日印合作アニメ映画「ラーマーヤナ」がインドで上映開始!

日印合作アニメ映画「ラーマーヤナ」、インドの日本映画史上“最大規模”で上映スタート!

配給の背景とは?

数多くのテレビCMやMV、映画などエンターテインメントコンテンツの企画・制作を手掛けるギークピクチュアズが、このほどインドでの映画配給事業を開始した。

その第1弾として、日印合作のアニメ映画『ラーマーヤナ ラーマ王子伝説』が、インドにおける日本映画史上最大規模となる621スクリーンで2025年1月24日より上映されている。

1993年公開の日印合作によるアニメ映画

ギークピクチュアズは、日本とインドの文化交流をより一層高め、新しいエンターテインメント市場を創造するべく、2019年に現地法人としてGeek Pictures Pvt. Ltd.を設立。

日本へのインド人アーティスト招聘や、アート展などを積極的に行ってきた。

このほど開始された映画配給事業は近年、インド国内での日本映画の需要が高まる中で、同社と同社インド法人がさらなる日本映画の活性化を目的として手掛けるもの。

ライセンサーのティー・イー・エムからインド国内での劇場上映権を預かり、その協力のもとで第1弾となる『ラーマーヤナ ラーマ王子伝説』の配給・公開を進めていた。

『ラーマーヤナ ラーマ王子伝説』は、古代インドから語り継がれている神話をもとにした、1993年公開の日印合作によるアニメ映画だ。

「ラーマーヤナ」(ラーマ王子行状記)とは、「マハーバーラタ」(バラタ族の物語)とともにインド人に最も愛され続けている叙事詩である。

4Kデジタルリマスター版で公開

本作は約30年前に製作されたにも関わらず、インド国内ではそのクオリティの高さと、日本のクリエイターがインド特有の貴重な叙事詩を理解し高品質なアニメ映画として制作したことが話題となっていた。

映画館での再上映を望む声が相次いだことから、インドにおける日本映画史上最大規模の621スクリーンにて、4Kデジタルリマスター版で公開されている。

今回の上映にあたり、ギークピクチュアズは新たにヒンディ語、タミル語、テルグ語の吹き替え版を制作し、インド国内でより多くの人が楽しめるようローカライズした。

さらに一部の劇中音楽も新録しており、これらによりこれまで困難とされていた日本映画の大規模公開が実現したかたちだ。

初年度は数作品の配給を計画している同社。今後もIPホルダーと共にアニメーションだけでなく、実写映画やドラマなどの日本コンテンツをインドの様々な媒体へ継続的に配給していく構えだ。

映画「ラーマーヤナ ラーマ王子伝説」概要

タイトル: ラーマーヤナ ラーマ王子伝説
製作: 1993年
上映時間: 135分
言語: 英語(オリジナル)、ヒンディ語、タミル語、テルグ語(新吹替)
公開日: 2025年1月24日(現地日)
劇場: PVR INOX系列 インド国内全域 621スクリーン
配給: 株式会社ギークピクチュアズ/Geek Pictures Pvt. Ltd.
著作: 株式会社ティー・イー・エム

■本作品におけるギークピクチュアズグループの主な役割
・作品の調達
・劇場配給
・翻訳/吹き替え制作(ヒンディ語、タミル語、テルグ語の3言語)
・音楽再録音
・現地声優のキャスティング
・現地マーケティング/宣伝活動/PRイベントの企画、開催

ネットの声

「インドで数年前に実写映画化された「ラーマーヤナ」の出来がいまいちだったせいで30年前のこの映画が再評価されていたな。」

「30年前のアニメか…。ルパンやナウシカはもっと前だから、減価償却しても、まだ利益が上がるのはすごいな。」

「殆どの人がラピュタを連想したろう。インドラの矢は当然描かれている?」

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