
ロタウイルス感染症は、乳幼児がかかる代表的な感染性胃腸炎です。
冬期にかかる下痢症として、多くは1月から4月にかけて発症します。
ほとんどの子どもが感染し、保育園や幼稚園、学校などで集団感染することが多いのですが、その多くは感染経路が明らかになっていません。
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ロタウイルスの予防接種
予防接種のワクチンがあるのですが、感染してからの有効的な処方はなく対症療法での治療が一般的です。
こどもが必ず感染するというロタウイルスは、言わば国民病と言ってもいいくらいの存在感となっています。
ここでは、ロタウイルスの潜伏期間や感染経路、さらには消毒対策などについて紹介していきます。
ロタウイルスの感染経路や原因は?
突然の嘔吐と下痢を繰り返す子ども達を見て多くの大人はとまどい、慌てふためいてしまいます。
長男、脱水からのケトン体血症からの〜治りかけたところに旦那が持ってきたロタウイルスにかかる😨
1週間食事も水分摂取もままならず、点滴する。からの〜次男6ヶ月ロタうつる😨次男人生2度目のロタは1日下痢したのみ。さすがだ…2人目は強いよ… pic.twitter.com/AXALwbxZzJ
— unacoowa (@unacoowa) July 16, 2017
子どもたちの体の中で何が起こっているのでしょうか。
ロタウイルスは、レオウイルス科の一種のウイルスで、1973年に発見されました。
激しい嘔吐と下痢を発症し、処置としては対症療法しかなく、脱水症状に特に気をつけなければ、死に至ることもある感染症なのです。
子どものほとんどが感染するロタウイルスの感染経路は、手や物との接触などを通じて便から感染することが一般的で、空気感染も少なからずあります。
感染者の便の1グラムあたりに、最大で10兆個以上のウイルスの粒子が含まれていて、100個以下のウイルス粒子で感染が成立します。
ロタウイルスは一度かかれば抗体ができて、二度とかからないとされています。
しかし、大人もかかることから、ほとんどの子どもがかかるとされていながら、やはり全員がロタウイルスにかかるわけでは
ないということです。
そして、ロタウイルスの原因となるのが、食べ物です。
ほとんどが経口から感染するので、牡蠣やあさり、しじみなどの二枚貝は特にロタウイルスの原因となっているのです。
ロタウイルスの潜伏期間は?
感染性疾患には潜伏期間というのがあります。
これは、感染して症状が出るまでの期間ということになります。
ロタウイルスの場合は、1日から2日が潜伏期間とされています。
ロタウイルスに感染すると、遅くとも72時間以内には発症します。
発症時の症状は個人差があります。
激しい嘔吐、あるいは下痢を発症する人もいれば、発熱症状が先に現れる人もいます。
似たような感染症で、他にノロウイルスがあるのですが、ロタウイルスのほうが症状は強力です。
特に下痢がひどく、便が白くなるのがロタウイルスの特徴なのです。
ロタウイルスの消毒は何が効果的?
ロタウイルスはウイルスによる感染症ですから、消毒などの除菌作業が必要になります。
感染を拡大させないためにも消毒方法が重要になってきます。
一般的に考えられるのが、アルコール除菌です。
しかし、このアルコールについては効果は懐疑的です。
ですので、アルコール除菌で大丈夫というわけではありません。
アルコール除菌よりも効果的なのは次亜塩素酸ナトリウム液です。
聞き覚えがない名前ですが、これが、ロタウイルスの消毒に大きな効果を発揮してくれるのです。
次亜塩素酸ナトリウム液は、薬局やドラッグストアに売っています。
それでも、買いに行くのが面倒という人には家庭用の漂白剤などでも代用できます。
漂白剤なら何でもいいというわけではなく、洗濯用よりも、キッチン用の漂白剤を使うようにします。
家庭用の漂白剤の場合は水で200倍程度に薄めて床や壁、手すりなど、さらには子どもの遊び道具などは重点的に消毒するようにします。
このときゴム手袋、さらには部屋の換気が必要です。
ロタウイルスに感染したときの食事は?
ロタウイルスに感染し、発症すると激しい嘔吐下痢に悩まされます。
食事も喉を通らない状況になると思いますが、ここで気をつけなければならないのは、脱水症状です。
何を食べても吐いてしまうという状況でも水分補給は欠かさないほうがいいです。
塩分が不足しますので、スポーツ系飲料がオススメです。
【医師が監修】ロタウイルスに赤ちゃんが感染したら食事はどうする?【Doctors Me】https://t.co/E0rfMgvTNd @DoctorsMeさんから pic.twitter.com/wgc0J8RcxH
— どくみー@Doctors Me (@DoctorsMe) November 26, 2016
また、嘔吐がなくなれば食事はできます。
胃に優しい食事を心がけるようにしましょう。
他にも、ロタウイルスに感染したときにとりたい食事を以下に紹介します。
おかゆ
基本的におかゆは外せません。
余計な刺激物を入れず、とにかく体力の回復に努めるには消化に良いおかゆが一番です。
ただし、おかゆは下痢が小康状態になったか、収まったくらいのほうがより効果的です。
果汁
下痢がひどいときなどは、すり下ろした果物、リンゴの果汁のみでも良いです。
体内にすぐに染みいるので、嘔吐があるときでも効果があります。
脱水症状にも効果があります。
うどん
下痢が落ち着くと、普通のご飯を食べてもらいたいところですが、やはり胃に優しいものがいいので、うどんがオススメです。
スープは薄味加減にします。
プリンや粉ミルクがNGなわけ
赤ちゃんの場合は栄養をとってもらいために、かつ水分補給ができると考えてミルクならいいだろうと思いがちです。
ミルクは消化が悪いので、嘔吐や特に下痢がひどい初期状態のときの粉ミルクは控えたほうがいいです。
また、プリンなどの乳製品は冷たいこと、そして何よりも胃腸に負担がかかるので避けたほうがいいです。
ネットの声
「予防接種3回目にしてロタウイルスのしっかり飲めて良かった!
1回目→味わいながら、ちょびちょび
2回目→うべーっと唾液と一緒に出す
3回目→ん?美味しいかも!とゴクリ」「初めての予防接種よく頑張った!
来週も予防接種!
ロタウイルス…早く無償になってほしかった。
令和2年からって遅いよ!!!」「明日は予防接種の予約しに小児科へ行く!!初診は直接予約しにいかないといけないから、娘は夫に見ててもらう。久しぶりに一人で外出!!ロタウイルス高くて迷ったけど、保育園行くから打たなきゃ…上の子の時はロタなんてなかったし、感染したこともないけど」
ロタウイルスは2020年から定期接種化されます。詳しくはこちらのサイトをごらんください。