3キャリアの新料金プラン攻勢に楽天が携帯事業撤退のウワサ

5G巡る「情報盗み」の末に楽天が「携帯事業撤退」の観測も ソフトバンクが提訴の構え

低価格を武器に携帯電話市場に新規参入した楽天が、内憂外患に陥っています。

楽天モバイル社員逮捕

「何てことをしてくれた……」
「なぜこのタイミングなのか」

複数の楽天モバイル関係者が苦虫をかみ潰しました。

ソフトバンクで携帯電話の基地局整備に携わり、楽天モバイルに転職した合場邦章容疑者(45)が不正競争防止法違反(営業秘密の領得)容疑で12日、警視庁に逮捕されたのです。

ソフトバンク関係者によれば、合場容疑者は、基地局やその基となる光ファイバー伝送路など5Gや4Gの通信設備の設置に携わっていたのです。

ソフトバンクから楽天モバイルに持ち出された情報は、どういう伝送路を引けば効率的に基地局を建てられるかについてのものだったそうです。

情報盗んだ翌日に入社

合場容疑者は一昨年12月31日にソフトバンクの通信設備情報をメールで不正に持ち出し、その翌日に楽天モバイルに入社しました。

ソフトバンクは自社の秘密情報が不正に利用される可能性が高いとみて、楽天モバイルに情報の利用停止と廃棄を求める民事訴訟を検討しています。

ソフトバンク関係者は「楽天には他の携帯電話大手からの転職組も多いが、転職前の会社の情報を持ち込むのが常態化していて悪いことと思わずにやったのではないか」と訝しむのです。

一方、楽天側は「そもそもうちのネットワーク整備は他社とは全く違うもので、他社の情報を使うことはありえない」と真っ向から否定しています。

楽天モバイルは、「世界初のクラウドを活用した完全仮想化」を掲げてネットワーク整備を進めています。

そのため、クラウドのソフトウェアを活用して汎用的な機器を使うことでコスト削減や整備の迅速化が図れるとしているのです。

通信各社の間では、転職前の情報を持ち込むと、楽天では報酬や評価が上がるのではといううわさも聞かれるのですが、

楽天関係者は「うちはモバイル以外にも転職者は多い。そんなことを認めると会社として倫理観がなくなる。そんな仕組みはもちろんない」と憤ります。

早くも「撤退」見越す声

「どうNTTと戦うか。これは我々の歴史だ」

KDDIの高橋誠社長は13日の新料金プラン発表会で、昨年12月にNTTドコモが発表した新プラン「ahamo(アハモ)」への対抗心をむき出しにしました。

この結果、「5分以内の定額通話と20GBのデータ通信で税別2980円」で、既存3社が実質横並びとなったのです。

楽天モバイル幹部は「3社が値下げしたのはうちに合わせたのが根底にあるはずなのに」と、既存3社からまだ相手にされていないと感じています。

確かに楽天モバイルは昨年4月から通信量無制限で2980円のプランを既存3社に先駆けて提供しています。

しかし、基地局の人口カバー率は今夏までに96%を目指すという段階で、通信環境の面では心もとないのです。

その分、3社にはない安い料金で契約者を稼ぐ作戦だったのですが、既存3社の値下げでそれも瓦解したといっていいでしょう。

3月に3社の新プランが始まる前に、楽天モバイルは新たな値下げに踏み切らざるを得ない状況です。

基地局整備に関する秘密情報は、本当に楽天の事業に必要な情報ではなかったのか。

もしも事件発覚で目標の基地局整備が遅れるようなことがあれば「安かろう悪かろう」のイメージが定着し、事件で悪化した評判が更に悪化しかねない状況です。

楽天モバイル幹部は「コツコツと実績を積み上げるしかない」とつぶやきます。

しかし、通信業界関係者からは早くも、「携帯電話事業を手放すなら早いほうがいい」と、楽天の早期撤退を見越す冷めた声も聞かれているのです。

ネットの声

「1年間無料ってのもやってるから実質収入は少ないはず。そして1年後に解約されるとどうなるか。そこが正念場でしょうね」

「そもそも、全てに対して楽天のカスタマーセンター等を含めて、とてもいい加減なところが多いからそう言われても仕方ないと思います。」

「楽天って他の事業もそうだけどアライアンスが全くないよね。1匹狼で市場を奪ってくから何かあった時誰も助けてくれない。結構転職者多い会社だけど経験者を取るということは何かしら情報を活用しているのは当たり前でそれが営業情報なのか技術情報なのかの違い。」

すでに引くに引けない状況になっているように感じます。

1年縛りが終わる頃が正念場でしょうね。

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