高速道路の「深夜割引」が20年を経ていよいよ変更へ!

高速道路の「深夜割引」が変わる!ポイントとなる午後10時~午前5時“対象時間帯”に注意

変更は7月から

NEXCO3社(西日本・東日本・中日本)発表

ネクスコ西日本(西日本高速道路会社)などは、2025年3月を予定していた高速道路の深夜割引の見直しを同年7月ごろに延期すると発表しました。

システム整備に時間が必要となったことが理由です。

対象時間帯の利用料金が3割引きとなるこの仕組み、今後どのように変わるのでしょうか?

【深夜割引とは】

2024年12月25日に発表したのは、ネクスコ西日本とネクスコ東日本、ネクスコ中日本の高速道路会社3社です。

ネクスコ西日本によりますと、深夜割引の仕組みは2004年11月に全国で始まりました。

現在は、ETC(自動料金収受システム)を搭載した車が午前0時~午前4時の間に少しでも高速道路を走っていれば、走行分すべてが3割引きになります。

ところが、この割引の適用を受けるため、インターチェンジの出口の手前では午前0時になるのを待つトラックが滞留するなどの問題が起きていました。

この問題はトラックドライバーの拘束時間の悪化にもつながっていることから、高速道路会社3社は、2023年に深夜割引の見直しを発表していました。

【新たな深夜割引】ポイントは

新たに導入する深夜割引は、午後10時~午前5時の間に走った分に限り割引を適用することが中心です。

【見直しのポイント】
(1)割引対象時間帯の走行分のみ3割引き ※午後10時台に出た場合は2割引き
(2)割引対象時間帯を午後10時~午前5時に拡大
(3)走行距離が400kmを超える場合、割引率を段階的に引き上げ

例えば午後9時~翌午前6時まで高速道路を走行した場合、現在と見直し後では割引きとなる範囲が次のように変わります。

現在:午後9時~翌午前6時までの走行分全て割引き

見直し後:午後10時~午前5時までの走行分のみ割引き

一方で、対象時間内に少しでも距離を稼ごうとして休憩を取らなかったり、

法定速度を超えて走ったりする無謀な運転を防止するため、

走行距離と比べて短い時間で走った場合は、割引の適用を制限する仕組みを新たに導入します。

2025年7月より本格運用

高速道路会社3社は、こうした仕組みを「料金所通過時の割引き」から、「後日還元型の割引き」として2025年3月ごろに開始する予定でしたが、システム整備に時間が必要になったことから、本格運用の開始を7月ごろに延期すると発表しました。

深夜割引の見直し後の料金の概算額などは、ネクスコ西日本の「深夜割引変更後の料金シミュレーション」で調べることができます。

ネクスコ西日本はRKKの取材に対し、「ドライバーの労働環境改善などが目的のため、深夜割引の見直しを始めたい。運用開始の遅れについては、大変ご迷惑をおかけして申し訳ないが、理解してほしい」と話しています。

ネットの声

「連続運行何時間って決まってるし、430もあるんだから運送業界の停滞と賃金安が悪化しそうですね。ここまで条件つくってことは例えば今まで翌着で届く荷物が1日延びるとか。となれば高速使う必要がなくなってくる場合もありそうで一般道のトラックも増えるのかな?」

「改悪だよね。
つか普通に土日祝は4割引にしてもらいたい。
100年後まで金を取ると宣言しているし、受益者負担とかあるだろうがそもそも自動車関連の税金を道路関連のみ使えば良いだけ。」

「深夜労働を推奨しているのですね。こんなことして深夜帯に集中させる意味を知りたい。一方で22時から5時以外は極力利用したくなくないドライバーのせいで下道はどこも無駄に渋滞するのでしょうかね。」

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