
「老後はどうにかなる」で暮らしていけるのか…。
老後に対する考え方の違いをご紹介します。
老後に対する考え方の違い
私の周囲では投資や将来の老後資金の準備について、実行中もしくは関心を持っている人が大多数です。
これらについて無関心で「老後はなるようになるだろう」と考えている人も少なくないようです。
ちなみにそういう人は投資にも関心がなく、預貯金に励んでいる様子もありません。
「(自分は)真面目に働き、決して赤字体質ではなく、月々収入以内の支出に抑え、日々きちんと生活している。このように暮らしていれば、どうにかなると思っている」
リスクの捉え方は人それぞれです。
老後資金不足についての報道を聞いて、不安に感じる人が多いものと思われます。
しかし、それを気にしない人も一定数いるようです。
年金で十分な生活ができる?
「真面目に生きていれば、どうにかなる・・・」。本当はそのような考え方でも豊かに暮らしていける世の中であってほしいもの。
しかしながら、老後受け取る老齢年金のうち、2階部分に当たる厚生年金をもらえるサラリーマン等以外、
自営業の人などは国民年金(老齢基礎年金)のみとなります。
また、その金額は、2020年度の満額で月額65,141円です。(金額は物価や賃金の変動などを考慮され、毎年改定されます)
住む場所、生活スタイルによってはこの年金額で暮らしていけるかもしれませんが、
都市部で生活するには十分とは言えないでしょう。
ずっと働き続けようとしても、万が一病気やケガで働けなくなってしまうと破綻しかねません。
自営業者の「どうにかなる」とは楽観的過ぎるでしょう。
2019年に一時話題となった「老後2000万円問題」も、平均値からの試算に過ぎません。
生活スタイルやプラン、住む場所などの条件により必要な金額は大きく異なってくるとのことです。
しかし、「現役時代に全く準備しないで問題のない人は多くはない」という認識は、少なくとも持つべきです。
収入の多い人が陥りがちなリスク
「収入が少ない、だから貯蓄ができない」と不安を感じている人も多いようですが、
収入が多い人も老後資金が逼迫するリスクに悩まされるケースが稀ではありません。
収入が多い人は贅沢している認識がないまま、それ相応に支出の多い生活を送ってしまっている場合があるのです。
その支出が多い生活がベースとなってしまっているため、
気が付くと貯蓄が少ない状況に陥り、それでも危機感がなく支出のコントロールもしにくいというケースが多いようです。
将来困らないために
コロナ禍では、「これまで描いてきたライフプランが根底から崩れてしまった」という人もいるかもしれません。
「今が大変な状況なのに、先のことまで分かるわけがない…」という気持ちもわかります。
それでも老後は「どうにかなる」と捉えるのではなく、自分で「どうにかする」ために現在も将来も、
自分自身でお金をコントロールできるようにすることが大切だと考えます。
そのためにも今のうちから、お金と向き合う、準備をする、お金を働かせる方法を知っておくことが必要ではないでしょうか。