
「123,456,789円」
この金額を声に出して読んでほしいと言われると、
瞬時に1億2345万6789円と答えられる人はどれくらいいるでしょうか。
「なめんなよ」なんて声が聞こえて来そうですが、「瞬時に」というのがポイントなんです。
なかなかいないかも…。
3桁のコンマは世界標準だが…
数字を読み取る際に役立つのが、3桁ごとに区切っているコンマです。
しかしこのコンマ、欧米の数字言語に合わせているので、千、百万、十億といった単位になっているのです。
日本での、万、億という普段使っている4桁ごとの単位になっていません。
日本としては、4桁区切りのほうが都合がいいのです。
しかし、さすがにグローバルの時代にあって、日本だけガラパゴス的に4桁区切りをするわけにはいきません。
そのため、こういった数字の読みとなると、一番右から、「いちじゅうひゃくせんまん…」なんて、1つ1つの位を数えていく人も少なくないでしょう。
しかし、それだとあまりに面倒です。
ネットでは、この問題について「4桁ごとに鉛筆で線を引く…」といった涙ぐましいことをしている人もいることで話題になりました。
また、単位が一円ならいいのですが、「123,456(単位:百万円)」になってくると、お手上げ状態に徳仁もいると思います。
日本人にとって難解な3桁区切り…。
これをうまく活用するコツはないのでしょうか。
いつも大きな数字と向き合っている、税理士さんや会計士さんはどうしているのでしょうか。
「千→百→十→一」を憶えると便利
123,456,789円の9桁を読み解く場合、一兆までの13桁でコツを考えてみます。
桁数が増えてさらにわけがわからなくなるのでは?と思いがちですが良い方法があるのです。
まず3,456,789円で考えてみましょう。
最初の「3,」が百万円の桁、次の「6,」が千円の桁であることは、誰でもピンとくると思います。
問題はその上の桁です。
一兆までは13桁です。
会計などの実務では13桁まで使うことが多いので、下4桁に0123をプラス…。
13桁の1,234,567,890,123円で考えてみます。
これを4桁区切りにすると、1兆2345億6789万0千123円となります。
3桁区切りで一の位からみてみましょう。
4桁目の数字単位は、「千→百→十→一」と順次下がっていきます。
この数字単位を今度は3桁のカンマ区切りごとにあてはめてみるのです。
1,234,567,890,123円の一の位から見た最初の3桁の上の数字(カンマ区切りの上の数字)は0千円です。
次の3桁の上の数字は7百万円。
その次の3桁の上の数字は4十億円。
そして、次の3桁の上の数字は一兆となります。
そうなると、千→百→十→一と順次下がっていくのが分かると思います。
兆から一円まで13桁なのですが、3桁毎の括りが4つあります。
①一の位から見て、最初の3桁の上の数字は千円の単位
②その次の3桁の上の数字は百万円の単位
③その次の3桁の上の数字は十億円の単位
④最後の3桁の上の数字は一兆の単位
このように憶えます。
すると、慣れていないのは③の十億の単位と、④の一兆の単位だけ。
この部分だけ慣れてしまえばいいのです。
@chquita_ @genkuroki これは私は小学校算数で4桁区切りと習ったけど、世の中では3桁区切りで変だな、と思ったことがある。3桁区切りは英語圏での数字の読み方では合理的だと知ったのはだいぶ後のこと。
— 積分定数 (@sekibunnteisuu) April 4, 2016
すると、はじめにあった123,456,789円も、③十億の単位は0なので、4桁区切りにすると、1億2345万6789円と、すんなり読めます。
「123,456百万」はどうなる?
応用問題です。
123,456百万を考えてみます。
百万で区切ると6桁上に遡ることになるので、
①百万から見て最初の3桁の上の数字は十億円の単位
②その次の3桁の上の数字は一兆の単位
になります。
数字の読み方は日本語が4桁区切り、英語は3桁区切りなので、日本語に文句言ってる人は結構多いかもしれませんw RT @mocchicc: フランス語で91を表すとき、20×4+11(quatre-vingt-onze)っていう数字の表し方になるんだよなぁ。めんどくせぇよなあ。..
— ひ (@_hiiragi) April 11, 2010
百万から見て、最初の3桁の上の数字は十億円の単位ですから30億。
その次の3桁の上の数字は一兆の単位で0兆になります。
すると、0兆1234億56百万とわかります。
①十億の単位と②兆の単位に慣れればよいということですね。
ついでに和暦変換も
平成・昭和を西暦に換算する例なども面倒です。
平成30年を西暦に直すのは12マイナスします。
30-12=18→2018年ですね。
昭和60年なら25プラスです。
60+25=85→1985年です。
西暦から平成・昭和に換算するのは、マイナスプラスを逆にします。
2018+12=2030→平成30年。
1985-25=1960→昭和60年です。
令和元年は2019年…当面は大丈夫ですね。
ネットの声
「そういえば今日ふと気になって調べたんだけど、何故金額等の数字は3桁ごとにカンマを入れるのか…。そして何故3桁ごとなのか…。答えは英語だと3桁以上の数字の読み方が3桁区切りだからだった。
1,000=thousand
10,000=ten thousand
100,000=hundred thousand
確かに英語だと読みやすいな」「学生の時に英語での数字の読み方を習って初めて、カンマってだから3桁区切りだったのか!と気づいた衝撃が忘れられない。英語のほうがずっと読みやすいのです!日本語のほうが難しい。だから訳そうとすると混乱するのよね…」
「凄く賢い2歳の娘が3桁の数字の読み方に悪戦苦闘している姿がとても愛おしい。大人なら1分で理解できる「左の数字+ひゃく+真ん中の数字+じゅう+右の数字」というルールを理解できない。よく喋るし生意気なんだけどこれが今の娘の脳の能力限界なんだなあ、としみじみと思った。ああ愛おしい。」
3桁数字…世界標準と日本の読み方…これは慣れるしかないですね。