通販サイトの「楽天市場」の送料をめぐって、一部の出店者が楽天に対して不満をあらわにしています。

その理由は、一定額以上を購入した利用者への送料を無料にするとした楽天の方針。

出店者らの団体は、方針撤回を求め署名を提出しました。

3980円以上の商品購入で「送料無料」の方針

街でインターネット通販の送料について話を聞きました。

大学生(20代)「送料にはあまりお金を使いたくないかな」

歯科衛生士(20代)「できれば送料無料のところをみて買ったりはします」

この送料無料をめぐって今、楽天と、楽天市場に出店している一部の店舗の間で意見が対立しています。

1997年からサービスを開始し、現在およそ5万店が出店している楽天市場。

楽天の方針では、利用者は3月18日から、3980円以上の商品を購入すれば、一部の例外を除いて、送料が無料になるのです。

送料は楽天ではなく、店舗が負担するか商品代金に上乗せすることになります。

1600店が“送料無料”反対

しかし、一部の出店者らの団体がこの方針に反発。

22日会見に臨んでいます。

「送料無料も導入されてしまうと利益が何も残らなくなってしまう。売っても売っても赤字になってしまうということで、商売が成り立たなくなってしまうような」楽天ユニオン 勝又勇輝代表

送料を利用者に負担させるのは事実上難しく、店が負担せざるを得ないといい、およそ1600店が送料無料に反対しているというのです。

「楽天さんが利益が増えるような規約がどんどん出てきているような印象」楽天ユニオン 勝又勇輝代表

楽天市場で子供服を販売する『Tan Ton Tan』代表の遠藤えり店長も、送料無料化には反対だといいます。

「やっていけるのかなっていうのが正直な思いで。お店としては負担が増えるっていう。一個の通知で決定になるというのは、楽天に対して不信感を抱いております」遠藤えり店長

なぜ楽天は送料無料化の方針?公取委は…?

反対の声が上がる中、楽天は、なぜ送料無料化の方針を打ち出したのでしょうか。

楽天によると、ユーザーからは

「商品が安いと思ったら、送料が高かった」
「店によって送料が異なる」

といった不満の声があるというのです。

そこで、送料を無料に統一することで不満を解消し、売り上げアップにつなげようという狙いです。

しかし、楽天ユニオンは一方的な規約変更だとして、公正取引委員会に方針撤回を求める署名を提出したのです。

「導入するかしないかは店舗ごとに選択肢を与えていただくようにしてもらうなど、考えてほしい、いろいろと」楽天ユニオン 勝又勇輝代表

独占禁止法が禁じている「優越的地位の濫用」にあたるなどと主張しています。

公正取引委員会は…

「必要な調査をして、それに基づいて適切な対応をしていきたいと考えております」公正取引委員会 菅久修一事務総長

一方、楽天側は、売り上げのアップは最終的には店の利益になるとしていて、予定通り送料無料化を行うとしています。

楽天撤退の動きも

作業服の販売大手の「ワークマン」が、ネット通販サイトの「楽天市場」から撤退することが分かりました。

楽天が出店者に事実上、送料の負担を強いる「送料無料」を打ち出したこともあり、自社サイトの利用を促します。

ワークマンは、楽天市場に出店している販売サイトを2月末で閉鎖すると発表しました。

3月からリニューアルする自社サイトでの販売強化が主な目的ですが、楽天が3月から、客が3980円以上の買い物をした場合、送料を無料にすると決めたことで、配送コストが増えることも撤退の要因だということです。

楽天の送料無料について、出店者の一部が

「一方的な負担の押しつけ」

だと反発していて、今後、出店者の楽天離れが広がる可能性もありそうです。

ネットの反応

「いやそんなに言うなら、送料は楽天が負担すればいいじゃん。楽天は目論見どおり「送料無料化」できる、出展者は商売もできる、購入者は安くて嬉しい。これで三方良し」

「楽天は利用客の利便性や利益の為と言うけど、店舗は送料を購入者に負担してもらわないと経営できないから、結局他モールに比べると楽天は割高になるので、一番損をするのは購入者。「3980円以上で送料無料」これだけ見たら喜ぶ人はいるかもしれないけど、そもそも送料って無料ではないから誰かが負担しなければならない。」

「Amazon Primeに対抗して、送料無料にしたいのだろうが、Amazonは会費を取り、販売元もAmazonだが、楽天は会費も取らず、販売元も店舗で、全て店舗負担。Amazon Primeには送料分で高めの設定のものもあるので、実現すれば売り上げ伸びるかもしれないが、Win-Winにはならなそう。楽天はもう少し頭を使ったらどうか。①Amazonと同じ会費サービスとして、送料は楽天負担 ②物流業者と楽天が契約して、店舗に提供(Amazonと同じく、大口割引価格になり、全国一律等もやりやすいはず) など。力関係だけで店舗への金の流れをいじくっては、セブンと一緒。」

「ワークマンは業績好調なので楽天という販売チャネルが1つ減っても問題ないと判断したのでしょう。楽天しか販売チャネルを持たない零細事業主は、このような判断ができませんから、搾取される一方です。」

送料を商品代金に上乗せするお店が出てくるので、結果として送料が分かりにくくなります。

結果として楽天だけが得をするだけの話のような気がします。

送料は誰かが負担しなくてはいけないことを考えると、買う人が負担するのが筋だとは思うのですが、結果がどうなるか気になるところですね。

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