バイクに乗っていて気が付くのは、中高年ライダーが多いこと。ツーリング先で遭遇するライダーの多くが40代50代あるいはそれ以上というのも多いのです。日本のバイク業界は中高年ライダーで成り立っているのも冗談ではないかも…。

バイクは車までのつなぎ

かつて、バイクは車に乗れるようになるまでのつなぎの役割でした。多くの若者が車に乗ることが前提で、誰もが車に憧れていた時代があったのです。当時、(70年代から80年代)車に乗れないのでとりあえずバイクに乗っておこうといったノリだったのです。

これは、年齢的なこともあるのですが、車を手に入れるには経済的余裕がなければ持つことができません。そのため、年齢と経済的余裕の2つの意味でつなぎの乗り物がバイクだったのです。

年齢的なものは、法律上昔から変わりはないのですが、経済的な部分はどうでしょうか。経済的とはいっても、当時の若者は18歳になったら大きなローンを抱えながら無理をして車を買っていました。特に現在の50歳代の男性は皆そうだったのではないでしょうか。

バイクの保有台数のピーク

バイクの保有台数のピークは、1986年の1867万台です。実はバイクの保有台数はそれ以来ずっと減少しているのです。今後もこの保有台数を超えることはないという見方が一般的です。人口も減少に転じているのですから当然といっていいでしょう。

バイクで増えていることも

一方でバイクで増えていることもあるのです。

バイクの保有台数が減る一方の中、大型バイクの保有台数と女性ライダーが増えているのです。これは、それまでは免許センターに実技試験を受けなくてはいけなかったのが、1997年から法改正によって大型自動二輪の免許が教習所で取れるようになりました。


卒業検定に合格すれば、免許センターでの実技試験が免除されるようになったのが大きいでしょう。

40代以上のバイク乗りを分類してみる

40代以上のバイク乗りを3つに分類してみましょう。

・10代の頃からずっとバイクに乗り続けてきたベテランバイク乗り
・何らかの理由でバイクを降り、またバイク乗りの戻ったリターンライダー
・新たにバイク乗りになった

リターンライダーの多くは、普通二輪を持っていて1997年の法改正後に大型バイクの免許を取得した人たちでしょう。

新しくバイク乗りになった人は、中高年の登山ブームと同じような理由ではないでしょうか。現在の登山ブームは、もちろん若い人たちもいると思いますが、会社を定年退職するなどでライフスタイルが変わった人に支えられている面が大きいのです。

バイクの場合も似たような理由といっていいでしょうね。

車に対する幻想の崩壊

現在は車に対して抱いていた幻想が崩壊しつつある時代とされています。言うなれば価値観の転換期を迎えているといっていいでしょう。

言いにくいことを言ってしまえば、車は面白くなくなってきたということです。電気自動車になってしまうと、これまで車を買うとカスタム対象となっていたマフラー交換は必要ありません。

擬似的な音を出すマフラーが出てきそうですが、それはまた本末転倒といえるでしょう。衝突防止システムは車の安全性を飛躍的に向上させましたが、同時に進行している自動運転システムが車を駆る面白さをさらに減少させてしまいそうです。

実際に今度発売されるスカイラインの新型は、高速道路などでの自動運転を実現しています。

また、高齢者が起こす事故が増えている昨今

アクセルとブレーキの踏み間違いを防止するシステムもこれからできあがるでしょう。車はますます窮屈な乗り物になりつつあり、目的地まで安全に運んでくれる乗り物となっていくのです。


いっぽうで、バイクはいつまでたっても原始的な乗り物です。そして、そこに魅力を感じている人が多く、窮屈な世の中から脱出死体意味でも、中高年世代のバイク熱が盛り上がっているのも頷けます。

自立するバイクがホンダで発表されましたが、なんとなく胡散臭くバイクの楽しみがなくなっていきそうですよね。

これからどうなる?

車が高価格化して、若者が簡単に手を出しにくくなっている昨今では、車はなんとか買ってもバイクにまで手が出せないということが多いのも事実です。

エコ化が進んでいる部分でバイク回帰が進んでいるとしたら、バイクの燃費は原付以外はそれほどよくないという現実もあります。

いずれにしても、中高年を中心とした、現在の静かなバイクブームの行く末が興味深いところです。予想としては、窮屈すぎる車から、実際に車離れが進行していて、必要なときに利用できる、車を多くの人でシェアする形が浸透しそうです。

そうなると、いよいよバイクの復権かと思えるときがきそうですが、どうなることやら。

ネットの反応

「リターンライダーだけど、車しか運転していない人はバイクのスピード感がわかってない人が多い…怖くて怖くて

「若いときは無茶してたけど、この年齢くらいが落ち着いてバイクに乗れる」

「大人の走りはリターンライダーの楽しみだね」

リターンライダーおおいにがんばってほしいですね。

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