『桜を見る会』は昭和27年からはじまっています。

ときの内閣総理大臣が各省庁からの意見等を踏まえ、各界において功績・功労のあった人々を広く招待するものです。

どんな人が呼ばれるの?

毎年春に各界で活躍する人たちを慰労し、親睦を深める目的で開かれているのが「桜を見る会」です。

公費でまかなわれる首相主催の毎年恒例の行事となっています。

それを、野党側は招待者の数や選定基準が不透明だとして批判を強めているのです。

そもそも「桜を見る会」とはどういう会で、どんな人が呼ばれているのでしょうか。

「桜を見る会」が始まったのは昭和27年(1952年)。

戦前に開かれていた「観桜会」などを参考に、当時の吉田茂首相がスタートさせました。

会場は東京・新宿御苑で、招待範囲は皇族や各国大使、衆参両院議長、閣僚、国会議員、都道府県知事の一部、各界の代表者などでした。

内閣府によると、招待範囲の中から各省庁から推薦を受け、内閣府、内閣官房が招待客を取りまとめるということです。

今年4月も新宿御苑で開催され、芸能界からは歌手の五木ひろしさんやアイドルグループ「ももいろクローバーZ」が呼ばれました。

他にも、東京海洋大学名誉博士のさかなクン、タレントのデヴィ夫人、お笑い芸人の「バイきんぐ」や「トレンディエンジェル」の姿もあったのです。

報道によると、今年は約1万8200人が参加。

かかった費用は5520万円だったそうです。

何が問題なの?

「桜を見る会」のあり方に注目が集まったのは、11月8日の参議院予算委員会で野党議員が参加者数や選定について取り上げたからです。

共産党の田村智子氏は、26分の持ち時間全てをこの問題に充てて追及しました。

萩生田光一文部科学相、稲田朋美・自民党幹事長代行、世耕弘成・自民党参院幹事長らのブログなどを引用しながら、自民党議員の後援会関係者が「桜を見る会」に多数来ていたと指摘したのです。

田村氏はまた、しんぶん赤旗の報道として、安倍晋三首相の地元後援会の関係者も多数出席していると追及しました。

その中で、「桜を見る会」の前日には都内ホテルで毎年、首相が「前夜祭」を開催していることも指摘しています。

これに対し、安倍首相は

「たとえば地元自治会やPTAなどで役員をされている方々もいるので、後援会に入っている方々と(招待客とが)重複することも当然ある」

と述べたのです。

しかし田村氏は

「桜を見る会は参加費無料。会場内でも樽酒その他のアルコール、オードブルやおかし、お土産を振る舞う。これを政治家が自分のお金でやったら、明らかに公職選挙法違反。そういうことを、あなたは公的行事で税金を利用して行っている」

と首相の姿勢を強く批判したのです。

田村氏の質疑について、立憲民主党の枝野幸男代表はツイッターで

「党派を超えて、数年に一度の素晴らしい質疑だ」

と反応。

こういった追求は共産党しかできないかも…

来年の中止を発表…野党は国会の争点に

野党側はこの問題を後半国会で争点化する構えです。

11月12日には立憲、国民民主などの野党統一会派と共産で「桜を見る会」の追及チームの初会合を開催。

11月12日の衆院本会議で質疑に立った立憲の落合貴之氏は

「先週の国会で、総理大臣が公的行事を私物化しているのではないかという問題が出てきた。疑惑を払拭するために、総理はしっかり説明をするべきだ」

と述べたのです。

事態の沈静化を計るために、菅長官が来年の「桜を見る会」の中止を発表しました。

「『桜を見る会』について政府として、招待基準の明確化や招待プロセスの透明化を検討したい。予算や招待人数を含めて、全般的な見直しを幅広く行うこととし、ついては来年度の『桜を見る会』を中止することとしました」

としたのです。


不透明さを認め、潔く謝罪し来年の開催を見送ることで事態の沈静化を計ったのですが、野党の追及は止まりそうにありません。

他に追求の手段がないといえばなかった時期に、格好の燃料投下を行った形になったのですが、野党側からすれば共産党議員のファインプレーに拍手喝采といったところでしょうか。

実は身内の自民党内からも不満が鬱積していたということです。

首相支援者を特別扱いしたことは事実であり、自民党内でも不公平感から批判の声が上がっていたのです。

政治経済とは関係の無いところでまたまた不毛の争いとなりそうですが、野党としてはここががんばりどころであり、安倍首相も踏ん張りどころというところですね。

ネットの声

「中止にするとか、一番下手な逃げ方。「票を得る会」ですと認めてる様なもの。せめて、増えすぎた人数と予算を減らし、選考基準を明確にして、功労者である招待者は公表することを了承する人のみに絞って令和最初の桜を見る会を開催するに当たって問題点是正して行きますとか、もっと上手いやり様あったと思う。これじゃあまるでNGT騒動の対処みたいじゃん」

「後ろめたいからですよ。だからやめることにしたんですよ。税金をそんなことに使うより、被災地復興に当ててほしいと有権者は切に願っているよ。」

「そんな簡単に止めれる会に、これまでどれだけの税金が使われてきたんだろう?これまでにこの会で使った税金をすべて計上して公表して欲しい。」

確かにうしろめたいから中止にした…こう思われるし、そこが野党の追求の焦点になりそうですね。

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