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「ホットバタードラム」をご存知でしょうか。

バンドに欠かせないあの打楽器……ではなく、ラム酒の飲み方の一種なのです。

北米生まれのナイトキャップ(寝酒)で、晩冬の夜にもうってつけ。

日本では馴染みが浅いお酒ですが、アルコール党にはこれを知らないのは損という代物なのです。

ということで、西麻布のラム専門バー「Tafia(タフィア)」を訪問。

日本ラム協会の理事、多東千惠さんにホットバタードラムの魅力とレシピをうかがいました。

この美味さは、寝酒の1杯じゃ収まらないですよ。

北米生まれのHOTする寝酒「ホットバタードラム」

西麻布のラム専門バー「タフィア」では、200種類以上ものラムを取り揃える名店。

ラムと砂糖、スパイス、バターで作る温かいカクテル「ホットバタードラム」。

「イギリスでは寝酒や風邪のひき始めで飲まれる有名なカクテルで、街のバーはもちろん、空港のラウンジなんかでも気軽に楽しめますよ」(多東さん)。

カリブの香りがたっぷりな店内。

キューバの英雄、チェ・ゲバラの姿も。

ラムと言えばラムコーク、そしてカリブの国を思い浮かべる人も多いでしょう。

それもそのはず、もともとラムは、コロンブスがアメリカ大陸を発見後、欧州人が持ち込んだサトウキビを使い、カリブ海周辺で生産されるようになったお酒なのです。

多東さんによると、カリブの海賊やイギリス海軍などの船乗りが、壊血病の薬として船上で飲んでいた歴史もあるようです(あとでわかったことですが、ラムで漬けたライムのビタミンCが病に効果的だったとか)。

カリブ周辺国は基本的に暖かく、ラムはストレートやラムコークで飲まれることが多いお酒です。

そんなこともあり、実は「ホットバタードラム」を生み出したのは寒さの厳しい北米。

それがイギリスに逆輸入されて広まったのだということです。

至福の一杯を約束する、ラムとバターのいい関係

200種類ものラムを扱う西麻布のバー「タフィア」。壁一面に見たことのないラムがズラリ。

日本ではほぼ浸透していない「ホットバタードラム」。

一体どんな味がするのでしょうか。

「ラムは、クッキーやケーキなどの焼き菓子で、香りづけとしてよく使用されています。ラムとバターとの相性が非常に良く、このカクテルでは奥深い味わいを濃厚に感じられます」(多東さん)。

ホットバタードラム(1100円)。

グラスを顔に近づけると焼き立てのパウンドケーキのような香りが……これは美味そう。

ひと口飲むと、ラムの芳醇で柔らかな甘みとバターのマイルドなコク深さが絶妙にマッチ。

砂糖の甘さはほとんど感じず、スパイスの刺激が程良いアクセントとして利いている。意外にもスッキリしていて飲みやすいのも驚きです。

「冬の寒い時季にはよく注文が入ります。ビターで甘い香りのする葉巻とも相性がいいので、ホットバタードラムとをセットで楽しまれているお客さんも多いんですよ。飲んだあとは温泉に入ったあとのように体がポカポカするんです」(多東さん)。

多東さんが「ホットバタードラム」に使うのは、ジャマイカのダークラム「マイヤーズ」。

浮かび上がったバターが膜の役割を果たし、最後まで熱々なまま飲めるのもうれしいところです。

香りこそ洋菓子に近いものがありますが、味はピリッと大人味。

ビール党やハイボール派の大人も、これならハマるに違いありません。

ラムの種類は何がいい? ホットバタードラムの作り方

ということで、レシピを聞いてみました。ラムとバターと、えーっと……あとは何が必要なんだっけ?

「まず、ラムは全世界に約4万銘柄あると言われています。簡単にジャンル分けしても、ホワイトラム、ゴールドラム、ダークラム、スパイスドラム(ラムリキュール)とさまざまですからね」。

せっかくなら美味しいホットバタードラムが作りたい。

日本ラム協会の理事は、「ジャマイカのダークラムがいいですよ」とオススメしてくれます。

「ジャマイカのラムは発酵させる時間が長く、複雑なアロマと酸味が生成されます。ボディが厚いので、スパイスをいろいろ混ぜても、最後までラムの味・香りがしっかり楽しめますから。マイヤーズなら、コンビニでも買えたりしますよ」(多東さん)。

それは耳寄り情報。それでは最後に、多東さん直伝、「ホットバタードラム」の作り方をご紹介。

日本ラム協会の理事に聞く、「ホットバタードラム」の作り方

ホットバタードラムに必要な材料はたったこれだけ。四角の黒い皿が砂糖、バター。丸い白の皿がシナモン(左)、ナツメグ(右)。
寝酒ならぜひ自宅で味わいたいところですね。

●材料(1人分)
[A]ラム 30ml

[B]水 200ml
砂糖 小さじ1杯
シナモン 小さじ1杯
ナツメグ 小さじ1杯
無塩バター 10グラム(ひとかけ)

●作り方
①耐熱グラスに[A]のラムを入れる。
②[B]をすべて合わせて火にかける。
③沸騰したら[A]のグラスに注げば完成。スパイスは少し苦味のあるクローブや、オールスパイスを使っている店もあるが、まずはクセが少なくスッキリ飲めるシナモンとナツメグがオススメ。

冬の厳しい寒さが残る1日においしい飲み物です。

飲み終えるころには少し汗ばみ、手先足先までポッカポカ。「このままベッドに潜り込めばすぐに夢の中だろうな」なんて思うこと間違いなし。

冬の終わりを少し寂しく感じる…ホットバタードラムは、そんな風情豊かなHOTする酒だった。お試しあれ。

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ネットの声

「昨日の夜とても寒くてやってみたらすごく美味しい上にぽっかぽかにあったまった。ホットミルクって苦手なんだけどバターを入れるからほんのり塩味もあってお気に入りになりました。もっと早く試せば良かったなぁ」

「ホットバタード ラム カウ作ってみた。ラム酒の香りとバターのまろやかさがたまらない…めっちゃ美味しい」

「ちょっと疑いながら飲んだけど、結構美味しかった
ラムは酔うので電子レンジでアルコール飛ばしたけど、風味消えるから弱い人でもほんのちょっぴり垂らすくらいで、そのまま入れた方が良いかも」

温かい洋酒というのも珍しいのでこれは受けそうですよ。

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