
沙倉ゆうの「オファー来てないです」
社会現象的ブーム「侍タイムスリッパー」ヒットも意外な現状
昨年の日本映画界を席巻した「侍タイムスリッパー」で助監督を演じ、実際に助監督も務めた沙倉ゆうの(45)。
安田淳一監督(58)と作り上げた14年「拳銃と目玉焼」、17年の主演作「ごはん」の配信がこのほどスタートした。
沙倉が日刊スポーツの取材に応じ、社会現象的なムーブメントの余韻も覚めない中、「オファーは来ていないです」と意外な現状を吐露した。
目次
使うのが難しい…
「侍-」は、昨年8月17日に東京・池袋シネマ・ロサ1館で公開し1カ月後に全国100館に拡大。
同年末の日刊スポーツ映画大賞の3冠獲得を皮切りに国内の各映画賞を制し、3月の日本アカデミー賞で作品賞と編集賞で最優秀賞を獲得。興収10億円を突破した。
その中、45歳には見えないキュートで若々しい沙倉も話題となった。
より俳優業に注力したいと熱望も、日本アカデミー賞授賞式から2カ月がたった今も具体的な話はない。
「実年齢の役ができたらいいんですが…なかなかないんですよ」と漏らす。
身長152センチで、声もかわいらしく「小さい子のお母さん役はさせてもらうんですけど、少し大きくなると子役に背を抜かれる」といい「私、使うの難しくないですか? 悩みです」と率直に語った。
エキストラをいとわない
それでも前を向くのは「ごはん」共演時から気にかけてもらい、殺陣の指導も受け、その縁から同じ東映京都撮影所に所属した“5万回斬られた男”福本清三さん(21年に死去)が胸の奥にいるからだ。
福本さんは03年の米映画「ラストサムライ」に出演後も、“仕出し”と呼ばれるエキストラの仕事をいとわなかった。
沙倉も「侍-」大ヒット中の昨秋に“仕出し”の話を受け、先輩から「やるの?」と驚かれつつ、「福本さんと一緒やな」と言われたという。
「どう頑張っても(その役に)見えない役を無理してやりたいと思わない。日常を丁寧に描く藤沢周平の時代劇をやりたい」。
ぶれずに巡り合いを待つ。
沙倉(さくら)ゆうの プロフィール
1979年(昭54)10月10日、兵庫県西宮市生まれ。
小学5年で俳優を志す。
京都の浴衣コンテストに応募し、主催の事務所に所属。
05年にイベント用オープニングムービー撮影で安田監督と出会い、同作を短編にした07年の同監督の初監督作「シークレットプラン」に主演。
14年に同監督が設立した「未来映画社」立ち上げに関わり、長編初監督作「拳銃と目玉焼」に出演。
「ごはん」公開時は配給も手がけ、「侍-」では助監督として刀、小道具を管理し、製作中に240万円を立て替えた。
侍タイのお兄ちゃんである
田村ツトムさん出演の朗読劇
「マザー」行ってきました??初めての朗読劇だったのですが
なに?この没入感?
語り・朗読・お芝居・音楽
全てが素晴らしかったです。帰ってきて
福本さんと峰さんを観るという贅沢な一日でした。田村さん ありがとうございました! pic.twitter.com/OdlctHa1eK
— 沙倉ゆうの (@sakurayuno39) May 10, 2025
ネットの声
「なんか、演技力が…みたいなコメントを散見しますが、そうですか?私はわざとらしくない自然な演技で好きでしたよ!確かに声に特徴があるので、役は選ぶかもですが、もっと売れて地上波や最近流行りのネトフリ俳優とか、活躍の場を拡げていただきたい。個人的には監督さんの今後が気になっています。」
「役者って年齢相応の見た目が求められますから、若見えはデメリットでしかないですよね。若い役なら実際に若い人を使うし。本人も自覚されている通り、使い道がないというのが残酷な現実ですね。」
「ごはんをみましたが演技になっていない。侍ーは山口さんとのシーンが印象的でしたがあれは山口さんが沙倉さんの演技を引き出したのだと思います。」