
スマホ依存と「うつ」との関連性指摘、「肥満」に繋がる可能性も
2007年、米アップル社が『iPhone』を発売してから14年が経ったいま、何よりも触れる回数が多いかもしれない存在がスマホです。
しかし、そのスマホが心と体を蝕もうと牙をむき始めているのです。
スマホが人体へ影響
スウェーデン出身の精神科医・アンデシュ・ハンセン氏の著書『スマホ脳』(新潮新書)では、スマホをなどのデジタル端末がもたらす人体への影響について言及。
世界13か国で翻訳され、大ベストセラーになっています。
つねにスマホばかりを触ってしまう「スマホ依存」が、脳へ悪影響を与える可能性があるといわれているのですが、さらに近年、強く指摘されているのがスマホとうつの関連性です。
米ニューヨーク州のビンガムトン大学の研究者が大学生を対象とした研究によれば、日常生活においてスマホを「のめり込んで使用」あるいは「依存症」のレベルで使用している学生には、抑うつ傾向がみられたそう。
同様の研究結果はオーストラリアや中国でも確認されています。
うつ長男が明らかなゲーム+スマホ依存で昼夜逆転、起きてるときにスマホじゃないとこ見ているのを見たことがない
かなり深刻だと思う
強制的に使えなくするのは逆効果だと素人でもわかるしヤバいと一番思ってるのは本人なんだろう
読書と折り紙が好きな穏やかな子だったのに人殺しのゲームばかり
— まんねんぐんそう (@since_30Sep2019) February 17, 2021
ブルーライトと肥満の関連性も
また、うつ病とともに懸念される身体的不調は、デバイスが発するブルーライトと肥満の関連性。
ブルーライトの光には空腹ホルモンであるグレリンの量を増やす特殊な働きがあり、食欲を増進させて体に脂肪をためやすくする働きがあるのです。
これは、慶應義塾大学をはじめとして国内外の複数の研究チームが指摘しています。
認知症の専門医で「もの忘れ外来」を開設する奥村歩さんはスマホに伴う肥満は、「依存症の連鎖」も一因だと解説します。
「例えば、いきなり覚せい剤依存症を発症する人はあまりおらず、まずはアルコールに依存し、次に大麻、そして覚せい剤に手を出して依存する。同様にスマホに依存する人が徐々に甘いものへの欲求を抑えられなくなり、それがエスカレートして、肥満を併発するケースは散見されます」(奥村さん)
ネットの声
「観察研究では、スマホにのめり込むから抑うつ傾向になるのか、抑うつ傾向だからスマホにのめり込むのか、わからないので、スマホを使わせないようにしたら抑うつ傾向が治まるか調べるような実験研究が必要です。」
「たしかに目には悪いし、読書時間も減った。運動不足にもなるだろう。時間の使い方の面でも問題。これはテレビが普及したころにも言われていた話だが、社会性や人間関係、脳の疲労などほかの研究が進むことを祈る。
子どもとかの場合結構深刻だぞ。」「まだ研究が必要かと思いますが、子供のスマホの利用を考えるべき内容と思います。依存性があり、脳に影響があり、「うつ」などの精神疾患を誘発するとなれば、一定の規制が必要になると思います。「自己責任」と片付けず、たばこや酒と同様に十分に危険性などを啓発し、その上で使用していくべきだと思います。」
家にいる時間が増えるとスマホをいじる時間も増えます。気をつけたいところですね。
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