楽天モバイルの新料金プランはどう考えても妙案過ぎる

楽天の打ち出した斬新な料金プラン! 今後、他社が出すプランは楽天の亜流でしかない

携帯電話の値下げ競争が一気に本格化しました。

携帯電話キャリアへの転身を目前にした2020年3月、楽天は上限のないデータ通信量で月額2980円という単一のプランを発表しました。

しかも1年間は無料だと言うのですから、基地局整備が充分進んでいない負い目があるとしても、今までの日本の携帯電話には考えられない料金設定だったのです。

大容量を持て余す人も

同年10月末には、ソフトバンクとKDDIが傘下の格安ブランドを使った「くせ玉」のような料金プランを発表しました。

しかし、携帯電話業界が真剣になったと感じさせたのは、12月2日にNTTドコモが本体で20ギガバイトのデータ通信量と5分間の通話料金もセットにして、「ahamo(アハモ)」という新プランを発表した時です。

従来データ通信の料金は非常に割高で、50GB~無制限のデータ通信がセットになったプランの場合には、月額料金が1万円近くに設定されていました。

ところが一般的なユーザーの75%は、毎月5~10GBの容量も持て余していると報じられるようになったのです。

スマホの契約窓口でデータ容量の話が出た時、本人の使用実態を遥かに超えるオーバースペック契約をする人が多かったのは、自身の使用データ量を把握することが容易でなかった上に、窓口の営業トークに乗せられていたためです。

いつか見た光景

NTTドコモが「ahamo(アハモ)」のデータ容量を20GBに設定した背景には、「20GBの容量があればほとんどの人に不自由は生じない」という読みがあった筈。

その後、KDDIが失笑を買うような息抜きのプランを発表してお茶を濁し、更にソフトバンクとKDDIが多少の商品性の違いはあるものの、基本的にはNTTドコモと相似性の非常に高い商品を発表しました。

当時の2社の動向には、競争環境にある筈なのに似たような商品内容に収斂してしまうという、携帯業界を象徴するデ・ジャブ(既視感)感があったnodesu

わかりやすいワンプラン

楽天モバイルが1月29日に発表した「Rakuten UN-LIMIT VI」という新料金プランは、従来「ワンプラン」にこだわって来た楽天らしいものです。

新しいプランに従来のプランを吸収するものですが、段階性を持たせたところに最大の特徴があります。

データ通信が20GBを超える場合は使い放題で料金も従来同様の2980円ですが、3GB~20GBの場合は1980円、1GB~3GBは980円、1GB未満は無料(2回線目以降は980円)という仕切りで自動に課金されるのです。

自分のデータ通信がどの程度なのか気に病むことなく、都度増量を申し込むという煩わしさもありません。

利用実績に応じて課金されるというのは、今までどのキャリアもやったことのない画期的なシステムです。

解約を食い止める狙いも

楽天には、基地局網の設置が3大キャリアに及ばないというネックがあります。

ユーザーが電波の強いところを自分で探していた黎明期から、世の中の要望に応えて徐々に基地局網を整備してきた3大キャリアと、一気に肩を並べること自体が困難なのははっきりとしているのです。

「1年間無料」の謳い文句につられて楽天モバイルと契約したユーザーが、有料期間突入と同時に解約を選択する恐れはほとんどないでしょう。

1GB未満は無料なのだから、今までと同じと考えて間違いありません。

このような斬新な料金プランに対抗する妙案は当面出てこないでしょうから、3大キャリアはやせ我慢して見守るかプライドを打ち捨てて追随する以外にありません。

携帯電話に健全な競争を持ち込むという菅首相の宿願は、楽天の新プランがとどめとなって成就したと言えそうです。

mineo(マイネオ)

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