世界的な感染拡大が続くなか、支持率が“爆上げ”した政治家が台湾の蔡英文総統。

2月24日に公表された台湾民意基金会の調査によると、支持率は68.5%。

先月調査から11.8ポイントも上昇したのです。特に高い評価を得ているのが防疫対策で、75.3%が「80点以上」と回答しています。

支持率爆上げにIQ180の38歳天才大臣も注目されているのです。

台湾の対応

たしかに、台湾の対応の早さは他国と比較しても際立っています。

日本では1月16日にはじめて国内の感染者発生が公表されたのですが、新型コロナウイルスを「指定感染症」として閣議決定したのは1月28日。

台湾は感染者が一人も出ていない1月15日の時点で「法定感染症」に定めていたのです。

安倍首相は2月27日、全国の小中高校や特別支援学校に休校要請することを発表しました。

しかし、台湾ではすでに学校の休校は原則終了しています。

旧正月(春節)の冬休みを2週間延長して24日まで休みにしていたのを、現在は、教職員や生徒で感染者が1人出れば学級閉鎖、2人以上なら学校閉鎖するという基準を設け、授業を再開しているのです。

そして、日本で問題となっている共働き家庭への配慮も評価されています。

休校中に小学生の世話が必要になる保護者は、看護休暇を申請できるようにしました。

また、中学生以上でも障害を持つ子供の保護者であれば、同じ制度が適用されるようにしたのです。

もし、企業が有給休暇の取得を拒否した場合、法律にのっとって処罰することも表明。

「休校」という方針だけが発表された日本とは大きな違いなのです。

当初は批判も

日本では今、経済対策として新規の補正予算を組む声が高まっています。

26日には自民・公明の両党が安倍政権に経済対策の策定を求める方針を決定。

それでは、台湾はどうだったのでしょうか。

台湾立法院(国会)は25日、600億台湾ドル(約2200億円)を上限とする経済対策の特別予算案を可決しました。

大きな打撃を受けている観光産業への支援などが柱になる予定です。

そのほかにも中国へのマスク輸出禁止や厳しい渡航制限など、蔡政権が次々と打ち出す方針に当初は批判もあったようです。

それでも、28日現在で感染者数が34人に抑えられていることから、批判は少なくなっています。

台湾では、2003年に起きたSARS(重症急性呼吸器症候群)で84人の死者を出しました。

その時との違いも、高い評価を得ている理由です。

検査体制が異なるため単純な比較はできないのですが、日本の感染者数210人(クルーズ船の陽性反応者705人を除く)、韓国の2000人以上(いずれも28日現在)と比較しても、現時点での封じ込め対策は一定の成果を出しているといえるでしょう。

天才大臣の存在

台湾在住のノンフィクションライターの近藤弥生子さんはこう話します。

「一般の人々が不安に感じていることについて常に先回りした対応をしていること、そして蔡総統や蘇貞昌行政院長(首相に相当)が寝る間を惜しんで必死に感染症拡大に奮闘している姿が伝わってきます。武漢からチャーター機で帰国した台湾人から一人の感染が確認された時は、陳時中衛生福利部長(保健相)が記者会見で涙を流しながら『患者の数は増えてほしくない。だが、逆に考えると命を救うことができる』と訴え、その真剣な姿に台湾人から称賛の声が相次ぎました」

“神対応”を連発する蔡政権のなかで、世界から注目されているのがデジタル担当政務委員(大臣に相当)のオードリー・タン(唐鳳)氏。

タン氏は世界的に有名なプログラマーで、現在38歳。

8歳からプログラミングを学び、14歳で中学を中退。

15歳でIT企業を起業しています。

その後にトランスジェンダーであることを明かし、36歳で入閣した時は性別欄に「無」と記入。

タン氏はIQ180ともいわれる天才で、台湾の人々は「彼女の存在は私たちの希望」と慕っているのです。

台湾が誇る天才が感染症対策で活躍

日本と同じく台湾でも、1月後半からマスクの在庫不足が問題になっていました。

まずは輸出や持ち出し、転売が禁止され、2月6日にはマスクの購入が実名制になり、7日間で2枚しか買えないようにしたのです。

厳しい供給規制に反発がおきる可能性もありましたが、タン氏は衛生福利部(保健省)中央健康保険署と協力して、台湾国内の薬局にあるマスクの在庫データをインターネット上に公開。

すると、民間のITエンジニアがそのデータを地図上に落とし込み、在庫状況がひと目でわかるアプリを開発して無償配布したのです。

それだけではありません。

緊急時に発生するデマ情報の拡散を防ぐため、ラインなどの通信アプリを通じて間違った情報を信じないよう注意するメールを配信。

また、新型コロナウイルスに感染しやすいタクシー運転手やバス運転手にマスクが優先的に届くように求める情報を発信すると、フェイスブック上では、本当に必要な人にマスクを譲ろうという声があふれたのです。

台湾の新型コロナウイルス発生状況のホームページはグラフや地図を効果的に使用していて、どの地域にどれくらいの感染者が出たかわかりやすくなています。

台湾にも寄港した国際クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客については、下船してから訪れた場所をすべて公開しています。

こういったテクノロジーを使用した危機管理に、米国をはじめ世界から注目が集まっているのです。

タン氏にインタビューした経験がある前出の近藤さんはこう話します。

「両親の職業がジャーナリストということもあり、彼女は『情報』が人々にどのような影響を与えるかをとても理解しています。一方で、現役の閣僚でありながらも特定の政治的立場に立つのではなく、むしろ意見の対立をIT技術で可視化して、解決につなげることを考えている。入閣した時に『公僕の中の公僕になる』と宣言したとおり、特定団体の利益のために動くのではなく、テクノロジーを駆使して台湾の人々と行政院をつなぐ“パイプ”になっています」

台湾に防疫や衛生管理を根付かせて伝染病の撲滅に貢献したのは、日本統治時代の1898年に台湾総督府で民生長官を務めた医師出身の後藤新平。

それから120年以上がたった今、立場は逆転したようです。

日本は、感染症の流行対策について台湾に学ばなければならないでしょう。

ネットの反応

「台湾は対中関係もあり、常に危機感を感じていますから政治的な決断も的確さと迅速さが求められています。日本の平和ボケしている政治屋どもも少しは見習うべきでしょう」

「対策を実施するにあたり、何が弊害となるかリスクを抽出、対応し、感染拡大防止策を進めている。本来やるべきルールに則り、迅速に対応した。と言う事でしょう。日本政府の中国忖度の後手後手で、行き当たりばったりの対応とは訳が違う。また、感染者の出ていないタイミング」

「初期対応でこれだけ違うんだ。遅きに失した感が否めないけれどこれからが肝心だと思う。日本もこれから国民団結して国をいい方向に向かわせましょう。」

後手後手と批判され、先手を取ると迷惑だと言われる日本の政府…揚げ足をとって批判ばかりの日本の野党…台湾との差が歴然としてきましたね。

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