ウルトラセブン…最強の敵…キングジョーには勝てる気がしなかった…

『ウルトラセブン』ワイアール星人・メトロン星人・キングジョー 新たな宇宙人像の創造

ウルトラマンシリーズに登場する怪獣・宇宙人の誕生物語やストーリー中での活躍を追跡して、解読するムック『ウルトラ怪獣・宇宙人150 研究序説』から、作品に登場する怪獣や宇宙人がなぜこれほど魅力的なのかをお伝えしましょう。

ここでは侵略SFへと舵を切った『ウルトラセブン』(1967年)から、生物X ワイアール星人、幻覚宇宙人メトロン星人、宇宙ロボット キングジョーを紹介しましょう。

宇宙版吸血鬼? 人類を同族化するという侵略計画

生物X ワイアール星人は『ウルトラセブン』第2話「緑の恐怖」に登場する宇宙人です。

電子頭脳からの情報で地球防衛軍の隊員に擬態して地球に潜入、さらに人々に緑色の液体を浴びせて人間生物Xに変えていくことで、全地球人の植物怪人化を狙いました。

その名前は「葉緑素(YOURYOKUSO)」の2文字を拾ったもので、ツタが絡まったようなスーツには向こう側の景色が透けている感じがでるように、鏡が仕込まれています。

ウルトラセブンが初めて巨大な姿で格闘戦を行った相手でもあります。

「ちゃぶ台」シーン以外にも、夕陽のなかでの対決もスタイリッシュでかっこいい!

幻覚宇宙人メトロン星人は『ウルトラセブン』第8話「狙われた街」に登場する宇宙人です。

タバコに仕込んだ赤い結晶体によって人間の理性を奪い、社会の信頼関係を崩そうとした狡猾な宇宙人で、モロボシ・ダンとちゃぶ台をはさんで語り合うシーンは、あまりにも有名です。

実相寺昭雄監督がラストに「人類は今、宇宙人に狙われるほど、お互いを信用していませんから」という強烈なナレーションを加えたことによって、エピソード自体が寓話として高い完成度を持つ物語となりました(脚本は金城哲夫)。

元祖特撮合体ロボット! セブンにも倒せなかった超強敵

宇宙ロボット キングジョーは『ウルトラセブン』第14・15話「ウルトラ警備隊西へ 前編・後編」に登場するロボットです。

番組スポンサー・武田薬品の本社招聘による関西ロケ編は、ウルトラマンシリーズ初、しかも特撮映画でも類を見ない初の合体巨大ロボットの登場となりました。

金城哲夫による初期案は、無数のパーツが飛んできて巨大ロボを形作るというものでしたが、特撮技術的に難しかったため、4つの飛行物体が合体分離をするということに落ち着きました。

しかし肩部や腰部など、人間的なプロポーションを可能な限り隠したデザインは素晴らしく、そのロボット的な動きとともに記憶に残るものとなっています。

『ウルトラ怪獣・宇宙人150 研究序説』でウルトラマンシリーズを再チェック!

『講談社MOOK ウルトラ怪獣・宇宙人150 研究序説』では、『ウルトラQ』から『ウルトラマンデッカー』までのウルトラマンシリーズの怪獣・宇宙人を深掘りすることで、ウルトラマンシリーズの歴史を追った一冊です。

ウルトラマンシリーズを観るときのお供として、ウルトラヒストリーを振りかえるテキストとして、ぜひチェックしてみてください。

ネットの声

「ウルトラマンを見て育った世代です。正確にはリアルタイムではウルトラセブンあたりからです。この手の写真メインの本は高額なこともあって手を出しづらいのですが、今回は思い切って購入しました。結果、大正解でした。講談社のウルトラマンものははずれがないですね。当時の光景が蘇ります。」

「永遠に続くウルトラシリーズ。見続けでおりますが、やはり初期のシリーズ最高です。何度見ても面白い。」

「キングジョーには勝てる気がしなかった…メトロン星人のちゃぶ台シーンが忘れられない…どれも良い思い出です。」

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