「ソーセージに切り込みを入れるのは間違い?」大手メーカーに教わる“最高に美味しい”ウインナーの調理法
「美味しそうなウインナー」と言われると頭に浮かぶのは、切り込みが入ってよく焼かれたものではないでしょうか?
あるいはタコさんの形状になったもの、ケチャップやマスタードなど調味料を絡めたものという方もいるかもしれません。
「実はそれ、ウインナーのおいしさを損ねています」と話すのは大手ウインナーメーカーの丸大食品担当者。
メーカーの考える「最高に美味しいウインナーの調理法」とはどのような方法なのでしょうか?
目次
ウインナー=切り込みを入れるもの」はどこから来たか?
切り込みを入れたウインナーウインナーを食べよう!と思った際に、何本か切り込みを入れてから焼く方は多いと思います。
しかし、切り込みを入れて焼くのは世界でも日本だけらしい。
諸説あるようですが、初めてウインナーに切り込みを入れたのは、料理研究家の尚道子さんだと言われています。
タコさんウインナーを考案した尚道子さんは、
「箸で取る時に滑りにくくするためにウインナーの切り込みを入れた」と話しているそうで、
美味しさのためではなかったとのこと。
しかしこれがいつしか「ウインナー=切り込みを入れるもの」というイメージにつながったようです。
切らない!切り込みを入れない!調味料をつけない!が最高に美味しくなるコツ
大手ウインナーメーカーの丸大食品担当者によると、ウインナーの美味しさを最大限引き出す調理法は
「①切らない、②切り込みを入れない、③調味料をつけない!」だそう。
切り込みを入れたウインナー
「ウインナーを半分に切ったり細かく切ったりしてしまうと、ウインナーの肝となる『パリッと食感』がなくなってしまいます。また、ウインナーに切り込みを入れて焼くと途中で中の脂が出てしまうためウインナーの旨みが逃げてしまいます。そもそもウインナーは既に調理済みのものを販売しているので、しっかり焼かなくても食べられますよ」(丸大食品担当者)
そして、ひと口目は調味料なし、がおすすめとのこと。
「ウインナーはそのままでもおいしく食べられるように味付けが工夫されています。ひとくち目は、何もつけずそのまま食べてみてほしいですね」(丸大食品担当者)
最大限に旨みを引き出す!「熟焼き」とは
さらに、ジューシーさとパリッとした歯ごたえが両立できる「熟焼き」という調理方法を教えてもらいました。
「熟焼き」とはウインナーをじっくり丁寧に焼くことで、丸大食品の企画・開発担当が試行錯誤してたどり着いた方法だそう。
今回は丸大食品の「燻製屋熟成あらびきポークウインナー」で挑戦。
「熟焼き」で焼いているところ①油はひかずに、フライパンにウインナーと大さじ1杯の水を入れ、フタをしてから火にかける。
「熟焼き」で焼いているところ②時々フライパンを揺らしながら、約2~3分間蒸し焼きにする。蒸し焼きにすることで、ウインナーの中心まで十分に温まります。(フタを洗うのが面倒な人は、アルミホイルで代用しても良い)
「熟焼き」で焼いているところ③フタを取り、残った水分がなくなるまでウインナーを転がしながら焼く。表面にツヤが出てきて、軽く焼き色がついたら完成。表面につやが出て、パリッと食感に焼き上がります。
「熟焼き」で焼いたウインナー試してみると、確かに切り込みを入れたものよりも入れないものの方がパリっと感がかなりアップ。芳醇な味わいも増してより美味しいです。
「確かにその焼き方なら美味しくなるんだろうけど……めんどくさい!」と言う方はいっそ焼かなくても良いです。
実はウインナー・ベーコーン・ハムは加熱加工済みのため、焼かずに食べることもできるとのこと。
なんとなく焼かないと食べてはいけない気がしていましたが……そのまま食べても問題ないのですね。
「熟焼き」で焼いたウインナーとはいえ、やはり美味しく食べるためには加熱すること、そして可能なら蒸し&焼きの「熟焼き」を試してみたい。
蒸すことで加熱を短くし、香りの成分が増えるという研究結果もあるとのこと。
せっかくウインナーを買ったならひと手間加えて最大限に美味しく食べることができる方法を試してみたいですね。
ネットの声
「今どきソーセージは記事で紹介されてるように蒸してから水分を飛ばすやり方で皮までパリッとなる。
しかし、昔ながらの赤ウインナーとかはそこまでパリッとはしないので、少量の油で表面だけ揚げる感じに焼くと美味しい。
粗挽きの胡椒を油でウインナーにまとわせると、スパイシーになってなお美味し。」「切り込みを入れないでそのままボイルして食べると、確かに旨みが逃げないけど、やはり油脂が多く、食べた時に中の油がプチっと飛ぶことがあったり、塩味がきつ過ぎる商品もあるため、最近は切り込みを入れて焼くようになった。
余分な油脂や塩気が流れる。
それで旨みが減るかといえば、そんなことは無く焼いても香ばしさが増し美味しい。」「人にはそれぞれお好みがあるでしょう。
私は茹で焼きが大好きです。
ほんの少しのお水を鍋やフライパンにいれて茹でる。
左右に転がしながら水を沸騰させて火を出来るだけ均等に通す。
そして水が完全に無くなっても、焦げ色が着くまでは転がし続けて頃合いを見計らって終了。
これだと簡単だしジューシーさを維持しつつ、焦げて香ばしい風味も同時に味わえます。
男性の方も簡単に出来ますからお試し下さいね。」