楽天モバイルがサービスを正式開始。

大盤振る舞いというか捨て身覚悟の対抗策を打ち出した。

はたして黒字化できるのでしょうか。

楽天モバイルが本格サービスを開始

月額2980円で楽天モバイルエリア内なら使い放題、しかし、パートナーエリア(KDDI網)では上限2GBまでで超過した際に位は128kbpという制限があったはず。

楽天モバイルでは8日朝にサービス内容を改定。

上限は5GBとなり、超過した際は1Mbpsになりました。

音声通話料は、Rakuten Linkというコミュニケーションアプリを使えば無料となるのです。

これまでは

「使い放題とはいえ、エリア外の2GBという制限がショボ過ぎる」
「楽天モバイルではなく落胆モバイル」

と揶揄されていました。

その汚名を返上した格好です。

競合他社の関係者は

「超過後には1Mbpsとなるが、これでも動画は視聴できるのではないか。実質、縛りのないプランと言える」

と語っています。

まさに楽天モバイルは、CM通り「UN-LIMIT」を仕掛けてきたというわけです。

格安スマホ業者が戦々恐々

今回の改定によって、楽天モバイルは相当、競争力を増しました。

戦々恐々と感じているのが、格安スマホやサブブランドではないでしょうか。

例えば、格安スマホ市場で絶大な人気を誇るワイモバイルの場合、スマホベーシックプランSでは月額2680円(各種割引のぞく)で月々4GB(1年間のキャンペーン、1年経過後は3GB)です。

これがスマホベーシックプランMになると月額3680円(各種割引のぞく)で月々12GB( 1年間のキャンペーン、1年経過後は9GB)となります。

どちらも音声通話料は1回10分以内であれば無料となっているのです。

しかも、楽天モバイルは300万名に限って、1年間無料のキャンペーンが展開されています。

ここ最近、どの会社も2年縛りに見直しが入り、解約しやすくなりつつあるのですが、楽天モバイルによる今回の改定によって、特に格安スマホユーザーが一気に動き出す可能性も出てきました。

すでに、格安スマホを使っている人は、一度、キャリアを解約するということを経験しています。

現在、契約している格安スマホに対する愛着が深いわけではないでしょう。

格安スマホユーザーは月々の支払いに対する意識が高い傾向にあるのは間違いありません。

フットワークも軽く、積極的に他社に乗り換えていくこともいとわないはず。

楽天モバイルの料金プランは、格安スマホユーザーにとってみれば、かなり気になる存在になるのは間違いありません。

楽天モバイルショップは胸なでおろす

今回のプラン改定で、ホッとしているのは全国にある楽天モバイルショップではないでしょうか。

これまでMVNOの楽天モバイルでは競争力のある料金プランでユーザーを増やしてきました。

4月7日でMVNOのプランは新規受付終了となっていたのです。

つまり、楽天モバイルのショップは4月8日以降、「楽天エリアなら使い放題だが、エリア外は2GBで2980円」という、たった一つのプランしか売れなくなっていたのです。

まだ、都内など、基地局が立てられている場所であればいいのですが、東京、大阪、名古屋以外の楽天モバイルショップは「月額2980円でほぼ2GBしか使えないプラン」だけをこれから売らなくてはいけないところでした。

しかし、楽天モバイルがサービス内容を改定したことで「月額2980円でほぼ5GB、超過しても1Mbpsの速度」といいう他社にもなんとか対抗できるプランを売ることができるようになったというわけです。

ほとんど「捨て身覚悟」の料金改定

しかし、楽天モバイルは、パートナーであるKDDIに対して、1GBあたり465円を支払っているとされています。

つまり、ユーザーがパートナーエリアで5GBを使うと2325円、楽天モバイルはKDDIに支払わないといけない計算です。

月々2980円のプランで2325円が他社にいくというのは、なかなかシビれる料金設定です。

楽天モバイルは手元に残るユーザー一人当たり数百円で、全国に基地局を整備しつつ、携帯電話事業を経営していかないといけないということです。

このパートナーであるKDDIへの支出を減らすには、一刻も早く、自前の基地局を全国に立てまくる必要があるのは間違いありません。

しかし、ユーザー一人当たりの収入が下がる中、一方で、基地局建設に対する設備投資費を捻出するのも相当な苦労があるのは間違いないでしょう。

今回、大盤振る舞いというか、捨て身の覚悟で料金改定を行った楽天モバイル。

ユーザーは集まるでしょう。

しかし、今後どのように設備投資をしつつ、事業全体の黒字化に持っていくのか…。

興味深いところですね。

ネットの反応

「3大キャリアのくだらんCMみる度に、搾取した料金の無駄遣いを感じる。そんな無駄遣いするなら、料金下げればいいのに、総務省も役に立たない状況。そんな状況で、楽天には頑張ってもらいたい」

「メインとして使うにはまだまだ厳しそうですが、今後環境が整備されるにつれ使えるようになると思います。他のキャリアが楽天に引っ張られて料金が安くなること願っています。」

「iPhoneが使えるようになると、凄いことになると思う。ただ、iPhoneユーザーが大挙してMNPしてくれば、楽天回線がパンク状態となり、回線が遅くなる可能性があるので、諸刃の剣でもある。」

サービスの低下が指摘されています。初期のすったもんだを乗り切って既存キャリアに風穴を開けてもらいたいですね。

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