100連敗しても昇格!?角界最弱力士の勝南桜

勝南桜が100連敗 それでも「昇格」の事情とは

大相撲の序ノ口力士が、角界初の100連敗を喫しました。

2年半以上、白星から遠ざかり、角界の連敗記録を更新しています。

それでも、番付が下がらず、上がった時期もあるから不思議です。

番付事情を探ると、新型コロナウイルスによる影響も見えてくるのです。

入門からずっと序の口

名古屋場所7日目の10日、式秀部屋の勝南桜(しょうなんざくら)聡太(22)は、体重170キロ余の京の里(24)に敗れました。

2019年初場所から続く連敗がついに大台に乗ったのです。

勝南桜が現れるまで、角界の連敗記録は森川(現・森麗(もりうらら))が03~04年にかけて喫した「32」でした。

幕内では、1949~50年にかけて五ツ海が21連敗したのが最長記録。

勝南桜は入門からずっと、番付で一番下の序ノ口を抜け出せていません。

身長約180センチ、体重約86キロ。中学時代は陸上800メートル走に取り組み、17歳だった2015年秋場所でデビューしました。

通算3勝234敗1休。

16年夏場所から18年名古屋場所途中には「89」連敗を記録したこともあります。

番付が上昇

角界では以前、出世が見込めない力士を「整理」するルールがありました。

日本相撲協会の資料によると、1950~60年代、初土俵から一定期間内に幕下に昇進できない力士には補助費の支給を停止し、事実上の「リストラ」を行ったのです。

年間の新弟子数が100人台後半から250人を記録していた時期。

ちょうど良い取組数を維持し、人件費を抑えるには人員整理が必要だったのです。

しかし2000年代になると新弟子数は2桁台を推移し、最近は約70人。

どの部屋も力士確保に苦しみ、引退を強制されることは原則ありません。

息の長い力士は増え、最年長は序二段にいる51歳。

40歳代の力士は15人(今年夏場所時点)いて、全員が幕下以下です。

その中で、勝南桜は100連敗中であっても、番付が上がるという不思議な現象を経験しているのです。

東35枚目だった昨年7月場所から5場所連続で上がり、今年夏場所には自己最高位となる東9枚目になりました。

なぜ、こんな現象が起こるのか

入門したての力士は番付表にしこ名が載る前に、互いに「前相撲」を取ります。

1勝でもすれば、翌場所の番付は、序ノ口の全敗力士の上になり、未勝利だと下になる傾向があるのです。

そのため、入門者数が多いほど前相撲の未勝利者は増え、序ノ口の全敗力士は番付が押し上げられることになります。

今年3月の春場所は新型コロナの予防対策で前相撲は行われませんでした。

このとき30人超いた新弟子全員が未勝利として扱われ、序ノ口で全敗の勝南桜が自己最高位に「昇格」したのです。

勝南桜の本名は、服部祥多(はっとりしょうた)。

元々は服部桜を名乗っていましたが、昨年末に改名。

勝利の「勝」と、地元である神奈川・湘南の「南」。下の名の聡太は棋士の藤井聡太九段にちなんだ名前。

趣味が将棋だからだそう。

改名の際、「勝ちにこだわりたい」と話していました。

勝南桜は、負けても、負けても、土俵には上がっています。

序ノ口で全休すると番付からしこ名が消える「番付外」になり、新弟子と同格に扱われるから。

勝南桜は入門直後以外、番付外を経験したことがありません。

ネットの声

「勝南桜より弱い力士というのは角界に存在しないのでしょうか。存在するならとっくに連敗が止まっていますよね。不戦勝でしか勝つことはなさそうです。完全に興味本位ですが、あと何連敗したら日本相撲協会が動くのか、それとも放置し続けるのかに注目です。」

「結局は相撲協会の執行部・理事会でも不祥事起こした力士以外は引退勧告や解雇ができない、基本的に現役力士の引退は部屋の師匠次第なのでこういう事が起こる。新弟子希望者が少ない今でも最低限入門2年以内に序二段に1度も上がれないような力士は引退みたいなルールを作るべきでしょう。序の口の土俵であっても入場料取って客入れて見せてる以上は『プロ』なんだから。」

「本人と親方の問題を通り越して相撲協会の問題ですよ。四股も踏めない、すり足できない、鉄砲出来ない人がなぜ土俵に上がるの?小学生でも10日あれば全部できる。お相撲のパロディとしてやってるとしか思えない。相撲協会は放置している。息子が通っていた相撲クラブは基本ができないといくら強くても試合に出さない。それが指導者の先生のやり方ですが、大相撲のほうが甘いのですね。」



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