)で予約は常にいっぱい。そんな環境でしたので、文書類は基本手書きが当たり前。ワープロで作成するのは契約書のような重要書類などのひな型(定型フォーマットのみ作り日付などは手書き)くらい。当時出荷数が数十システムというような特注に近いシステムの開発を担当していましたが、取り扱い説明書を手書きで作成し、コピーした物をお客様に納めていました。今では考えられないことですが、PCが個人端末として支給されるようになるまでの数年間はPCを作っているメーカーにもかかわらずそれが当たり前の時代でした。」

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