水面下100メートルまで潜れる2シーター潜水艦『NEMO』をチェック
音楽を流すためのスピーカーも設置されジョイスティックで操作して物をキャッチするための小さなアームも取り付け可能です。
目次
一般人が買える潜水艦
海で過ごすライフスタイルを好む人は誰もが夢見るでろう自己所有のヨットやボートですが、さすがに潜水艦までは思い付きません。
というかそんな簡単に買えるものではないと思っていたら、オランダの「U-Boat Worx(ユーボート・ワークス)」なる会社が、その夢を叶える小型の潜水艦 NEMOを開発したのです。
NEMOは最も洗練されたアンダーウォーター・テクノロジーの1つで、これまでに製造された潜水艦の中で最も軽量でコンパクトな一台となります。
画期的なデザインで、一人ひとりの用途に合わせたパーソナライズが可能。
1人乗りモデル、2人乗りモデルと2種リリースされていますが、ここででは2乗りモデルのNEMO 2をフューチャーします。
意外とコンパクト
小型潜水艦 NEMOは完全電動で、左右2つのジェットで垂直方向と水平方向に推進力を発揮。
最高3ノットの速度で最長8時間まで駆動します。
また、安全のために“パニックボタン”を備えており、これを押すと、後部の小さなタンクに酸素が充填され、潜水艇が自動的に水面に浮上するようになっています。
陸上、ボート乗り場、ヨットの上など、さまざまな場所に設置することができます。
重量は2,500kg、高さ1.55m、長さ2.80m、幅2.31mで、幅で例えるならジェットスキーが2つ並ぶサイズと、案外コンパクトなのです。
操縦技術を学ばなくてはいけない
NEMOの船内に入ると、コックピットはアクリル製の極厚(5cm)フロントガラスで保護されており、目の前のダッシュボードにコンパスや必要な情報が表示されます。
そして、音楽を流すためのスピーカーも設置され、ジョイスティックで操作して物をキャッチするための小さなアームや、水中を航行するためのソナーを前面に搭載した仕様にグレードアップすることも可能。
この2シーターNEMO 2の価格は590,000ユーロ(約8,400万円)となっており、さらに小型の1人乗りNEMO 1は545,000ユーロ(約7,800万円)からとなります。
ここまで聞くと夢のようなマシンですが、問題はどうやって操縦技術を習得するのか、ということでしょう。
「U-Boat Worx」では潜水艦を運転技術を取得するためのトレーニングを行なっており、その施設がカリブに浮かぶオランダ領のキュラソー島にあり、そこでサブマリン・パイロットになるためのトレーニングが行われるとのこと。
詳細が知りたい人は、施設の公式ウェブサイトで確認してみるといいでしょう。